医)にじいろ くろい歯科クリニック 黒井 建志 先生

医療法人にじいろ くろい歯科クリニック 黒井 建志 先生は、三重県にて、祖父の代から100年続いている医院を継承。

近隣に大型の歯科医院があり、お父様の加齢も相まって医業収入が下がっていく最中に継承をしたため、あらゆる取り組みを実践。

なんとか業績を回復するも、ある一定の成果を上げてから、成長の壁にぶつかることに。自分自身だけの力ではどうしたら良いか悩んでいたときに、歯科医院地域一番実践会と出会い、コンサルティングを導入していきました。

コンサルティングを導入する前の医院の状況、困っていたこと

私の医院は父・祖父の代から100年続いている医院なんですけれども、そこを2015年に父から継承しました。その時、近隣にすごく力のある大型の歯科医院ができていて、父も高齢になったので、衰退期に入っていました。医業収入的には8000万円程あったが、どんどん患者さんが減っていくような段階で引き継いだんですけれども、そこから自分なりに取り組みをして、医科歯科連携で地域包括ケアを行政と一緒にやったり、インプラントや小児矯正を医院に導入するいろいろな取り組みをして、何とか医業収入1億5000万円まで自分なりに成長できたんですね。ただ、そこで次の道が見えなくなって、どうやって成長したらいいんだろうとすごく悩んでいました。ここが自分ができる限界なんじゃないかと思ったのと、ある程度結果を出せたことで、いわゆる満足、停滞、妥協という罠にはまっていました。もう一つは、医院の中で3人チーフ主任を設けていたんですけれども、他のスタッフが3人の主任に依存してしまって、その主任の下が全然育たない、中堅幹部がいない、そこにすごく困っていました。

コンサルティングを受けてどんな良いことがありましたか

コンサルティングを受けて良かったことは特に、マーケティングの分野とか、ホームページ、ウェブサイト更新を中心にしてもらったんですけれども、自費率が15%とか、良くて18%とすごく低い状態だったのが、マーケティングの効果で、自費を希望する患者さんの割合が上がってきました。それから、今まで停滞していた新関数がみるみる上がってきました。そういうところがすごく良かったです。

もう一つは、中堅幹部が、うちは育たなかったが、中堅幹部候補の2人が見事にスーパースタッフに成長しているので、そこがすごく良かったところです。

成長を大きく左右するようなコンサルタントからの提案は?

スタッフ2人の見定めがすごいなと思いました。医業収入や経営に関しては、大きな提案をするというよりは、こちらの要望に手助けしてくれるような関わり方をしてもらって助かっています。スタッフの育成に関しては、初日にスタッフ全員面談をしてもらいました。そこで、中堅の3年目・4年目の衛生士について「2人がこれから伸びるんじゃないか、幹部候補になるんじゃないですか」と言っていただきました。でも3人の主任からすると「あの子たちはちょっと早い」という認識でした。でも結果、2人がスーパースタッフセミナーに行って、今は中堅幹部に成長してくれているので、そこはすごいなと思いました。

コンサルティングによってスタッフにどんな変化がありましたか

面談を最初に受けたんですけれども、そこから医院の成長とともに、この子たちはいけるんじゃないかと適切なセミナー参加を提案してくれたんですね。うちの中では3年目・4年目の衛生士がスーパースタッフセミナーにチャレンジをして、2年目の衛生士2人が新人育成塾にチャレンジをしています。そうすると、担当のコンサルタントさんが、医院のミーティングでもいろいろ話をしてくれる中で、医院の中に共通言語というのが出てきて、いろんな取り組みを経て院長の思いを聞き取りしてくれる、理解をしてくれるスタッフが増えてきました。彼女たちの行動を見て、若手のスタッフたちがそういう行動をとってくれるようになりました。あとは、若手の育成にも積極的に関わってくれるようになったので、その中で医院の雰囲気が温かく前向き、プラス思考に関わっていくのを実感しました。

コンサルティングを受ける前と後の数値面の変化

コンサルティングを受ける前の医業収入は、父から引き継いだ8000万円から成長して、1億5000万円までは成長していました。ただ、もう本当に上がらないと思っていたのがコンサルティング後には、2億6000万円にジャンプアップしました。患者数は1日80名程度だったのが、今では毎日100名を超える状況になって、日によっては115名まで伸びてきているという状況です。そして自費率は、ずっと18%で推移していたのが、今では27%に上がって、医業収入全体も上がっています。自費の金額としては7000万円まで上がって、自費だけで1億円を目指せるんじゃないかというところまで上がってきました。もうひとつ、数値として大きく改善したのがキャンセル率ですが、コンサルティングを受ける前は12%と高かったのですが、取り組みを通じて6%まで下がってきています。

コンサルティングによって先生自身にはどんな変化がありましたか

私自身の変化は、頑張る中で何でも自分でやらないといけないという思いでした。リーダーとして決めることは決めるけれども、任せることがすごく苦手だったんですね。マーケティング、面談をコンサルタントにお任せする中で、一つの重要な分野を他人に任せるという経験を経て、そして医院の業績が向上するということを受けて、人に任せることがだんだん増えてきました。それに伴って、自分の中にも少し余裕が出てきたように思います。診療以外のことにも積極的に関わっていくようになりましたし、主任とか中堅幹部にどんどん仕事を任せる。勤務医にも仕事をどんどん任せることができるようになってきました。

先生にとって、コンサルティングとはどのようなものでしょうか

私にとってコンサルティングとは、絶対に叶わないと思っていた2億円を突破し、2億5000万円を突破し、自費率も向上して、中堅幹部スタッフの育成ができ、ずっと夢だった学術学会にスタッフ10人と参加できました。達成可能な目標・夢をどんどん叶えてくれるので、まさに“夢配達人”、 “Uber Dream”です。

コンサルティングの導入を迷われている先生へ

まず、コンサルティングを迷う時、私もそうだったんですが、コンサルタントの料金が自分のところで引き受けられるのか、もう一つは、自院のスタッフがコンサルタントを受け入れられるのか。その2つが大きな悩みだと思います。料金に関しては結果、私も2021年に経営塾ベーシックコースに参加して3000万円、2022年も3000万円、2023年4000万円。合計1億円以上の上積みになっているので、十分ペイができる。おつりが来まくるような状態ですので、そこは心配ないと思います。

そして実践会コンサルタントのすごいところは、非常に歯科業界、あるいは歯科医院のことをご存知ですので、無理な提案をされないんですよね。面談を経た上で、すごく豊富な他院の成功事例がある中で、それを無理やり当てはめるんじゃなくて、聞き取りをした上で院長の思いを聞いて、これはその医院に合うかなというのをピックアップしてから医院に合うように提案をしてくれるので、スタッフもすごく受け入れてくれます。なので、自院のスタッフの受け入れも非常にスムーズにいくんじゃないかと思います。なので、迷われている先生も、私は間違いなく自身を持ってお勧めします。

2024年 歯科医院地域一番実践経営塾ベーシックコース第4回 開催レポート

経営塾ベーシックコース第4回セミナー開催レポート

第4回ともなると、個人での実践はもちろん、チームでの取り組みも回を重ねるごとに質が向上し、どの実践も非常に素晴らしい内容でした。

このセミナーを通じて得られたのは、医院の成果だけではありません。個人の成長や、互いを高め合える仲間との出会いなど、多くの価値ある経験が得られたのではないでしょうか。

それでは、今回のセミナー内容について詳しくご紹介します。

第一講座


第一講座は、弊社の山本より、参加したゲストの皆さんから3回分の宿題として提出して頂いた内容を全て読み込み、成果につながりやすいものや汎用性の高いものを厳選し、講座内容に反映させてお伝えしています。

今回はキャンペーン施策、マウスピース型矯正をはじめとする矯正に関する取組み、Dr採用など多岐に渡る事例です。これらの実践事例は、冊子としてまとめられているだけでなく、PDF形式でも提供しています。この豊富で質の高い情報をインプットし、それを基に良質なアウトプットを生み出していただけることを期待しています。

さらに、この実践事例集は今年だけでなく、来年や再来年にも役立てていただけます。現時点では難しいと感じていた内容も、組織の成長や自身のスキルアップによって、後々取り組めるようになる場合があります。一過性の資料としてではなく、長期的に活用できる貴重な情報ですので、ぜひ繰り返しご活用いただければと思います。

第二講座


第二講座は、岩手県開業のとなん歯科・こども矯正歯科の山田優貴先生からご講演を賜りました。山田先生はお父様から医院を継承し、今では年間医業収入3億円を超える医院まで飛躍させていますが、継承直後は年間医業収入3,500万円の低空飛行でかつ、多額の借金も一緒に継承してしました。

本来なら、このような状態の医院を継承するのはおすすめしませんが、山田先生はこのような状態の医院からV字回復をさせ、医院を大きく飛躍させました。この飛躍をさせる上で取り組んだ自身のマインドの確立、採用・育成、マーケティングの取組みやフレームワークを活用した戦略を共有していただきました。ゲストの方々にも非常に刺激になる内容だったと思います。とても素晴らしいご講演をありがとうございました!

第三講座


第三講座では、弊社代表の岩渕が「自費率アップ」をテーマに、院外マーケティングと院内マーケティングの両面から、実際のクライアント医院で成果を挙げている具体的な事例と、その秘訣をお伝えしました。

特に、院内マーケティングでは、院長のみならずスタッフ全体が協力し、医院全体で取り組むことが重要です。その基盤として、これまで経営塾で学んだマネジメントスキルを活用し、スタッフと信頼関係を築くことが成功の鍵となります。経営塾を通じて得た知識を実践し続けることで、可能です。

これにて、2024年の経営塾ベーシックコースの全講座が終了いたしました。

この1年間を振り返り、目標を達成された方も、もう少し頑張りたかったと感じる方もいらっしゃるかと思います。さらなる成果を目指したい方は、ぜひ継続参加をご検討ください。実際、過去のデータからも継続的な参加が成功への大きな要因であることが明らかになっています。また来年も一緒に頑張りましょう!皆さんのご参加、お待ちしています!

2024年 歯科医院地域一番実践経営塾ベーシックコース第3回 開催レポート

践経営塾ベーシックコース第3回セミナー開催レポート

今年のベーシックコースも第3回を迎え、3月の第1回から約6ヶ月が経過しています。多くの実践を積み上げ、着実に成果が出ている医院さんも多いかと思います。今回も価値の高い多くの事例が報告頂きました。改めて、これだけの実践力は他のセミナーではありえないと感じています。本当に素晴らしい事例ばかりでした。では、第3回の内容について紹介したいと思います。

第一講座


第一講座は、渡邊より、参加医院の方々から提出して頂いた実践事例の解説を致しました。

今回も質・量ともに非常にレベルの高い事例ばかりでした。毎年ブラッシュアップされる自費率アップの取組み、小児強化、保険診療強化、また、今年はDX(デジタルトランスフォーメーション)に関する事例も多くみられました。

参加医院の皆様の飽くなき探究心、情報収集のアンテナの高さ、実践スピード、本当に驚かされることばかりです。この実践事例だけでも100万円以上の価値は間違いないです。参加した医院さんは是非、全部を読み返してもらって医院に落とし込めるものは取り組んでください!それだけで医院が変わります!

第二講座


第二講座は、東京都で開業のデンタルタニザワの谷澤綾乃先生にご講演を賜りました。現在は二児の母でありながら、医院も年間医業収入3億円を超えるまで成長をさせています。プライベートも、仕事も、全力で取組み、成功を掴み取られています。多くの女性院長のモデルケースになると思います。

ですが、その成功までの道のりは決して簡単なものでなく、多くの紆余曲折がありました。ピンチの時にどんな行動をしたか、医院を飛躍させるためにどんな行動をしたか、包み隠さずお話頂きました。女性院長だけでなく、多くの医院の参考となる事例ばかりだったのではないでしょうか。谷澤先生、素晴らしいご講演をありがとうございました!

第三講座


第3講座では、弊社代表の岩渕が「プロジェクトチームと初診カウンセリング+予防」をテーマに講演しました。

講座の前半では、プロジェクトチームを導入する際の意義や、スムーズに立ち上げるための準備について解説しました。プロジェクトチームは、歯科医院の成果を向上させるために重要な仕組みですが、その分スタッフには一定の負担がかかるため、導入には慎重なアプローチが求められます。患者さんやスタッフ、さらには院長自身にとっての意義を明確に伝えることで、取り組みへの理解と協力を得ることができます。そのため、初回の説明には1時間以上の十分な時間を確保し、資料作成もできればパワーポイントで作成し、細心の注意を払う必要があります。それがプロジェクトチームを成功させる鍵になります。講座では“意味づけ”の具体的内容をお伝えさせて頂きました。

後半では、予防歯科の重要性や、医院全体でどのように予防診療を推進していくべきかについての具体的な方法を共有しました。

今回の講座を通じて、参加者は医院経営だけでなく、自身の成長にも繋がる新たな視点や課題を得られたのではないでしょうか。引き続き、参加者の皆様の挑戦を全力でサポートしていきます!次回は最終回です!今年も最後までやりきって、最高の状態で一年を締めくくりましょう!

2024年 歯科医院スーパーTC育成塾アドバンス 開催レポート

歯科医院スーパーTC育成塾アドバンス 開催レポート

2024年8月28日には大阪、29日には東京で、「歯科医院スーパーTC育成塾アドバンス」が開催されました。今回のセミナーも2022年同様、会場参加とオンライン(ZOOM)参加のハイブリッド形式で実施され、会場とオンラインの双方で参加者が適度な緊張感を保ちながら学べる場を提供できたと感じています。それでは、セミナーの内容について紹介したいと思います。

第1講座


セミナーの第1講座では、萩原が講師を務め、「相談の型」をテーマで開設をしました。まず、弊社が毎年開催している3回コースのTC育成塾で学んだカウンセリング手法を振り返り、さらに深いアプローチを可能にする具体的な方法論を解説しました。

患者様がカウンセリングの内容を正確に理解できるようにするためには、話の順序や準備すべきポイントに一定のパターンが必要です。特に、大規模なケースの治療計画を説明する際には、どのように情報を整理し、不安を軽減しながら納得を得られるかが重要です。治療計画の実例を用いて、実践的なスキルを磨いていただくことを目指しました。

第2講座


第2講座では、「患者様への説明」に焦点を当てました。具体的には、治療計画書の提示方法、口腔内写真を活用した効果的な説明、そして模型を使ったビジュアルの活用法について詳しく解説しました。

また、患者様が自身の口腔状態を正確に認識し、治療へのモチベーションを高めるための具体的な方法もお伝えしました。全顎的なコンサルティングなどの大規模ケースにおいても、基本的な考え方は変わりませんが、初めて経験する場合には不安を感じることもあります。今回のセミナーでは、成功事例や具体的な手法を通じて、経験を積みながら自信を深めていただく場となることを目指しました。

第3講座


最後の第3講座では、「アドバンス級TCになるための補綴コンサルの理論と実践」をテーマに、一般スタッフでもカリスマ性に頼らず成功できる具体的な方法を学びました。「脱キャラクター」、「脱営業」、「脱カリスマ」を掲げ、実際のカウンセリング音声や動画を活用しながら、スキルを磨く実践型の内容となりました。

参加者の皆様には、まず自身の現在のスキルを客観的に評価していただきました。その後、よくあるTCの誤解を解消し、アドバンスレベルのカウンセリングフローを習得。さらに、全顎コンサルにおける心がけとテクニックを実践し、ロールプレイを通じて具体的なスキルアップを図りました。

最後に

TC育成塾やTCアドバンスでは、参加者が新たな知識や技術を一つでも二つでも持ち帰り、日々の実務に役立てていただけることを大切にしています。「すぐに使える技術が学べた」「ロールプレイで自信がついた」などのポジティブな声を多くいただきました。
TCアドバンスの次回開催予定は2026年になりますが、TC育成塾の開催は引き続き2025年を予定しております。さらなるスキルアップを目指す皆様のご参加を心よりお待ちしています!

2024年 歯科医院スーパースタッフ育成塾 第2回 開催レポート

2024年 歯科医院スーパースタッフ育成塾 第2回 開催レポート

第2回の「歯科医院スーパースタッフ育成塾」が無事に終了しました。今回も多くの参加者(ゲスト)の皆様にご参加いただき、熱意のこもった宿題の提出も多数あり、非常に内容の充実したセミナーとなりました。
提出して頂いた宿題の中で素晴らしい取り組みや、新規性のある取り組み、汎用性の高い取り組みなどを冊子にまとめて配布しています。他の歯科医院で働くスーパースタッフがどんなことを考え、どんな行動をしているのか、ゲストの方々にとって大きな刺激となったと思います。
歯科医院で働くと日々の業務が閉鎖的な空間で単調になりがちになりますが、このような新たな視点を提供できるのは、この「歯科医院スーパースタッフ育成塾」の大きなメリットだと思います。
今回の宿題、例年なら冊子掲載されてもおかしくない報告がいくつもありましたが、冊子掲載に限りがあり、なくなく掲載を見送った事例も多数ありました。惜しくも冊子掲載を逃した方は次回も是非頑張ってほしいです。

第1講座


第1講座では、「面談」をテーマに、その重要性と効果的な進め方についてお話ししました。近年、職場における「1on1ミーティング」や「心理的安全性」の確保が注目されていますが、歯科業界においては適切な面談の実施方法が十分に浸透していないのが現状です。

何の準備もなく面談を行ってしまうと、以下のような問題が発生する可能性があります。

・不満を聞く場に終始してしまい、解決策が提示されない
・ただの雑談で終わってしまう
・話すことが見つからない
・結局、面談が後回しにされる

面談は、スタッフとの信頼関係を築くだけでなく、目標設定や課題の明確化、そしてその課題を乗り越えるためのモチベーションを高める重要な場です。成長を支援するプロセスとして、しっかりとした方法論に基づいた面談が必要です。この講座では、面談の具体的な進め方とアプローチについて詳細にお伝えしました。

第2講座


第2講座では、埼玉県のヒデ歯科クリニックで総合チーフとして活躍中の小久保千春さんを講師にお迎えし、彼女が大規模歯科医院でのキャリアを築くまでの経験をお話しいただきました。小久保さんは数々の壁を乗り越え、チーフとして医院を支えるまでに至った経緯を率直に語って頂きました。ゲストの方々にとって非常に貴重な気づき、学びになったかと思います。

さらに、小久保さんは3人の子育てをしながらキャリアを積み上げてきた経験から、仕事と家庭の両立のための工夫や心構えについても触れられました。結婚や育児と仕事を両立させたいと考える方々にとって、非常に参考になる講演だったのではないでしょうか。

第3講座


第3講座では、スタッフと院長の信頼関係の構築方法、そして医院経営における数値の重要性について学びました。医院が一つの方向性に向かうためには、スタッフと院長が相互に理解し合うことが欠かせません。立場が異なることで見える視点や価値観が異なるため、このギャップを埋めることが、医院全体の成長につながります。

特に重要なのは、スーパースタッフの皆さんがまず院長の考え方や医院の方向性を理解し、それを他のスタッフに橋渡しする役割を果たすことです。院長がどれだけの責任を負い、日々学びながら医院を運営しているかを理解することで、スタッフと院長の関係は強固なものとなり、より良い医院運営が実現します。

また、医院経営においては、医院数値の理解が非常に重要です。

例えば、
・新患数は何を意味するのか
・キャンセル対策がなぜ必要なのか
・望ましいリコール反応率はどのくらいなのか

スタッフが医院の目標や経営指標を正しく理解し、全員で一丸となって取り組むことで、組織全体が強化され、働きやすい職場環境が築かれます。数値に基づいた目標設定と、それに向けたチーム全体の努力が、成功する歯科医院の共通点です。本講座では医院数値の重要性とそれが示すものについて詳しく解説しました。

最後に

第2回セミナーも大盛況で終了しました。次回が今年度の最終回となります。引き続き、多くの皆様のご参加と宿題のご提出をお待ちしております!

第16期 歯科医院スーパーTC育成塾 第3回 開催レポート

歯科医院スーパーTC育成塾 第16期(2024年)第3回開催レポート

2024年の「歯科医院スーパーTC育成塾 第16期 第3回」が無事に開催され、今回で今年のTC育成塾が完結しました。全3回のプログラムに参加されたゲストからは、初回には「3回も続くけど、大丈夫だろうか」という声が聞かれましたが、終了後には「終わるのが早かった」という感想が寄せられました。ゲストの方々が熱心に学んでくださった成果だと思います。

今回のセミナーも、会場参加とZOOMを利用したオンライン参加を組み合わせたハイブリッド形式で実施しました。

第1講座に先立ち、まずは15分間の復習テストを行いました。このテストは第2回の内容から出題され、参加者がしっかりと学びを振り返り、知識の定着を図るきっかけになります。2回目のテストということもあり、参加者の皆さんは前回以上にスムーズに回答を進めていました。

第1講座


第1講座では、講師の中澤が「仕組みで取り組む補綴コンサル」とテーマで、補綴コンサルのレベルを高めるための仕組み化について講義を行いました。どのように症例検討を行い、どのような治療計画書を作成し、患者様にどのように渡すか。どのような掲示物を使用し、どこに設置するか。私達が実際の医院で取り組み成果が出ている詳細のポイントについてもお伝えさせて頂きました。また、カウンセリングを行っている実際の動画や音声を用いて、ゲストご自身の現時点での到達レベルを自己評価していただきました。現在地を知る良い機会になったのではないでしょうか。

歯科業界に限らず、すべての業種で共通して重要な姿勢として「謙虚さ」が挙げられます。特にTC(トリートメントコーディネーター)は、決して一人で完結する仕事ではありません。ある程度経験を積むと、「私がいなければ自費治療が成約できない」という思い込みに陥りがちですが、TCの役割はチーム医療の一環であることを常に意識しなければなりません。TCを支える歯科衛生士(DH)や実際に治療を行う歯科医師(Dr)との連携があって初めて成り立つ業務です。

また、経験を積んだTCの皆様には、ぜひ後輩育成にも力を入れていただきたいと考えています。後進をサポートすることは、最終的にご自身の成長にもつながります。

第2講座


第2講座では、講師の萩原が「補綴コンサルの質を高める」というテーマで、カウンセリングにおける具体的なコミュニケーションのノウハウについて講義を行いました。前回の講義で補綴コンサルの基礎的な流れを学んだ皆様に、今回はさらに一歩踏み込んだ内容を提供しました。特に、患者様から寄せられる

「高いですね」
「どのくらい持つのか」
「私も年だから…」

といった質問に、どのように丁寧に対応し、押し売りにならないよう価値を伝えるかという点に焦点を当てました。情報量が多く、集中が求められる内容でしたが、ゲストの方々が真剣に耳を傾けてくださり、非常に意義深い時間となりました。

最後に

本セミナーで得た学びを、実務に役立てていただき、個人としても成長し、患者様の満足度向上や医院への貢献に繋げていただければ嬉しいです。弊社ではスーパーTC育成塾のステップアップセミナーとして、スーパーTCアドバンスセミナーを定期的に開催しています。次回、スーパーTCアドバンスセミナーにて成長した姿でお会いできることを楽しみにしております!!

医)宝歯会 平沢歯科 理事長 宝崎 岳彦 先生


神奈川県秦野市で開業されている平沢歯科さんは、2013年に経営塾ベーシックコースへ参加。その後もアドバンスコースなど、経営塾へ継続参加し、着実に実践を続け、成果を出していかれました。2017年からはコンサルティングがスタートし、より医院の安定化、業績アップにつながっています。

コンサルティングを導入する前の医院の状況、困っていたこと

コンサルティングを導入する前、特に大きな問題はなかったんです。ただ、医院をもうちょっとより強くしていきたいっていうのと、ベーシックで他の医院を見学してきた時に、自分の医院の弱さ、そういったものが見えてきたので、やはりコンサルティングを入れて医院を補強というか、良い方向に医院を持っていくということで、強くしていくため、やはりコーチが必要だと思いました。

コンサルティングを受けてどんな良いことがありましたか?

一番良かったのは、やっぱりスタッフのコミュニケーション力が上がったのと、スタッフの離職率がすごい下がったことです。患者数も増えていきましたし、うちにとって悪いことは一切なかったです。

コンサルタントがいることでどのようなメリットがありましたか?

院長職って孤独になる時が多いと思うんですけれども、その時に大きな味方がついてくれるというのが大きいですね。またスタッフのことを「うちのスタッフ」という風なかたちでちゃんと話をしてくれるので、そこは本当に岡本さんに感謝しています。

また、自分がブレている時とか、感情的に振れる時とかも冷静に見て言葉を掛けてくれるので、本当に感謝しています。

コンサルティングの導入による数値面の変化

コンサルティングを受ける前と今で、数字面でいうと収入の方は、医業収入の方が2倍になっています。患者数も2倍になっています。チェア台数が7台から11台に変わって、スタッフ数も大体、2倍になっています。

コンサルティングによって先生自身にはどんな変化がありましたか?

コンサルティングを受けていく中で、自分の考え方がすごい整理された感じがします。もともと、そんなに怒るタイプではなかったですが、怒ることがほぼほぼ無くなっています。ゆとりができたっていうのがやっぱり大きいですね。岡本さんの聞き方であったりと、自分に対する対応の仕方とかが非常にクレーバーで本当にありがたいなっていうのは感じます。

コンサルティングは先生にとって、どのようなものですか?

僕にとってコンサルティングというのはコーチだと思うんですよね。例えば、ゲームとかであれば、攻略本を読めばある程度できるかもしれません。身体を動かすスポーツとかであれば、攻略本を読んだとしても、なかなかうまくできないです。水泳でもゴルフでもそうだと思うんですけれども、ちゃんとしっかりしたコーチについてしっかりしたフォームであったりとか、そういったことでやることで、ケガがなかったりとか、数字が上がったりとかにつながります。仕事の面でもやはり、歯科の技術、技術もやはり、指導してもらって良くなってくるのと一緒で、経営に関しても、やはり誰かに指導していただくと結果がやはり良くなるのかなと思います。

コンサルティング導入を迷われている先生へ

コンサルティング導入するよっていった時にやはり、お金が多分、高いなと思われる方いらっしゃるかもしれませんけれども、払った以上に返ってくれば問題はないんだと思います。うちの方にしてみるとやめる必要はまったくなくて、本当に早くやったほうがいいのになって思います。やったことに対して必ず結果がついてきますし、また、自分の考え方であったり、スタッフであったりの笑顔が溢れるようなかたちになるとやはり、医院の環境も良くなりますし、楽しい環境で仕事ができると自分もストレスが減りますし、非常に良い状態で仕事をさせていただいているので、本当に感謝です。

2024年 人事評価制度構築セミナー(2日目)開催レポート

2024年 人事評価制度構築セミナー(2日目)

8月24日(土)の第1回に続き、翌8月25日(日)に第2回が開催しました。

第1講座


第1講座では、地域一番チーフディレクターの萩原が、歯科医院における効果的な人事評価制度の導入と運用に関する具体的な手法を解説しました。経営計画と医院の理念に基づいた人材育成の重要性、スタッフが自ら成長し、他のスタッフを育てる文化を築くことが目指しています。その中で、アメーバ組織の概念を用いた医院経営手法、各年次の役割の定義やスタッフのキャリアマップ作成の方法、教育担当者の選定基準等も具体的に説明しています。この教育者選定は見誤ると医院が良くない方向に行ってしまうのでとても大切な考え方になります。

また、人事評価制度を支えるツールとして、マニュアルやカリキュラムの整備、テストの導入、セミナーの設定、月間目標の設定などを紹介しています。これらのツールにより、スタッフが目指すべき目標や行動が明確になり、医院全体としての成長が促進されることが期待できます。
1つ1つ丁寧にお伝えしているので参加者の方々は具体的なイメージが出来たと思います。

第2講座


第2講座では、地域一番ディレクターの中澤が、人事評価制度導入の背景をスタッフに理解してもらうことの重要性、医院方針共有会(キックオフ)の実施、定量評価と定性評価の作成方法、面談・評価のフィードバック方法について詳しく解説しました。

まず、人事評価制度を導入する背景の説明ですが、スタッフ一人ひとりの頑張りを正当に評価し、適切な給与支給に繋げるためであることを理解してもらうことが重要です。この説明が不適切であったり、不足したりすると、スタッフの反発に合い、導入することが難しくなります。

面談・評価のフィードバックに関しては、院長や幹部たちと異なる世代のZ世代のスタッフに対してのフィードバック方法について触れています。彼らが育ってきた環境を理解し、適切な指導方法を採用することが重要です。ポジティブ・フィードバックとネガティブ・フィードバックの使い分けや、未来志向のフィードフォワードなど、スタッフの成長を促す手法を紹介しました。

第3講座


第3講座では、地域一番ディレクターの渡邊が、評価制度の具体的な運用方法についてのワークを行いました。

特に「月間目標」「カリキュラム」「方針共有行動」「セミナー」「テスト」の運用方法について説明し、ワークを行いました。

ただ、評価制度の導入において最も大切なのは、いかに現実的で効果的な運用を行うかという点です。全てを高いレベルで設定すると運用が難しくなるため、医院の規模やスタッフの状況に応じた段階的な導入を推奨しています。
つい、院長や幹部スタッフだけで作成をすると、高い理想を求めすぎたり、逆に低い目標になりすぎたりします。その加減は第三者視点がないとなかなか気づけない点です。本セミナーでは実務経験のある経営コンサルタントがサポートしていたので、その環境で作成できたのは大きかったのではでしょうか。

以上が第2日目の内容です。
1日目に続き、非常に濃い内容だったのではないでしょうか。次回は10月です。通常の診療業務もありますが、人事評価制度を第二領域(緊急ではないが、重要なこと)として位置づけ、しっかりと進めていきましょう!これが組織を成長させる大きなきっかけになります!ぜひ、頑張りましょう!

2024年 人事評価制度構築セミナー(1日目)開催レポート

2024年 人事評価制度構築セミナー(1日目)

8月24日(土)に、人事評価制度構築セミナーの第1回が開催されました。
人事評価制度とは、スタッフに求める医院の基準を明確にし、その成長を促し評価する仕組みです。医院の安定した成長に大きく寄与する重要な制度です。本セミナーは、この人事評価制度を3日間で構築することを目的としています。

今回は、会場参加だけでなく、リモートでの参加も可能としました。会場から遠方の方でも参加しやすく、スタッフの方々も参加されていました。

セミナーでは、講義だけでなく、学んだことをすぐにアウトプットできるワークの時間も設けています。また、経験豊富な経営コンサルタントがサポートにつくため、安心して制度を作成できる環境です。きっと医院に適した人事評価制度が作成できると思います。
では、第1回目の内容をご紹介させていただきます。

第1講座


第1講座では、地域一番チーフディレクターの萩原が、人事評価制度の目的と意義、メリット・デメリット、システムの全体像について詳しく説明しました。
人事評価制度を成功させるポイントは、「評価するための制度」ではなく、「従業員が成長するための制度」にすることです。そのためには、どのような目的で制度を作り、どのような取り組みを医院メンバーに求めるのか、そしてその成果をどのように還元するのかを明確にすることが重要です。萩原は、複数の医院で人事評価制度を構築した経験から、具体的な事例を交えてお伝えしました。

第2講座


第2講座では、地域一番ディレクターの中澤が、評価方法について説明しました。評価項目を適正に設定できるかどうかで、人事評価制度の質が大きく変わります。この評価項目を設定する際に重要なのは、理想と現実の間に大きなギャップがないことです。院長先生はついついスタッフに理想を求めがちですが、ギャップが大きすぎるとスタッフは前向きに取り組めません。そのため、講義の最初に現状把握を徹底することが重要であるとお伝えしました。
具体的な評価方法としては、「定量評価」「定性評価」「医院貢献度」の3つを説明しました。実際に医院で適用されている評価項目も紹介し、多くの事例に触れる機会となりましたので、自院の評価制度に大いに役立てることができるでしょう。

第3講座


第3講座では、地域一番ディレクターの渡邊が評価内容作成ワークを行いました。第1講座、第2講座で学んだ内容や気づきを、参加者にアウトプットしてもらいました。この作業を医院に戻ってから行うと、疑問が解決できずに作成を諦めてしまう原因にもなりかねませんが、サポートのコンサルタントと共に作成することで、質の高い評価内容を作成することができます。参加者の方々も疑問が解決でき、とても晴れ晴れしい表情で作成されていました。

以上が第1日目の内容です。
非常に内容の濃い一日になったのではないでしょうか。残り2日間も頑張りましょう!

2024年 歯科医院新人スタッフ育成塾 第2回 開催レポート

2024年 歯科医院新人スタッフ育成塾 第2回 開催レポート

7月24日(水)に大阪会場、7月25日(木)に東京会場で、新人スタッフ育成塾の第2回が開催されました。

本セミナーでは、学びを確実に自分のものにするため、自由提出ながら毎回宿題が設けられています。今回も自由提出にもかかわらず、多くの参加者が宿題を提出してくれました。セミナーで学んだ重要な考え方を実践している証拠と言えるでしょう。

講師の萩原は全ての宿題に目を通し、終了後のアンケートも精読して、より良い講座作りに反映させています。常に内容をアップデートすることを心がけています。

第一講座


第一講座では、コミュニケーションと学び方についてお伝えしました。

社会人になると、多様な人々と場面に応じたコミュニケーションが求められます。患者様、業者の方、技工所のスタッフ、院長先生、先輩・後輩スタッフとの適切なコミュニケーションは、人間関係の構築や業務の円滑な進行に役立ちます。本講座では、コミュニケーションの基本や工夫をお伝えしました。すぐに実践できるものばかりなので、ぜひ、活用してくれると嬉しいです。

第二講座


第二講座では、岩手県盛岡市ある盛岡となん歯科・こども歯科の佐藤未菜さんをゲスト講師としてお迎えしました。佐藤さんは昨年の新人スタッフ育成塾に参加し、セミナーでの学びや課題を通じて成長を遂げ、現在は医院で大活躍されています。

佐藤さんからは「今日からできる!たのしく仕事をする方法」というテーマでお話を頂きました。今では医院で活躍されている佐藤さんも苦手なことがあり、そこから避けることもありました。

ただ、セミナーでの学びや、セミナーでの課題を取り組むことで、知らず知らずに苦手なことにもチャレンジし、気づいたらそれらを克服していました。ゲストの多くが歯科医院に勤めて1~2年という状況かと思いますので、同じような悩みを抱えている人も多いと思います。そんな方々にとって、とても良い学び・気づきになったのではないでしょうか。素晴らしい講演をありがとうございます!

第三講座


第三講座では、モチベーションを高める方法と維持する方法についてお伝えしました。成長に欠かせないモチベーションは、先天的なものだけでなく、後天的に身につけられるスキルでもあります。

モチベーションを高め、維持するための具体的な方法として、振り返りの手法、目標設定、言葉の使い方などを紹介しました。一つひとつ取り組む上でのポイントもお伝えしているので、取り組みやすいと思います。

さらに、参加者同士でのロールプレイングを交えた実践的な学びも行っているので、知識だけでなく体験を通じて深く理解することができたと思います。

これらのモチベーション管理方法を知っているか、知っていないかだけでもこれからの人生においても大きな違いが生まれるのではないでしょうか。

今回のセミナーも盛りだくさんの内容で、多くの学び・気づきがあったと思います。次回までの任意の宿題も設けていますので、参加者の皆さんにはぜひ実践して頂き、さらなる成長につなげてほしいと思います。次回、さらに成長した姿でお会いできることを楽しみにしています!

2024年 歯科医院スーパースタッフ育成塾 第1回 開催レポート

2024年 歯科医院スーパースタッフ育成塾 第1回 開催レポート

新人期間を終え、医院に慣れ、後輩スタッフの育成を任されるようになった中堅スタッフたちが、さらに成長するための学びの場がスーパースタッフ育成塾です。
中堅スタッフたちは業務や院内ルール、人間関係を習得してきましたが、次のステージへ進むための道筋が明確でないことが多いです。院長先生も、どう成長させていけばよいか分からない場合が少なくありません。

その結果、ただ年数を重ねるだけでチーフに抜擢されることがよくあります。しかし、年数が長いだけでリーダーシップを発揮できるわけではありません。チーフとして役割を果たすためには以下の要素が必要です。

● チーフの役割と意義
● リーダーシップ
● 若手スタッフの教育方法
● 院長先生の想いを理解する力

これらの視点とスキルを身につけることが求められます。本来、これらを備えた人物をチーフに任命すべきですが、日常診療業務に忙殺され、十分な時間を割くことは難しいのが現状です。

そこで、歯科医院地域一番実践会はスーパースタッフ育成塾を開発しました。ここで中堅スタッフたちはリーダーシップの本質を学び、医院の中心人物に必要なスキルを磨くことができます。これにより、医院全体の安定と発展が期待されます。

第1講座


第1講座は「スーパースタッフとしてのあり方・考え方」です。中堅スタッフたちは仕事に対するマンネリを感じがちです。新人時代の戸惑いが少なくなり、仕事に慣れてくると、成長のために学ぶべきことを怠る傾向があります。結果として、現状維持が当たり前となり、成長への意欲が薄れ、努力を避ける傾向が生じます。

こうした状態で職種のリーダーやチーフになると、医院は機能しません。本セミナーでは、スーパースタッフとして必要な考え方と仕事に対する姿勢を徹底的に伝えます。

参加する中堅スタッフの皆さんは、将来的に医院をリードし、スタッフをまとめるリーダーとしてのポテンシャルを持っています。このセミナーでの学びを実践し、自分のものにすれば、飛躍的な成長が期待できます。

また、現実的には、歯科医院は女性スタッフが多く、結婚や出産によりチーフが長期間留まることは保証されません。もし現チーフがいなくなった場合、頼りになる中堅スタッフがいなければ困難な局面に直面します。このような状況を避けるためにも、中堅スタッフたちをリーダーとして育成することが重要です。

特に、このセミナーでは、以下のポイントを重視します。

● 日々学びを実践し、新人スタッフでない自分にできることを考えること
● 将来の展望に立ち、日々の取り組みに大局的で長期的な視野を持つこと
● 仲間としての協力関係を築き、共に成長し、医院全体も発展させる方法を考えること

これらの考え方や行動は、仕事にとどまらず、スタッフ自身の人生においても重要です。スーパースタッフとしてのあり方を身につけることで、個人・医院メンバー・医院全体がプラスの雰囲気になります。

第2講座


第2講座は「新人・後輩教育実践講座」です。

歯科医院における新人スタッフ教育は中堅スタッフやチーフが担当することが多いですが、育成方法を学ぶ機会がないままその役割を果たし始めることがよくあります。このような教育では、優秀な新人が入職したとしても上手く成長させることができません。新人教育の前に業務を一通り覚えた中堅以上のスタッフたちが育成方法を学び、成長することは組織の安定に不可欠です。

本セミナーでは、スタッフの適切な育成方法を伝えています。なぜ働くのか、仕事の意義、人を成長させる叱り方・褒め方などをテーマにしています。歯科医院に特化した現場の状況に即したレクチャーを行い、ロールプレイングを交えて学ぶことで理解を深めます。これらの方法が実践されれば、医院全体の組織強化に繋がります。

第3講座


第3講座は「医院環境整備実践講座」です。

スーパースタッフとは、医院の中核となる存在であり、周囲のスタッフをまとめ、引っ張っていく役割を担います。
信頼を得るためには、基本的な正しい行いを日々積み上げることが重要です。

● 汚れた箇所を掃除する
● 朝の挨拶を全員に行う
● 不平不満や愚痴を口にしない
● 周囲にプラスのメッセージを伝える

これらの行動はすぐに結果に結びつきませんが、継続することで効果が現れます。最初は評価されないかもしれませんが、やり続けることで周囲の評価が変わり、賛同者が増えていきます。その結果、医院全体が良くなっていくのです。

この実践はセミナーの宿題でもあります。粘り強く続けることで、自分自身、スタッフ、医院全体が生まれ変わります。この行動からスーパースタッフの人生がスタートします。皆さんからの課題報告を楽しみにしています!

2024年 歯科医院地域一番実践経営塾 ベーシックコース第2回 開催レポート

歯科医院地域一番実践経営塾 ベーシックコース 第2回 開催レポート


2024年経営塾ベーシックコース第2回目は、大阪会場6月16日・東京会場6月23日に開催致しました。

1回目の3月から数ヶ月間、日々チームミーティングやパートナートークを行った結果、チームメンバー同士の絆が以前とは比べ物にならないほど強まりました。

特に、一部のチームではオリジナルのリストバンド、Tシャツ、トートバックなどを作成し、チームワークを強化していました。一見些細なことのように思えますが、こうした行動はチームワークを高める上で非常に重要です。共通の体験を通じて共通の言語が生まれ、それを積み重ねることで帰属意識が高まり、チームの結束力が増してきます。

また、このようなチーム制の活動は、自分自身の医院をまとめる際に非常に貴重な経験となります。経営塾のチームを仮想の医院と見立ててリーダーシップを養うことで、実際の現場での応用力が高まることが期待されます。

この経験を通じて、新たに築かれた絆や培われたリーダーシップは、今後の業務において大きな力となるでしょう。チームメンバーが互いに協力し合いながら成長することで、個々の能力だけでなく、医院全体のパフォーマンスも向上することが期待されます。

これからも、こうした取り組みを継続し、チームの結束力と個々のリーダーシップ力をさらに高めていくことが重要です。経営塾で得た知識と経験を活かし、今後の成長と成功に繋げていってください。

第一講座


第一講座は地域一番チーフディレクターの萩原より、第一回の課題として提出して頂いた実践事例の解説、最近のマーケティングに施策について話をしました。

解説している内容は汎用性が高いものや成果実証済みの取り組みが中心になるので、お伝えしている内容をそのまま医院で実践したら成果に繋がる可能性は非常に高いです。

今回は、ホームページ対策や自費診療アップのための対策、診療報酬改定に合わせた取り組み、キャンセル対策、SNSマーケティングなどです。昔からある成果確約なものから、時代の変化に合わせた実践まで幅広く紹介をしています。

多くの歯科医院は、日々の診療に追われて改善策が見えない状況にあります。このセミナーでは、そうした悩みを解決する実践事例を提供しています。参加者に配布される貴重な資料には、全ての取り組みが詳細に記載されており、是非目を通していただきたい内容です。

第二講座


毎年恒例のベーシックコース第2回目は、ゲスト講師を招かずに講師の岩渕が全力で講義を行う特別な回です。理由は、岩渕の熱意が講義時間をオーバーしてしまうためです。今年も例外ではなく、熱のこもった講義が行われました。

今回のテーマは「モチベーションをアップする」です。5時間以上にわたり、参加者に対してモチベーションの維持方法について詳しく伝えました。

参加者から最も多く寄せられる質問は「高いモチベーションを維持し続けるにはどうすれば良いか」というものです。セミナーや動画、書籍で一時的にモチベーションが高まることは多いですが、時間が経つとその熱意は次第に冷めてしまうのが現実です。

そこで講座では、まずモチベーションとは何かを理解することが重要だと説きました。モチベーションをコントロールする力を身につけるためには、その本質を理解する必要があります。具体的な事例を交えながら、モチベーションの源泉や維持の方法について詳しく解説しました。

さらに、この講座では個人のモチベーションアップだけでなく、組織全体のモチベーション向上にも焦点を当てました。歯科医院はチーム医療で成り立っており、一人では運営が成り立ちません。スタッフ全員の協力が不可欠であり、個々のモチベーションが高くてもチーム全体の士気が低ければ限界があります。そこで、医院全体のモチベーションを上げる具体的な方法についても詳しく説明しました。

医院の成長には、スタッフ全員の協力が必要です。個々のモチベーションを高めるだけでなく、周りのメンバーのモチベーションも引き上げ、活気ある職場環境を作り上げることが重要です。そのための仕組み作りについてもお伝えしました。


セミナー終了後には、懇親会の場を設け、今後の取り組みの確認や情報交換を行い、参加者同士の結束力を高める機会としています。歯科医院においても、このようにお互いを知る機会を多く持つことで、チームの結束力が強化されます。

また、限られた時間でありますが、岩渕はじめ、各コンサルタントと無料経営相談を実施しています。ぜひ、本セミナーを有効活用して頂けたらと思います。

今回のセミナーでも多くの課題が提示されました。ゲストの皆様には、これらの課題に真摯に取り組み、自身と医院の成長に繋げていただきたいと考えています。モチベーションを持続させる力を身につけ、医院全体の活力を高めることで、より良い医療サービスの提供と医院の成果に繋げていきましょう!

2024年 歯科医院新人スタッフ育成塾 第1回 開催レポート

2024年 歯科医院新人スタッフ育成塾 第1回 開催レポート

今年も全国各地から多くの歯科医院の新人スタッフが集まり、新人スタッフ育成塾が開催されました。両会場合わせて350名以上の参加者が集い、歯科業界で働くための基礎を学びました。

歯科業界で働くには、まずその現状を理解することが不可欠です。本セミナーは具体的な方法や手法を教えるだけでなく、業界全体の理解を深めることを目的としています。セミナーの目標は、新人スタッフが単に技術を学ぶだけでなく、歯科業界で働くための考え方を身につけることにあります。

参加者は座学だけでなく、ディスカッションや演習を通じて互いに交流し、学び合う機会が設けられています。さらに、動画を使ったグループワークで感じたことを共有する時間もあり、楽しみながら学ぶことで知識が定着しやすくなります。

講座では、「なぜ働くのか」といった根本的な目的や、「歯科医院で働く上での大切な考え方」についても深く掘り下げています。これにより、新人スタッフは自らの働き方や将来についてしっかりと考える機会を得ます。

一般企業では「社会人研修」として就業規則や身だしなみの考え方を教える時間が設けられますが、歯科医院では診療業務が優先されるため、十分な研修時間を確保するのが難しいです。そのため、本セミナーではその補完として、患者様や職場のスタッフとの人間関係構築、モチベーションの維持、目標設定の方法など、具体的な指針を提供しています。これらの知識は仕事にとどまらず、個人の成長にもつながる重要な学びです。

セミナーには毎回ゲスト講師が招かれます。ゲスト講師は、本セミナーを経て成長を遂げたスタッフであり、その成長過程や成功の秘訣を具体的に紹介します。元新人スタッフの経験談は、現在の新人にとって非常に励みとなり、学びの質を高めます。

新人スタッフ育成塾は、全国の歯科医院で成果を上げているコンサルタントの知見と、現場で働くゲスト講師の実体験を結びつけることで、参加者の成長を促す貴重なセミナーです。参加者はここで得た知識と経験を基に、今後の業務に役立てていくことでしょう。

第一講座


第一講座のテーマは「歯科業界の現状」です。

多くの新人スタッフは、歯科業界の実態を理解しないまま仕事に就いています。例えば、歯科医院の数がコンビニエンスストアを上回るという事実を知っている人は少数です。しかし、重要なのは現状を知り、どのような環境で働いているかを理解し、適切な行動を取ることです。

本セミナーでは、歯科業界が置かれている状況と、二極化が進む中でどのようにして医院と自身が成長し、豊かな人生を送るかについて伝えています。成長にはノウハウがあり、この場ではそのノウハウをしっかりと学んでもらうことが目的です。

また、新人スタッフがどのようにしたら医院に貢献できるのか、具体的にどのような行動が求められるのかをお伝えしています。新人スタッフは、自分たちの行動が医院に大きな影響を与えることに気づく必要があります。「自ら変革を起こせる」という気づきを得ることが、歯科医院新人スタッフ育成塾の第一回目の目標です。このセミナーを通じて、新人スタッフたちは自身の可能性に気づき、歯科医院に対して大きな貢献を果たす存在となることが期待しています。

第二講座


第二講座のゲスト講師は、滋賀県草津市にある かがやき歯科クリニック 吉永芽唯さんにお話を頂きました。

吉永さんも昨年は新人スタッフ育成塾の参加者の一人でした。そんな吉永さんは本セミナーでの課題を上手く活用しながら、瞬く間に成長され、今では医院に大きく貢献されています。

そんな吉永さんより、入社までのヒストリーから、実際に入社後の失敗談とその失敗をどう克服したのか、本セミナーの活用の仕方など具体的に共有してもらいました。

仕事に、プライベートに充実するためには、どんな行動をしたらいいのか、どんな風に物事を考えたらいいのか、ヒントになるものばかりだったと思います。

その中でも“後輩力”に関する具体的な行動は、参加者の方々も医院に戻り実践して頂いたら、良好な人間関係や自身の成長に大きく繋がること間違いないでしょう。ぜひ、試してみてください!

吉永芽唯さん、本当に素晴らしいご講演をありがとうございました。

第三講座


第三講座では、「仕事観」についてお話しました。「仕事観」という言葉はあまり聞き慣れないかもしれませんが、それは、自身が仕事に対してどのような視点や考え方を持っているかという意味です。

異なる立場、例えば院長先生、患者様、スタッフから仕事を考えると、その見方や意識は大きく異なります。そして、自分が「なぜ働くのか」という目的を持つことが非常に重要です。お金や生活のために働くことは決して悪いことではありませんが、それだけが目的だと得られるものが限られてしまいます。

正しい仕事観を持ち、なぜ働くのかの目的を明確にすることで、自己成長、やりがい、他者との良好な人間関係、プライベートでの幸せなど、様々なものを得ることができます。成功する人材は、必ずしも最初から優れた能力を持っているわけではありません。彼らは、自分がどのように働くべきか、どのような人になりたいのかを明確に考え、行動し、少しずつ成功する習慣を身につけていくのです。

さらに、社会人として成長するためには、周りのことを見る力が必要です。特に、院長先生がどのような思いで働いているのかを理解できる人材は、大きな成長を遂げることができます。自分本意の視点だけでなく、立場の違う院長や先輩スタッフの視点、相手がどのようなことを求めているのかを理解することが重要です。そのため、この講座では、周りへの理解を深める内容にも触れました。


新人スタッフには、自身の成長、医院全体の成長、そして患者様のことを念頭に置きながら仕事に取り組むことが求められます。このような重要なことは、学校では教えてくれません。また、先輩スタッフや院長先生も日々の診療に忙殺されており、時間を確保して教えることは難しいのが現状です。

そのため、「新人スタッフ育成塾」が存在します。この育成塾では、任意の宿題を通して成長する機会も提供しています。宿題に取り組むことで、新人スタッフは実践的な経験を積み、大きな成長を遂げることができます。このような実践の有無によって、成長の度合いは大きく変わるのです。

講座で学んだことを宿題を通じて実践し、大きく成長する一年となることを期待しています。新人スタッフが自身の可能性に気づき、歯科医院に対して大きな貢献を果たす存在となることを願っています。

第16期 歯科医院スーパーTC育成塾 第2回 開催レポート

第16期 歯科医院スーパーTC育成塾 第2回 開催レポート

2024年4月3日・4日に大阪会場と東京会場で歯科医院スーパーTC育成塾 第16期 第2回が開催されました。

9割近くの参加者が課題を全て提出し、また、質の高い報告書も数多く見受けられました。その中でも素晴らしい報告書に関しては、他の参加者の方にも参考としてもらえるよう、冊子としてお配りしているので、ぜひ、全て読み込んで頂き、実践できる内容や工夫は医院に取り組んで頂けると嬉しいです。

子どもが言葉を覚えるのと一緒で物事が上達する最初のステップは真似ることからスタートします。ぜひ、素晴らしい取り組みを真似て、医院に昇華してください。

また、例年同様にセミナー開始すぐに、第1回の復習も兼ねた15分間のテストを行って頂きました。明確な目的を持ってセミナーに参加している人が多いので、正答率も高く、とても嬉しく感じています。

では、第2回の報告をしたいと思います。

第1講座


第2回の第1講座は講師の中澤より、セカンドカウンセリングの目的、ポイント、流れ、事前準備、そして実際のセカンドカウンセリングに使用されている説明スライドを活用しながら解説をしています。

前回の初診カウンセリングとは異なり、セカンドカウンセリングは“伝える”ことが中心となるカウンセリングです。

検査結果を通して現状の口腔内をしてもらい、治療計画を通して今後どのような治療が必要なのかを理解してもらいます。加えて、治療が終了したらそこで終わりなのでなく、定期健診(メインテナンス)が如何に必要なのかも伝える場でもあります。

初診カウンセリング並びにセカンドカウンセリングを導入することで、キャンセル率や治療中断率を著しく下げたり、定期健診に繋がる患者さんを増やしたり、また、デンタルIQも必然と上がるので自由診療を選択する患者さんも自ずと増えます。とても重要なカウンセリングになります。

第1講座の終盤には、実際のセカンドカウンセリングの音声や動画(セリフを書き起こしたものをテキストにつけています)を確認し、さらに深めるためにロールプレイも行いました。

テキストにトークスクリプトもあるので、後日に復習することも容易です。医院に戻ってからも、ぜひ、取り組んで頂きたいです。

第2講座


第2講座は講師の萩原から「補綴カウンセリングの基礎」についてお伝えしました。自由診療に対する考え方、知識をインプットすることの必要性、補綴カウンセリングを行なう時の考え方(マインドセット)、どのようなツールが必要で、どのように使用するのかなど詳しい内容について解説しました。

実践会で大事にしているのは、単に自由診療が増え、医業収入アップに繋がる補綴カウンセリングでなく、患者さんが納得した上で意思決定ができるような補綴カウンセリングを目指しています。ぜひ、解説の概要だけでなく、細部まで話を聞き、その工夫を医院で落とし込んでくれると嬉しいです。


一通り、補綴カウンセリングについて説明した後は実際に補綴カウンセリングを行っている動画を視聴して頂き、その上でロールプレイングを行いました。

まだ一度もやったことのない方にはハードルが高く感じますが、実際ロールプレイングでやってみると、「自分でもできる」という実感を得て頂けると思います。セミナー内でアウトプットすることで医院に戻っていざ行なう時のハードルがぐっと下がりますね。

次回は最終回となります。今回も理解を深めるための課題がいくつかあります。日々の診療を勤めながら、課題に取り組むのは大変な部分もあるかと思います。ですが、どの課題も実践に結びつくものばかりです。きっと皆さんの成長に繋がります。2ヶ月後、さらに成長した姿を拝見できることを楽しみにしております。

2024年 歯科医院地域一番実践経営塾アドバンスコース 第1回 開催レポート

歯科医院地域一番実践経営塾 アドバンスコース第1回 開催レポート

本セミナーは、経営塾ベーシックコース(以下「ベーシック」)を受講した医院のみが参加可能です。

その理由は、ベーシックで得た知識を基礎として、さらに発展した経営者向けの内容を提供するためです。

セミナーのメインテーマは「仕組み化」です。

ベーシックで学んだ内容を実践し、院長先生がリーダーシップを発揮し続ければ、必ず成果が現れます。しかし、院長先生も人間です。365日ずっとトップスピードで働き続けるのは難しいでしょう。

人生は長く、怪我や病気、予期せぬアクシデントが発生することもあります。そのような事情で1週間や1ヶ月間医院を離れなければならなくなったとき、医院の運営や収入、マネジメントが問題なく機能するでしょうか。

もし何も準備していなければ、院長先生が医院を離れた瞬間に、それまで築き上げてきたものが崩れてしまうかもしれません。

このような非常事態においても、医院が安定して機能し、維持されるだけでなく成長を続けるための「仕組み」を構築することが、経営塾アドバンスコースの大きな目的です。

第1講座

経営塾アドバンスコース

本講座では、「ドクターの採用・教育・育成」について詳しくお伝えしました。

院長一人で診療する場合、年間の医業収入は1億から1.5億円程度が目安となります。それ以上の安定した医業収入を目指すには、勤務医の採用と教育が必須です。

信頼できる勤務医がいることで、院長先生は経営に専念できるようになります。その結果、医院のマーケティングやマネジメントが強化され、診療の手が増えるだけでなく、より大きな効果が得られます。

しかし、勤務医の採用と育成は容易ではありません。

どのような勤務医をターゲットにして採用活動を行うべきか、採用した勤務医をどのように教育すべきか、具体的な実例を交えてポイントを解説しています。

第2講座

経営塾アドバンスコース

第二講座はゲスト講師の岐阜県開業 リーフ総合歯科 院長 藤本靖貴 先生にご講演頂きました。

2009年、前職時代に経営塾に初めて参加しました。最初の勤務先では挫折を経験しましたが、その後、大阪の西尾歯科に勤務し、その潜在能力を大きく開花させました。勤務医として素晴らしい成果を上げた後、2013年に祖父の代から続く医院を3代目として継承しました。新患が数年間ゼロ、1日の患者数が5人以下という絶望的な状況から始まりましたが、1年で医院を軌道に乗せました。

2019年に移転開業したリーフ総合歯科は、チェア16台、1日の患者数120名以上、歯科医師8名、スタッフ総数40名を超える組織へと成長しています。また、医科歯科連携医院として、内科クリニックの隣にチェア5台のクローバー歯科、名古屋市内にワンデンタルクリニック星ヶ丘の計3医院を展開しています。

自分に依存しない組織づくりを掲げ、そのための多くのチャレンジと多くの失敗を経験し、確立されたシステムを構築しています。今では多くの歯科医師やスタッフを採用し、定着させることに成功しています。この組織作りと経営者としての取り組みについて、お話しいただきました。

藤本先生、貴重なご講演ありがとうございました。

第3講座

経営塾アドバンスコース

岩渕より、中長期経営計画についてお伝えしました。

ベーシックで実践を重ねたアドバンス参加者の皆さんの中には、地域トップクラスの歯科医院になっている方も多いと思います。しかし、そのような状況だからこそ、油断が生まれることがあります。

「年間医業収入1億5千万円に達したから、もう十分」
「歯科医師会内の周りの先生たちと比べたら経営状態は良好なので、もう十分」

しかし、院長先生は医院のリーダーです。リーダーに成長の意志がないと、全スタッフの成長が止まります。組織はリーダー以上になりえません。そうなると、現状維持どころか、徐々に退化し始めます。

そうならないためにも、医院と自身の中長期的なビジョン、理想の形、医院の強みと弱みを言語化しておく必要があります。それが【中長期経営計画】です。

ぜひ、ご自身と向き合う時間をしっかりと作り、“明確”な中長期計画を作成してください。この“明確”さが力となり、行動・成果に繋がります。

懇親会

経営塾アドバンスコース

新型コロナウイルスが蔓延してから懇親会を行いませんでしたが、今年から経営塾では懇親会を再開しました。

全国から集う意識が高い院長、幹部スタッフさんたちと出会う機会はとても高いものになります。ぜひ、この機会を活かして、様々な気づき、学びとして頂けたら嬉しいです。

今回も課題があります。しっかりと課題を通して実践し、自身と組織の成長に繋げてください!皆さんの課題を楽しみにしております!

医)隆歩会 あゆみ歯科クリニック 理事長 福原 隆久 先生

医)隆歩会 あゆみ歯科クリニック 福原 隆久先生は、その圧倒的な実行力で29歳で開業。

自分自身でホームページの作りこみ、コンテンツの作成、デザイン、SEO対策を行い、医院をどんどん伸ばしていきました。

しかし、ある時から自分だけが考え、実行する形態から、スタッフが自主的に考えて行動する医院を創るためのマネジメントに注力ようになり、実践会のコンサルティングを導入。

そうすることで一気に業績が上がり、現在では5つの医院開業、法人のチェア合計は40台を超え、当時の医業収入の10億円を超える地域一番医院となっております。

コンサルティングを導入する前の医院の状況、困っていたこと

2009年に医院を開業しまして、うまく成功して非常に順調に、立ち上がるっていう風に思っていたところだったんですが、当時、開業ですから、チェアが4台でスタッフが4人と私というかたちでした。
退職者が出てしまったりとか、採用も急いでするんですけど、やっぱり急いでした採用ですので、なかなかうまくいかなかったりということがずっと2年、3年と繰り返されていたんですね。
このまま自分の力とか、自分の思いついたこととか、単発のセミナーに行ってなんか習ったことやるだけでは、今後10年を考えてもそんなにすごい発展はしないんだろうなと思い、何をやったらいいのか、あまりわからなくなってきていていました。

だからマーケティングにおいても少し限界があって、マネジメント面においてもなかなか一つにまとまらない時期がありました。

コンサルティングを受けてどんな良いことがありましたか

コンサルに来ていただいて10年くらいになりますが、最初は本当にチェアが6台か5台かぐらいの時からお願いしていて、今は分院含めて合計42台くらいになり、数字としてはかなり大きくなっています。

1番変わったのはやはり、その時の一番新しい情報や、全国の歯科医院で成果の出ている内容を教えてもらえるということですね。マーケティングにおいて、今はこういうのが流行っているなどの情報を教えてもらえるので、ずっといっしょに歩んでいける、そんな方々だなと思っています。

コンサルタントには本当に医院がぐちゃぐちゃなところから入っていただいているので、スタッフの一人ひとりと面談をしていただいて、院長とスタッフの意見のすり合わせをしていただきました。そうすることで、ようやく組織が良くなっていき、そこからまた採用をし、教育、カリキュラム作成を一緒にやっていくことで、スタッフが増えていきました。そこからプロジェクトチームを作り、キャンセル防止や自費向上などを運営していき、幹部会議を行っていきました。

コンサルティングを受ける前と後の数値面の変化

数値面、売上でいうと、当時、年商が1億円ぐらいでしたが、今は10億ですね。チェアは当時が5台の時だったか、6台の時だったかからお世話になっているんですけども、今、分院が4軒と本院で5軒になって、チェア42台の体制になっていっています。

コンサルティングによって先生自身にはどんな変化がありましたか

やはり開業した時というのはもういけるんじゃないかと思って開業をして、そこで大きな挫折をしたりするわけですよね。スタッフがなかなか前を向いてくれなかったり、すぐに辞めてしまったり。

コンサルティングというものをお願いしてみて、家庭教師みたいなものだと思いました。自分が、こう色々アドバイス聞きながらやる。そうすることで、素直さの心を自分の中で作っていけたっていうのが一番良かったことかなと思います。

先生にとって、コンサルティングとはどのようなものでしょうか

現状を見ていただいて、ここでこういう手を打つといったアドバイスをくれる、本当に、パートナーとか、家庭教師の先生っていうものだと思っています。うちの場合、10年と長くなっていますから本当に、一緒に経営を歩んでいる、医院経営パートナーだと思っております。

コンサルティングの導入を迷われている先生へ

もし迷っているのであれば、もう、すぐ電話をして最初、1回目を受けてみられることをおすすめします。私はやっぱりそこで最初のコンサルティングをお願いする前の2~3年ですね、開業してちょっとだけ挫折しつつも、なんとか自分でがんばるんだと思っていました。しかし、それは非常につらい時期でした。

コンサルティングにより医院が変わっていく様子を見た時、もっと早くお願いしといたらよかったなと、今でも思いますので、自分のメンタル面、経営面を早く流れに乗せるという意味ではお世話になるのは早い時期のほうがいいんじゃないかなと、私自身のつらい2~3年を見てそういうふうに思いますね。

2024年 歯科医院スーパーDr育成セミナー 開催レポート

全国の歯科医師に聞いて欲しい
あり方教育セミナー!!

2024年 歯科医院スーパーDr育成セミナー 開催レポート

今年2024年の歯科医師国家試験合格人数は2,060人でした。現在、歯科医院は6万7千件台となり、徐々に減少しているものの、勤務医不足で悩む歯科医院は少ないと思います。

そのため、何も出来ない状態から高待遇で入職したものの、何もできず、でも、院長先生から何も言えない状態が続き、気づいたら自分はデキると“勘違い”をしてしまうケースが少なくありません。

・治療はある程度できるようになった、開業しても問題ない
・治療さえできれば、開業しても問題ない
・自分はスタッフと仲良くできるから、開業しても上手くやれる、問題ない

多くの勤務医はそのように考えていることでしょう。

ただ、実際、開業している院長先生からしたら、どれだけ“勘違い”をしているのか、と感じていると思います。

とはいえ、そのように感じたとしても、勤務医が辞めてしまうことを危惧し、厳しいことが言えない、パワハラだと訴えられるかもしれないから言えない、そんな悩みを抱えている院長先生も少なくないです。

そこで、2023年12月時点で累計クライアント726医院を見てきた実践会が、その中でも本当の意味で頼られている勤務医がどのように成長し、どのように成功を収めているか、また、反対に全く信頼されてない勤務医、全く成長しない勤務医、開業しても失敗している勤務医の考え方や行動を忖度なくお伝えします。

本セミナーは、一人でも多くの“勘違いDr”を生み出さないためのセミナー、“勘違いDr”を救出するためのセミナーです。

第1講座


第1講座では、弊社代表の岩渕から「勘違いDrとは何か?」というテーマでお話をしました。

多くの勤務医は自分が“勘違いDr”という認識がありません。どういう言動、行動が“勘違いDr”であり、それが組織や自分にとってどれだけ不利益になってしまうのか、具体的にお伝えしました。

参加してくれた勤務医の先生方は自分の日々の言動・行動を振り返るきっかけになったと思います。全ての事柄に言えますが、認識しないと改善ができません。自身がいまどういう状況なのか、現在地を正確に理解し、これから成長するためのきっかけとなってくれると嬉しいです。

第2講座


第2講座では、弊社コンサルタントの横山から「スーパーDrとしての考え方とあり方」というテーマでお話をしました。

横山は、一年間に延べ200以上の歯科医院を訪れています。そこで見てきたスーパーDrの考え方・行動の共通事項についてお伝えしました。

とりわけ、ここではスキルアップに関する姿勢や学び方など具体的にお伝えしました。これを自身が医院に戻った時に実践し、継続すれば、着実にスーパーDrに近づくことができることでしょう。

第3講座


第3講座では、再び岩渕から「スーパーDrになるための具体的な行動」についてのお話をしました。

勤務医の多くが“勘違いDr”になってしまうこと、そして、“勘違いDr”化することの危険性について第1講座でお伝えしましたが、実際にどのような考え方・行動をしたら良いかを本講座でお伝えしました。

一例をあげると、
・技術的な成長の前に人間的成長をする意義と成長するための方法
・なりたい姿、将来ビジョンを明確にする重要性とその方法
・適切な目標設定の方法
・治療技術だけでなく、経営能力を高める重要性と高めるための方法 etc

これらの考え方・行動の一つひとつの積み重ねが、あなたをスーパーDrへと導きます。
本セミナーでの気づき、学びを医院で実践し、一人でも多くの勤務医が飛躍してくれることを私たちは期待しています。

第16期 歯科医院スーパーTC育成塾 第1回 開催レポート

第16期 歯科医院スーパーTC育成塾 第1回 開催レポート

今年もスーパーTC育成塾がスタートしました。これまでの受講者は3800名を突破し、多くのスーパーTCを輩出してきました。歯科界トップクラスのTC(トリートメントコーディネーター)を育成するセミナーだと自負しています。

今回も多くの参加者が集まり、大阪会場・東京会場(ZOOM参加含め)合わせて286名、そのうち7割以上の方が会場参加となり、大いに盛り上がりました。第一回のセミナーついてご報告致します。

第一講座


第一講座では、講師の萩原から「TCの役割(意味・目的)」「TCとしての心構え」を中心にお伝えさせて頂きました。

本セミナーを通して、多くのコミュニケーションスキルを学ぶことができますが、この役割(意味・目的)、心構えがすべてのカウンセリングの土台となります。

TCとしての役割(意味・目的)、心構え誤認してしまうと、ただの自由診療を提案するスタッフになってしまい、患者さんの満足度向上に繋げるどころか、むしろ高い治療を進められただけという不満足に繋がりかねません。そうならないように、この項目に関しては時間をかけてお伝えさせて頂いています。

第1回目は緊張している参加者も多いので他の参加者との交流を深めるワークやロールプレイングを積極的に設けています。会場参加者だけでなく、ZOOMでのリモート参加者もブレイクアウトルームを用いて、ワークやロールプレイングを実施し、会場とも遜色ない学びを得られるようにしました。とても活気ある第一回目の第一講座でした。

第二講座


第ニ講座では、講師の中澤から「初診カウンセリング」についての解説を行いました。初診カウンセリングは患者さんに何かを“伝える”というよりも、“聴く”というスタンスがメインになるカウンセリングです。この“聴く”という動作にも土台となる考え方、スキルが必要になります。そのポイントを座学だけで学ぶのでなく、ロールプレイングでアウトプットし、深く理解してもらうようにしています。

初診カウンセリングの精度を高めるだけでも患者さんに高い満足度を提供できるカウンセリングになりますが、それだけなく、セカンドカウンセリグや補綴カウンセリングの成果につながる大事なカウンセリングになりますので、常にアップグレードするように努められると良いかと考えます。

第三講座


第三講座では、再び萩原が「患者さんとの信頼関係を築く方法」についてお伝えさせて頂きました。

信頼関係を築く方法は様々ありますが、ここでお伝えしている内容は、歯科医院で行っているカウンセリングで効果の再現性が高いスキルをお伝えしています。

とりわけ、“聴き方”や“ほめ方”、心理学で用いられているテクニックなども含めてお伝えしています。ここでお伝えしている内容を実践すれば、患者さんとの会話が弾み、信頼関係構築に寄与すること間違いないと思います。

スーパーTC育成塾では、様々なことを学べますが、医院で実践しなければ、行動に移さなければ、何も意味がありません。

最も大切なことは、受講後に、如何に実践するかです。

この実践に移せる環境を作るために、毎回の課題、復習テストが設定されています。ぜひ、課題、復習に真摯に取り組み、自分自身の成長、そして、医院の成長にも大きく貢献してくれたら嬉しいです。今年も、スーパーTCが現れることを楽しみにしています。

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