歯科医療(その3)から、今後のか強診を考える

院内マーケティング

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皆さんこんにちは。

経営戦略研究所の前田です。

令和6年改定に向けて、中医協での話し合いが本格化していく時期になりました。
そのような中、12月15日にひらかれた中医協総会で【歯科医療(その3)】が示されました。

https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001178971.pdf

今回は、以前のブログ

☞「今後のか強診の施設基準と機能管理ついて考える」https://www.consuldent.jp/blog/16155/

に続き、本資料の中から、か強診にかかわる重要なポイントを共有していきます!

かかりつけ歯科医機能の評価

今回の歯科医療(その3)にて、このようなイメージ図が示されました。

以前から話し合われていた「小児の口腔機能管理に関する研修」、「小児の心身の特性等に関する研修受講」、「口腔機能の獲得、維持・向上に関する評価の算定実績」、そして「継続的・定期的な管理の実績」「訪問の連携体制確保」などのイメージが明確になってきました。

口腔機能については、イメージ図で全年齢に渡ることから、小児だけでなく高齢者の口腔機能管理も求められます。

算定実績は、小児口腔機能管理料 and/or 口腔機能管理料になるかと思いますので、まだ算定実績のない医院では、今のうちから対応を考えておけると良いかと思います。

また、「継続的・定期的な管理の実績」については、まだ詳細は明らかになっていませんが、本資料から長期管理加算などが候補にあがってくるかと思います。

訪問歯科診療に追加された「連携体制確保」が気になるところです。「在宅療養支援歯科診療所(歯援診)との役割の違いを明確にする」との文章もあるので、「歯科訪問診療の依頼がない施設においては地域の在宅歯科医療の連携窓口等との連携による歯科訪問診療の体制確保」で、か強診の一番のハードルである訪問診療がクリアになるかもしれません。

そうなると、か強診の数は増えていきますが、か強診や長期管理に紐づく様々な項目に影響がでてくると考えられます。

本資料にはその他にも、Ce加算とF局の管理及び処置の評価見直しの検討、初期根面う蝕の管理・処置の非切削による管理の評価などに関する重要なポイントも書かれていますので、是非ご確認いただき、次の改定に備えてください!

最後に

今回のブログは以上となります。

じりじりと次の診療報酬改定が近づいてきました。今から準備をしたほうが良い項目はいくつか明確になっていますので、しっかりと対応を進めていきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

【令和4年4月改定後】診療報酬に関する過去のブログ

☞「フッ素算定の整理整頓①」https://www.consuldent.jp/blog/15470/

☞「フッ素算定の整理整頓②」https://www.consuldent.jp/blog/15682/

☞「総医の仕組みづくり①」https://www.consuldent.jp/blog/15648/

☞「総医の仕組みづくり②」https://www.consuldent.jp/blog/15778/

☞「口腔機能管理料 算定のポイント①」https://www.consuldent.jp/blog/15888/

☞「口腔機能管理料 算定のポイント②」https://www.consuldent.jp/blog/16023/

☞「今後のか強診の施設基準と機能管理ついて考える」https://www.consuldent.jp/blog/16155/

☞「次の診療報酬改定までに確認しておきましょう。」https://www.consuldent.jp/blog/16277/

投稿者プロフィール

前田雄太郎
前田雄太郎
福井県出身。東京の足立区育ち。
大学を卒業後、健康食品メーカーに入社。入社後3年後に、取締役に就任。百貨店の健康食品売り場の運営のすべてを任され、採用、スタッフ教育・育成、販売促進など、多くの経験を積む。マニュアルづくりなどの仕組み化に成功し、3年間で店舗数を倍増させる。
その後、「営業力」を磨くために、製薬メーカーの営業として勤務。社員数1000名以上の成績上位20名が受賞する優秀社員賞を受賞。その後、「人を育てる、教育の仕事がしたい」という想いから、研修部門へ異動。そこで、再び優秀社員賞を受賞し、海外研修に参加。多くの人と関わりその成長に触れ、研修を自身の天職と感じていた中、医療経営の勉強を通し、経営戦略研究所と出会う。ホームページのインタビューや面接での岩渕や萩原の話を聞く中で「この会社で多くの人の幸せに貢献したい」と強く感じる。経営者の経験、営業の経験、研修の経験と、様々な経験をしたからこそ、長期的・大局的な視点から提案することができる。これまでの経験を活かし、全員が日々成長し、イキイキ働ける医院づくりに挑む。

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