【令和6年度診療報酬改定】全体像と口腔機能管理について

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皆さんこんにちは。

経営戦略研究所の前田です。

 

令和6年度改定に向けて、先日、厚労省から診療報酬改定の概要についての説明がありました。

まだチェックをしていない先生は下記のリンクからご確認ください。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000196352_00012.html

 

今回は、令和6年度診療報酬改定の概要【歯科】から、全体像と口腔機能管理についてお伝えします!

 

全体像について

今回、長らく示されている歯科治療の需要の将来予想(イメージ)に修正がありました。

大きな方向性に変化はありませんが、継続管理、重症化予防、口腔機能管理がより明確になっています。

そのゴールを実現するために、令和6年度診療報酬改定の全体像は以下の様になっています。

この中から重要ポイントをいくつかお示しします。

重要ポイント

か強診廃止

令和6年度改定の大きな変更点は「か強診」の廃止です。

しかし、か強診の代わりに、口腔管理体制強化加算(以下、口管強)が新設されています。

口管強では、長期加算120点、SPTの期間は1Mから可能、SPTの加算120点と、か強診と同様の点数が設定されています。

また、口管強の施設基準には(4)口腔機能管理に関する実績がある事、(5)ハ 在宅歯科医療に係る連携体制が確保されている事と記載があり、口腔機能管理の重要性が増すこと、訪問診療の実績がなくても「口管強」になれることが示されています。

口腔機能管理

口管強の施設基準に実績が必要となり、重要性が増した口腔機能管理については、「計画・管理」と「指導・訓練」の分離が行われています。

 

・小機能:100点⇒60点

・口機能:100点⇒60点

※口腔管理体制強化加算として50点加算

・歯リハ3:50点

このように、小機能、口機能は減算ですが、口管強には加算がつき、「指導・訓練」については、歯リハ3が新設されています。

 

また各種検査についても変更があります。

・咀嚼能力検査:6月⇒3月に一回

・咬合圧検査:6月⇒3月に一回

・舌圧検査:小児も可能に

 

今後は、口腔機能管理をしっかりと理解し、処置/算定していくことが、安定した医院経営には必須となっていきます。

口機能については、過去のブログをご参考ください。

☞「口腔機能管理料 算定のポイント①」https://www.consuldent.jp/blog/15888/

☞「口腔機能管理料 算定のポイント②」https://www.consuldent.jp/blog/16023/

最後に

今回は令和6年度改定の全体像と口腔機能管理についてお話ししました。

改定については、

・Ce加算の廃止

・フッ化物歯面塗布処置の変更

・口腔機能管理の実地指への加算

・歯清の変更

・歯周病ハイリスク患者加算の新設

・P重防の算定可能期間の変更

・ベースアップ評価料の新設

などなど、多くの重要ポイントがありますので、必ず冒頭のリンクから資料をご確認いただき、6月の診療報酬改定に向けて、しっかりと準備を進めていきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

投稿者プロフィール

前田雄太郎
前田雄太郎
福井県出身。東京の足立区育ち。
大学を卒業後、健康食品メーカーに入社。入社後3年後に、取締役に就任。百貨店の健康食品売り場の運営のすべてを任され、採用、スタッフ教育・育成、販売促進など、多くの経験を積む。マニュアルづくりなどの仕組み化に成功し、3年間で店舗数を倍増させる。
その後、「営業力」を磨くために、製薬メーカーの営業として勤務。社員数1000名以上の成績上位20名が受賞する優秀社員賞を受賞。その後、「人を育てる、教育の仕事がしたい」という想いから、研修部門へ異動。そこで、再び優秀社員賞を受賞し、海外研修に参加。多くの人と関わりその成長に触れ、研修を自身の天職と感じていた中、医療経営の勉強を通し、経営戦略研究所と出会う。ホームページのインタビューや面接での岩渕や萩原の話を聞く中で「この会社で多くの人の幸せに貢献したい」と強く感じる。経営者の経験、営業の経験、研修の経験と、様々な経験をしたからこそ、長期的・大局的な視点から提案することができる。これまでの経験を活かし、全員が日々成長し、イキイキ働ける医院づくりに挑む。

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