このブログは約 5 分で読めます
皆さんこんにちは。
経営戦略研究所の前田です。
令和6年改定に向けて、中医協での話し合いが本格化していく時期になりました。
そのような中、7月12日にひらかれた中医協で【歯科医療について(その1)】が示されました。
☞https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001120010.pdf
今回は、本資料の中でか強診にかかわる重要なポイントを共有していきたいと思います!
か強診の現状
か強診の届け出医療機関数は微増しているとはいえ、令和4年時点では約17%と、頭打ちになってきています。
令和4年改定の内容からも、国としてはもっと増やしていきたいと思うのですが、多くの医院で特に訪問診療がネックになっているように思います。
なかなか取得が大変なか強診ですが、国の目指す方向に向けた充実した治療を行っていることが、診療報酬上も大きく評価されています。
訪問診療に関しては、とくに最初が大変ですが、1つ1つシッカリと整えていけば突破口は見えると思います。
より充実した治療、安定した医院経営に向けて、あきらめずにか強診を目指してほしいです。
か強診と機能管理の今後について
「か強診の施設基準とライフコース」というスライドに、このように書かれています。
「永久歯萌出前の小児に対応する歯科治療に係る項目の算定実績や、小児の心身の特性等に関する研修受講など小児に関する要件は設定されていない」とあります。
そのため令和6年改定では、「小児の心身の特性等に関する研修」の追加、「永久歯萌出前の小児に対応する歯科治療に係る項目の算定実績」の追加が予想されます。
算定実績ついての有力な候補は、同資料の「⑦ライフステージに応じた口腔機能の管理」でまとめられている、小児口腔機能管理料(小機能)かと思います。
年々算定数は伸びてきている(令和4年4.9%)とはいえ、過去の厚労省が示している数値(約30%)からは、著しく低いことが分かります。
また、高齢者の口腔機能管理料(口機能)についても、歯科疾患管理料の算定回数に対する算定割合が低いことが示されていますので、か強診の施設基準には小機能と一緒に口機能も追加される可能性があります。
さらに(少し話は変わりますが)、「歯科医療についての課題と論点②」では、「口腔疾患の重症化予防や年齢に応じた口腔機能管理をさらに推進するため、歯科衛生士による実地指導の評価も含め、診療報酬のあり方について、どのように考えるか。」との記載もあります。
この文章からも、機能管理は今後よりやっていってほしい(重要・評価される)項目であると強く感じます。
機能管理については、小機能、口機能ともに、医院での準備や教育が必要になります。来年度の改定を見越して、早めに取り組まれることをお勧めします。
最後に
今回のブログは以上となります。
今後も、中医協の情報が更新されましたら、重要なポイントについて触れていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
【令和4年4月改定後】診療報酬に関する過去のブログ
☞「フッ素算定の整理整頓①」https://www.consuldent.jp/blog/15470/
☞「フッ素算定の整理整頓②」https://www.consuldent.jp/blog/15682/
☞「総医の仕組みづくり①」https://www.consuldent.jp/blog/15648/
☞「総医の仕組みづくり②」https://www.consuldent.jp/blog/15778/
☞「口腔機能管理料 算定のポイント①」https://www.consuldent.jp/blog/15888/
☞「口腔機能管理料 算定のポイント②」https://www.consuldent.jp/blog/16023/