フッ素算定の整理整頓②

院内マーケティング

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皆さんこんにちは。

経営戦略研究所の前田です。

前回のブログでは、「フッ素関連の算定について整理がまったくできていない!」先生方に向けて、「フッ化物歯面塗布処置(F局)」についてのポイントをお話ししました。

今回は「歯管の加算」そして「算定モレ防止のポイント」についてお伝えします。

このブログをキッカケに赤本青本を開き、モレの無い、実態に即した算定を目指していただけますと嬉しいです。

歯管の加算

フッ素関連では、歯管の加算になっているものもあるので、見ていきたいと思います。

歯管の加算には、

①フッ化物洗口指導加算

②エナメル質初期う蝕管理加算

があります。

 

①のフッ化物洗口指導加算は、【4歳~16歳未満のう蝕多発傾向にあり、う蝕に対する歯冠修復終了後も活動性が高く、継続的な治療管理が必要なものまたはその家族に対して、歯科医師または指示を受けた歯科衛生士がフッ化物洗口にかかわる薬液の取り扱いおよび洗口法に関する指導をおこなった場合】に算定できるものです。

歯科疾患管理の実施期間中に患者さん1人につき1回に限りの算定となりますので、少し寂しいな…とは思いますが、令和4年度の改定で、13歳未満から16歳未満に対象年齢が拡大し、う蝕多発傾向者の判定基準についても変更されていますので、対象となる患者さんが増えているかと思います。

また、C管理中についは、前回ご説明したフッ化物歯面塗布処置も算定が可能ですので、お忘れなくお願いします。

 

②のエナメル質初期う蝕管理加算は、か強診において【エナメル質初期う蝕の治療または重症化予防を目的として実施する指導及び業務上必要な指導等を行った場合】に算定するもので、今回のブログではお話ししきれない細かなルールがありますので、必ず詳細をご確認ください。

例えば、F局の場合と同様に「初回は写真が必要。2回目以降は写真かダイアグノデントの数値が必要」ですとか、同月に「機械的歯面清掃処置やフッ化物歯面塗布処置などは算定できない」というものです。

また重要なのは、「歯管毎に毎月算定できる」ことです。

ここが、前回のF局とは違う部分になります。

充実した継続管理、重症化予防に向けて、先生方には是非「か強診」を目指していただきたいと思います。

算定モレの防止

さてここまで、算定ルールについて整理してきましたが、充実した療養の給付、それに基づいたモレのない算定を行うためには、それだけでは足りないと感じています。

なにが必要かといいますと、スタッフさんの協力が必要になります。

例えば、どのような患者さんにフッ素塗布を行い、どのような説明、管理をしていくのか。どのような資料をつかうのか。また、処置を行った場合、どのようにドクターに共有をして、モレのない算定を行っていくのか。

またその前提として、フッ素塗布の必要性・重要性を十分に理解し、院内のスタッフさんに共有しておく必要があるかと思います。

このポイントをしっかりと院内に落とし込んで初めて、充実した処置、モレのない算定につながっていきます。

より安定した医院経営に向けて、明日の診療から1つずつ整理していきましょう!

【令和4年4月改定後】診療報酬に関する過去のブログ

☞ 「フッ素算定の整理整頓①」https://www.consuldent.jp/blog/15470/

投稿者プロフィール

前田雄太郎
前田雄太郎
福井県出身。東京の足立区育ち。
大学を卒業後、健康食品メーカーに入社。入社後3年後に、取締役に就任。百貨店の健康食品売り場の運営のすべてを任され、採用、スタッフ教育・育成、販売促進など、多くの経験を積む。マニュアルづくりなどの仕組み化に成功し、3年間で店舗数を倍増させる。
その後、「営業力」を磨くために、製薬メーカーの営業として勤務。社員数1000名以上の成績上位20名が受賞する優秀社員賞を受賞。その後、「人を育てる、教育の仕事がしたい」という想いから、研修部門へ異動。そこで、再び優秀社員賞を受賞し、海外研修に参加。多くの人と関わりその成長に触れ、研修を自身の天職と感じていた中、医療経営の勉強を通し、経営戦略研究所と出会う。ホームページのインタビューや面接での岩渕や萩原の話を聞く中で「この会社で多くの人の幸せに貢献したい」と強く感じる。経営者の経験、営業の経験、研修の経験と、様々な経験をしたからこそ、長期的・大局的な視点から提案することができる。これまでの経験を活かし、全員が日々成長し、イキイキ働ける医院づくりに挑む。

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