医院の雰囲気が悪いと感じたら読んでください。

労務・人事評価・採用

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こんにちは!
歯科医院地域一番実践会の山ノ内です。

今日は「雰囲気が悪い医院によくあること」についてお話したいと思います。
コンサルティングで医院にお伺いする時、一番最初に診療を拝見させて頂きます。
その最初に見た雰囲気で医院で起こっていることが予想できることがあります。それは、労務問題です。

月に70人近いスタッフさんと面談をしておりますが、出てくる不満の8割くらいは労務に関することです。

「有給の日数がわからない」
「休みが取れない」
「給与計算が間違っている」
「給与振込の日が一定でない」
「休みの日なのに急に出勤しろと言われる」

などなど
そして、こういう医院の院長がたいてい言うのが

「スタッフがちゃんと働いてくれない」
「スタッフのやる気が低い」
「スタッフが有給をほしいとよく言ってくる」

勿論、医院経営をしていく中でスタッフの要望を全て受け入れたら経営は成り立ちません。
なので、私達もスタッフ面談で現状の理由をしっかりと伝えて理解してもらえるように努めたり、他の部分でスタッフに還元しているところを伝えたりします。

ただ、これらの労務に関する問題が何も改善されずに続いてしまったり、不信感を抱いてしまい修復不可能な人がいると、もう完全にブラック企業扱いです。本当に怖いです。

ハーズバーグの動機づけ・衛生理論』という有名な考え方があります。

歯科医院で置き換えるなら、
スタッフに「給与」「休み」「人間関係」などの衛生要因(不満足度要因)をいくら取り除いても、やる気は上がりません。
また、スタッフに「承認」「称賛」「権利」などの動機づけ要因(満足度要因)をいくら満たして上げても、不安・不満は解消されません。衛生要因・動機づけ要因の両方にアプローチする必要があります。

残念ながら、まだまだ多くの歯科医院が衛生要因に手をつけられていないです。
はっきり言って、労務を整えたところで、出ていくお金は増えても、入ってくるお金はほぼありません。だから多くの医院は後回しになりがちです。そして、そういう医院は徐々に崩壊していきます。目先の利益を優先して、長期的な利益を失ってしまいます。

今までは問題にならなかったかもしれませんが、時代の流れが経営者側に厳しい目を向けています。

他の業界を見てください。大手企業が労務で訴えられています。
他の企業に比べて、圧倒的にスタッフへの動機づけ要因を満たしているであろう某アミューズメント企業ですら訴えられているくらいです。

『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。』チャールズ・ダーウィンの有名な言葉でもあります。

ここまで読んで頂き心当たりのある先生、
どんな順番で、どんなことから改善したらいいのか、どこまでなら医院経営にもダメージが起きにくいのか、誰にも相談できず迷われているなら当社までご相談ください。きっと先生の力になれると思います。時代の変化に対応して、歯科業界で生き残っていきましょう!

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投稿者プロフィール

山ノ内 友哉
山ノ内 友哉
管理栄養士過程の大学を卒業。男性では少ない管理栄養士の資格を取得し、栄養学と関連の深い大手食品会社系列の製薬品会社に営業職として入社する。
前職の在籍期間は約8年間、700床以上の基幹病院にて医師・コメディカルを巻き込んだ 疾患教室の立ち上げ支援で医療従事者間の信頼関係構築の基礎を習得。その後、東京都内の私立大学病院を担当。そこで、自社製品の「現状」と「あるべき姿」を明確化し、そのギャップを埋める活動を週間単位で落とし、新製品で約95%のシェアを確立する。課題解決の原則を実践し、自らに落とし込む。その評価を受け、最も影響力のある東京大学医学部附属病院を担当。
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