歯科医院の健康経営について考える

スタッフ教育

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皆さん、こんにちは!

歯科医院地域一番実践会の井ノ上です。

いきなりですが、「健康経営」という言葉をご存知でしょうか?

一般企業では最近よく耳にすることが増えていますが、歯科業界ではまだまだ浸透していない気がします。

健康経営とは

以下は経済産業省からの引用になります。

「健康経営」とは、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践することです。企業理念に基づき、従業員等への健康投資を行うことは、従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や株価向上につながると期待されます。

健康経営(METI/経済産業省)

要は企業として従業員の健康を保つ取り組みは、長期的に見て企業にプラスに働くということです。

近年、先進国で健康意識が高まっており、企業レベル、組織レベルにおいても従業員に健康を促し、管理していくことの必要性が高まっています。

スタッフの健康管理は大丈夫?

では、みなさんにお聞きしますが、ご自身の医院で働くスタッフが常に健康で元気にはつらつと働いていると言えるでしょうか?

朝礼ではお通夜のように静まり返っており、笑顔も少なく、診療中もミスは多い。しかも体調不良で休みがち。

そんなスタッフが多い医院は、たしかにスタッフの性格にも問題があるかもしれません。院長先生のマネジメントにも問題があるかもしれません。

ただ、そのやる気のなさや元気のなさは、実はスタッフ自身の健康問題に起因している可能性もゼロではありません。

ぜひ、スタッフのお昼のご飯を思い出してください。

カップラーメンやコンビニ飯のオンバレードではないでしょうか。そのような食事ばかり続けていて元気でいられるでしょうか。仕事のパフォーマンスを最大限出せるでしょうか。

スタッフ達からすると休みは遊びたいからお金がいるし、将来のために節約しないといけない。そうなると、金銭的にも健康という意識は下がり、食事管理も二の次、疎かになってしまうのは仕方がないことです。

そこで医院として、スタッフ達の食事管理や健康管理により健康増進を行うことで、仕事のパフォーマンスが高まり、安定した診療の質に繋がるのではないでしょうか。

健康管理の必要性

1人の衛生士が体調不良で休むだけで、医院は多大な影響がでます。1日あたり約5万円、月に1回休む計算だと年間で最低でも60万の損失になります。その損失を健康管理で防ぐことができるならば、投資としてもやる価値はあります。

私のクライアントでは、健康経営を意識した取り組みを数多く行っています。一部ご紹介すると、管理栄養士による院内社食、置型社食のオフィスおかんの導入、栄養食品の支給など。また、健康増進としてジム会費の補助、院内運動会の開催など。

これらは健康のための取り組みですが、加えてスタッフ間のコミュニケーション活性化にも繋がり、チームビルディングの要素も兼ね備えていると感じています。

健康管理は責務か

今後、日本では人手不足が加速していくと言われています。そうなると、今以上に1人あたりのパフォーマンスを高めていく必要がでてきます。だからこそ、「健康」という人間の営みの根底にあるものを大切にしないといけないのかもしれません。

医療は患者の健康を大切にすることが責務ですが、スタッフの健康を大切にすることも忘れてはいけません。

一度、従業員の健康、医院の健康経営に目を向けてみてはいかがでしょうか。

投稿者プロフィール

井ノ上 貴之
井ノ上 貴之
鹿児島県出身。鹿児島大学を卒業後、大学院に進学、ディープラーニングに関わる研究に従事。修了後、富士通(株)に新卒で入社。
代表の岩渕とは趣味のバスケットボールを通じて親交があり、経営戦略研究所の理念・ビジョンに感銘を受け、入社に至る。

IT業界で培った知識・経験を生かし、医院を地域一番へと導く。

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