歯科医院のチームビルディングについて考える

スタッフ教育

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皆さん、こんにちは!

歯科医院地域一番実践会の井ノ上です。

この数年のコロナ禍で、働く組織が抱えていた問題として、「組織の分断」が大きな話題になりました。

組織の弱体化から退職へ

テレワークが大幅に促進され、そもそも飲み会もなくなり、昼食も別れて食べざるを得ない状況になるなど、人と人との交流が激減しました。コロナ禍によりコミュニケーションの機会が奪われたことで、弱体化した組織が増えたと言われています。

歯科医院も同様で私の担当する医院でも、新卒のスタッフや中途で入ったきたスタッフが医院に溶け込めずに退職してしまうケースが多々ありました。本来であれば、定着できたはずのスタッフですが、ただでさえ業務を覚えることで精一杯で失敗や不安が付き物の新人です、そんな中で周りのスタッフとのコミュニケーションがとれない、仕事に関する相談相手もいないとなると、孤立感や疎外感だけが募ってしまい退職に向かってしまうのは、もはや当たり前の流れだったかもしれません。

チームビルディングの必要性

ようやくコロナも落ち着きを見せている中で、チームビルディングの必要性がより高まっています。

みなさんの医院ではチームビルディングを意識した取り組みを行っていますでしょうか?

ほとんど医院が気にも留めていないのが現状だと思います。

歯科医院の場合は、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、歯科技工士など、異なる職種のスタッフが集まって業務をこなしている組織になります。そのため、業種間の連携や信頼関係が診療の質と効率を大きく左右します。

特に多いのが歯科衛生士と歯科助手による業務のなすり付け合いや、責任転嫁。こういった問題も、根底には組織としてのチームビルディングが機能していないことがあります。

ではチームビルディングとして、何をすれば良いのか?

組織が上手くいくポイント

何をするのか考える上で組織、チームが上手くいく3つのポイントがありますので、ヒントとして簡単にご紹介します。

  • 全体で目標を共有できていること
  • その人の存在や役割を尊重すること
  • 共通体験の数を増やすこと

スポーツチームでもメンバー全員が優勝を目標に掲げているからこそ、良い結果が付いてくると思います。1人でもベスト4で十分と思っているメンバーがいれば、チームとして優勝に向かうことがないはずです。

歯科医院としても、医院の目標をメンバー全員で共有できているか、が大切になります。

大事なのは共通体験を増やす

また、共通体験の数を増やすこと。これができていない歯科医院が多く、そして一番重要な項目になります。

共通体験というのは、診療を一緒に行うことだけではありません。

診療以外での共通体験をこなすことが組織を強くしていきます。私の担当する医院では、この共通体験の数に比例して、スタッフの定着率が高いと感じています。

まったく、食事会が設定されていない、歓迎会、忘年会すらやっていない、社外研修も実施していない。このような医院では、良質なチームが形成されるのは難しいかもしれません。

別に食事会を設定すれば良いという話ではありませんが、スタッフ間のコミュニケーションを活性化して、組織として横のつながりを作っていくことが、チームビルディングとしての目的になります。

組織として課題を抱えている医院は、ぜひ、チームビルディングの取り組みを見直していただければと思います。

投稿者プロフィール

井ノ上 貴之
井ノ上 貴之
鹿児島県出身。鹿児島大学を卒業後、大学院に進学、ディープラーニングに関わる研究に従事。修了後、富士通(株)に新卒で入社。
代表の岩渕とは趣味のバスケットボールを通じて親交があり、経営戦略研究所の理念・ビジョンに感銘を受け、入社に至る。

IT業界で培った知識・経験を生かし、医院を地域一番へと導く。

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