患者さんが診きれない時に考えること

業務効率化

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こんにちは。歯科医院地域一番実践会コンサルタントの山ノ内です。
今日は診療効率について考えてみたいと思います。

「患者さんが診きれない」

コンサルティングにお伺いするようになると出てくる嬉しい悲鳴です。
ですが、この問題をクリアしないと次にステップにはいけません。

外部のサポートが入っていない、または、それを相談する機会がない医院さんは、この問題に当たってしまった場合、

「人を雇うか」
「現状維持のための行動に出るか」

この2択のいずれかを選択する医院さんが多いのではないでしょうか。
現状維持は何も産まないので一旦置いておいて、「人を雇う」という対策は数ある選択肢の中の一つです。その対策で全てが解決するわけでもなく、また人を雇うことで個々の責任感が薄まったり、手余り時間増えて私語が目立ったり、他の人に悪影響を及ぼす人材が来たり、マイナスに働いてしまう場合もありします。

「人を雇う」というのは必要な対策ですが、取り組む前に一呼吸置いて、他の選択肢がないか、タイミングは今がベストか、考える必要があると思います。まずは、どんなことに最も制限がかかっているかを現状分析する必要があると思います。

 

・Drの治療が診きれない
⇒ Drが実施しているカウンセリング等をスタッフに移譲して時間は作れないか?
⇒ 診療昼休みをなくして、Dr枠を増やせないか?
⇒ ある程度の入力業務をスタッフに実施してもらい、Drは最終チェックにして、アポ枠を短縮できなか?
⇒ 最新鋭の機器や治療システムの変更で対応できないか?

 

・DH枠が埋まって診きれない
⇒ DH予約の枠を短縮はできないか?
⇒ DHが行っている業務でDAに移譲できる業務はないか?
⇒ 最新鋭の機器や治療システムの変更で対応できないか?

 

・カウンセリングが診きれない
⇒ 既存のスタッフでカウンセリングをできる人を増やせないか?
⇒ 終了カウンセリング(リコールオリエンテーション)などは動画で訴求できないか?
⇒ SNSなどを活用しながら、診療時間以外で対応できないか?

 

などなど、数え上げたら切りがないですが、現状の原因をしっかりと把握して、対策を講じる必要がありますね。

 

その中で大切なことは、今ある資源で何をやれるか考えることです。

 

前述した内容であれば、

「現状の人数で対応するにはどうしたらいいか?」

と考え切ることだと思います。

 

先ほどもお伝えしたように、外部との接点が少ない院長・幹部は診療の経験値が高い反面、固定概念が強くなってしまっている傾向もあります。外部との接点を増やしながら柔軟に考えていけると新たな気づき、抜本的な対策を講じることができたりもします。

 

とは言え、人気の歯科医院ほど、「患者が診きれない」という問題は常につきまといます。他業界での成功事例なども積極的に取り入れながら常に進化しつづける必要はありますね。

 

現在、弊社でも業務効率を上げるために「DX化」に取り組んでいます。
『情報の共有 ⇒ 情報の活用 ⇒ システムの変革や優位性の確立』
今までも情報として集積していたが、情報量の膨大さや情報の保管場所までたどり着くまでの煩雑さなどのために活用しきれなかったことも、「DX化」を取り組むことで業務効率を図りつつも、成果を生むことが出来ています。歯科医院でもそういう時代は目の前ですね。ぜひ、一緒に進化しつづけましょう!

 

DXとは、
デジタルトランスフォーメーションを推進するための ガイドラインより|経済産業省
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/dx/dx.html

投稿者プロフィール

山ノ内 友哉
山ノ内 友哉
管理栄養士過程の大学を卒業。男性では少ない管理栄養士の資格を取得し、栄養学と関連の深い大手食品会社系列の製薬品会社に営業職として入社する。
前職の在籍期間は約8年間、700床以上の基幹病院にて医師・コメディカルを巻き込んだ 疾患教室の立ち上げ支援で医療従事者間の信頼関係構築の基礎を習得。その後、東京都内の私立大学病院を担当。そこで、自社製品の「現状」と「あるべき姿」を明確化し、そのギャップを埋める活動を週間単位で落とし、新製品で約95%のシェアを確立する。課題解決の原則を実践し、自らに落とし込む。その評価を受け、最も影響力のある東京大学医学部附属病院を担当。
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