貢献してくれるスタッフへの評価制度を設けたい。

スタッフ教育

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相談内容

貢献してくれるスタッフへの評価制度を設けたい。
公平にインセンティブを付与できる仕組みづくり。

評価制度があいまいなため、頑張っているスタッフに査定できていない。

評価制度をスタッフに公開しても良いか、不公平がでないかなどの懸念があります。
例えばTC業務にインセンティブをつけるとTC業務が取り合いにならないかも心配です。

今は自費メンテナンスを行った衛生士のみインセンティブを導入しています。
この件は医院と衛生士のみの共有事項にしています。

岩渕の回答

歯科医院では評価制度がほとんどの場合、整備されていません。
ですので、以前にも、この相談事例で解説しましたが、やる気があるスタッフが損をして、やる気がなくても長く勤めてるスタッフが得をするようになっています。
だからこそ、やる気のあるスタッフは2-3年で辞めてしまうのです。

ですので、人事評価制度をしっかり構築することは医院の長期的な発展、スタッフの育成においても、頑張れがこんな良いことがあるんだということを先に示すことができないと今のスタッフはとてもじゃないですが、頑張ることなんてできません。ですので、今後の時代を考えると人事評価制度は必須なのです。

ということから考えると、ご相談の「公開しても良いか」という点については「絶対に公開するべき」となります。

詳細な評価表
ランクごとの給与
に至るまで公開するべきなのです

そうしないと、上のランクに上がるためには、何をどうすればいいのか?
上のランクに上がるとどんな良いことがあるのか?
が分からないため、頑張れないとなるのです。

ご相談の「インセンティヴ」については非常に難しい問題だと思います。
インセンティブを明示してしまうと不公平感などが生まれるリスクが高いので、その職種の人たちだけで周知するような形もありだと思います。

日本は狂ってるぐらい平等でなければいけないという強迫観念があります。
ですので、インセンティブが全ての職種でついてるのであれば全く問題ないのですが、歯科衛生士やTCにだけインセンティブがつくような形態にどうしてもなってしまうと思うので、そのような形態だとインセンティブについてだけは非公開が望ましいかもしれません。

まだ、インセンティブを大々的に取り入れているケースが少ないため、今後の検討課題になるかと思います。
また、インセンティブについて事例が蓄積されましたら、この相談事例やメルマガの中で共有させていただきます。

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回答者プロフィール

岩渕 龍正
岩渕 龍正
歯科医院地域一番実践会 代表
歯科医院の移転、リニューアルの際の図面作成には絶対の自信を持つ。
現在は、年間医業収入1億円以上の医院が3億円を目指すための仕組みづくり、組織作りに力を入れている。
歯科界での突出した実績は歯科業界以外からも注目を浴びている。
近年は夫婦で医院経営も家庭も成功させる「夫婦経営成功」にも力を入れている。

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