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皆さん、こんにちは。
歯科医院地域一番実践会コンサルタントの岡本です。
今日は「最近の若者」についてのお話です。
公益財団法人日本生産性本部の平成 28 年度 新入社員「働くことの意識」調査結果によれば、働く目的は何か?という質問に対して「楽しい生活をしたい」が41.7%で過去最高を更新した一方で、「自分の能力を試す」は12.4%で過去最低を更新しました。
また、「人並み以上に働きたいか」という質問でも「人並みで十分」という回答が58.3%と、こちらも過去最高を更新するなど、院長先生としては目を疑いたくなる結果が出ています。
ちなみに、この調査は「男女」が対象となっています。
つまり
「人並み程度に働いて、楽しい生活がしたい」という仕事観が今の若い世代に広く根付いており、採用面接の段階で「なぜうちを選んだんですか?」「あなたにとって仕事とはなんですか?」と聞いたとしても、多くの場合は事前に入手した情報から「それっぽい回答」を作っていることが多いのです。
そして結果的に入社して「こんなはずじゃなかった」とギャップが発生し退職してしまう。そんな悪循環が生まれているのです。
院長先生はこの現実をしっかりと直視する必要があります。
「最近の若者」の価値観は刻一刻と変化しており、「常識がない」のではなく「常識が変化している」事を理解しないといけません。
鎌倉幕府の成立は1192年ではなく1185年なのです。
相手の状況を理解する
相手が何を考えて行動したのかを理解しようとしないと、大体トラブルになります。
院長はAをしてほしかった。でもスタッフはBをした場合に、院長が「なんでAをしないんだ!」と一方的に注意したとします。
スタッフとしては、「Aをしなきゃいけないってわかってるけど、状況的にBをしてからの方が医院がうまく回ると思ってBをしたのに・・・院長は何もわかってない!」という気持ちになり、自分で考えて動くことを辞めてしまいます。
これは極端な話ではなく、多くの歯科医院で日常的に起こっている出来事です。
「あのときAじゃなくてBをしたのは、もしかするとこういう状況だったのかな?」と相手の言い分を確認し、考えて動こうとしてくれた事を認めてあげた上で、自分としてはこうして貰えると嬉しい、といったような伝え方に変えるだけでもコミュニケーションはガラっと変わります。
「最近の若者は・・・」と嘆いているだけでなく、最近の若者の考え方をしっかりと理解して、時代に沿ったコミュニケーションを心がけていきましょう!