【継承?売却?誰に?】60歳です誰に、どのように継承したらいいですか?

【継承?売却?誰に?】60歳です誰に、どのように継承したらいいですか? 相談事例集

この相談事例は約 4 分で読めます

相談内容

医療法人の継承についての相談です。
私が60歳なので、遂に法人理事長を継承し、フルタイムの勤務と院長の仕事(マーケティングとマネジメント)を人に譲りたいと考えていました。

遅くなりましたが、実際に行動に移して行ってます。
問題は誰に継承してもらうかなのですが、現在の副院長には院長および経営者としての資質に欠ける点が多く、継承させたくない為、現在、私が歯科医師会で理事として一緒に活動していて、他のエリアで開業している先生に継承してもらうことを考えています。

条件面についても当院税理士立会いの下で提示し、一応、受諾してもらっています。
ただ現在、開業しているその先生の医院を閉院せずに売却したいとのことで、譲渡先を探しているところですが、譲渡先が決まるのがいつになるのか分からない状態です。

今のところ、はじめは副院長として入ってもらい、3年間ぐらいで院長および理事長を交代し、自分は退職金を引き当てて、退職し、週2-3回の勤務医としてインプラントOPEと今までの私の患者さんを中心に仕事をしたいと思っていますが、このスキームについてご意見ください。

岩渕の回答

本来であれば、現在の副院長に継承していただくのがベストだと思いますが、もちろん、それもご存知の上で、現在の副院長に継いでもらうのが厳しいと判断されたのだと思います。それであれば、それについては仕方ないと思います。

そんな中でも、医院を継承してくれる候補の方を外部から、しかも、現在、他で開業されてる先生を見つけてこられたのは凄いことだと思います。なかなか、できないことです。それはそれだけ先生のお人柄やこれまで作り上げてきた医院に魅力があるということで素晴らしいと思います。

全く見ず知らずの人よりも、できるだけつながりが強い人に売却する場合でも、売却するほうが良いと思います。
ですので、今回はこれまで一緒に歯科医師会の活動をやってきた先生ということですので、お互いに安心してお話を進めることができるのではないかと思います。

後は、継承候補の先生がやられてる医院の売却を完了することが前提のお話なので、こちらも可能であれば継承候補の先生とつながりがある先生が買収して下さるのがベストなので、そのようなベストな形になるかどうかですね。

継承候補の先生に、継承まで3年間ぐらい副院長として医院に入っていただくのが一番ベストだと思うので、これで進めていただくのがよろしいかと思います。

心配な点としては今の副院長にどのように伝えるかだと思います。
今の副院長先生にも残ってもらえればベストなんだと思いますが、ちょっと難しいと思いますので、今の副院長先生に事情を話して、他の医院への勤務をオススメするのがよろしいのではないかと思います。

可能であれば、退職金の提示、転職先の斡旋などをしていただくのがよろしいかと思います。
今回の場合、ちょっと違いますが、医院を閉院するのとほぼ同じなので、その辺りはしっかり説明すれば、かなり理解してもらえるかと思いますので、きちんと向き合ってお話をすることが大事だと思います。

ここまでしっかり準備をされてきてるお話なので、最後まで形になることを願っております。

回答者プロフィール

岩渕 龍正
岩渕 龍正
歯科医院地域一番実践会 代表
歯科医院の移転、リニューアルの際の図面作成には絶対の自信を持つ。
現在は、年間医業収入1億円以上の医院が3億円を目指すための仕組みづくり、組織作りに力を入れている。
歯科界での突出した実績は歯科業界以外からも注目を浴びている。
近年は夫婦で医院経営も家庭も成功させる「夫婦経営成功」にも力を入れている。

現在、申込受付中のセミナー