医院の理念について

医院の理念について 相談事例集

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相談内容

医院の理念についての相談になります。
現在、医院の2Fが義理の父が産婦人科をしています。

義理の父は70歳なので、産婦人科の1日患者数は10人前後です。
産婦人科併設の歯科をどの程度、アピールするべきでしょうか。

ちなみに、妻も産婦人科医で、妻がその産婦人科を継承する可能性もあります。
実は自分の医院は開業してから2年が過ぎた現在でも、1日患者数が10人前後と苦しい状況のため、妻にはこのまま大学病院に勤めておいてもらった方がいいとも考えています。

義理の父がやっていた医院を改装して始めた歯科医院なので、立地はあまりよくないのですが、今更、止めるわけにもいかない状況です。これからどうしていけばいいのでしょうか。

岩渕の回答

産婦人科を併設している歯科医院をどの程度、前面に出すかということだと思います。先生ご自身が本当に産婦人科とのつながりを強めて、マタニティ歯科を中心にやっていきたいという不動の決意があるのであれば前面に出したほうが良いと思います。

しかし、経営的な簡単から考えれば、理念の中に全面的に組込んでいくのは止めた方がいいかと思います。

理由は
・義理のお父様があと何年、診療を続けられるか分からない
・奥様も継ぐのかどうか分からない
・産婦人科の患者数が少ない
・仮にマタニティ歯科を中心にしたとしても、そこで経営的に成り立つほどは患者さんが集まるとは思えない

上記のような理由で理念の1つというよりも、医院の力を入れてる取組み、診療科目の1つとしてマタニティ歯科を入れるのがいいのではないでしょうか。そうでなければ、あまりにリスクの高い勝負をすることになってしまいかねません。

それよりも、開業から2年が経過して1日患者数10人前後という経営状態ですね。このままだとヤバイですね。まずはこの状況を変えていかなければなりません。

本当は移転したほうが良いと思います。現状の来院数の医院のまま続けてそれを回復させるより、思い切って一から別の場所で医院を始めてしまったほうがいろいろとスムーズに進むと思います。
しかし、義理のお父様の医院を改装して始めた医院なので、そんな簡単に行かないのだとは思いますが、このままジリ貧になっていくのもよくありません。

2年ぐらいの期限を区切って、それまで全力で経営再建を図り、それでもダメであれば、産婦人科を完全に併設した医院として新規開業してはいかがでしょうか。

回答者プロフィール

岩渕 龍正
岩渕 龍正
歯科医院地域一番実践会 代表
歯科医院の移転、リニューアルの際の図面作成には絶対の自信を持つ。
現在は、年間医業収入1億円以上の医院が3億円を目指すための仕組みづくり、組織作りに力を入れている。
歯科界での突出した実績は歯科業界以外からも注目を浴びている。
近年は夫婦で医院経営も家庭も成功させる「夫婦経営成功」にも力を入れている。

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