カウンセリングをチェア上で行うのはどうなのか?

自費率とリコール率

この相談事例は約 4 分で読めます

相談内容

現在ユニット4台で診療を行ったいるが、アポイントが取りにくく次のアポイントが2、3週間後になっている。
既存患者さんの急患の受け入れが、ユニットが空いていないので難しくなってきている。

ユニットを1台増やす計画を立てているが、カウンセリングルーム兼院長室にしか増設スペースがないためそこを使おうと考ええおります。カウンセリングルームが必須と岩渕さんのセミナーで言っていたのを聞いてどのようにしたら良いか悩んでいます。

1つの診療室が完全個室なのでそこでカウンセリングをできればカウンセリングルームとしての用が足りるのか?
増設するユニットをカウンセリングも可能なユニットにすれば良いのか?など悩んでいる。

患者さんのアポイントが取り辛くなってきたので、印象後のセットのアポイントが先になってしまい対応策として、自費の方の印象のアポイントを取る時にセットのアポイントを取るようにした。
さらにアポイントが取り辛くなり余計悪循環になってしまった。

カウンセリングルームが個室なら良いのか?治療設備があってはいけないのか?
または両者を兼ね備えていなければならないのか?分からない。

岩渕の回答

これもよく院長先生から受ける相談です。

結論としてはカウンセリングルームとユニットは兼ねないほうが良いです。

理由は2つあります。

1.チェア上でのカウンセリングは患者様が落ち着かない

患者様からすれば、チェアというのは手術台とまでは行かないですが、治療を受ける場所です。
患者様はチェアに座ってるだけで心拍数が上がるという情報もあります(すいません。論文などが見つかりませんでした)。

ですので、チェアでカウンセリングできるようなユニットがあるのはもちろん、私も知っているのですが、このようなユニットでカウンセリングするよりもカウンセリングルームでカウンセリングする方が圧倒的に成果が高いので、兼ねる形はおススメしません。

2.チェアの稼働率が落ちる

これが最大の要素なのですが、チェアでカウンセリングしていれば、その時間分だけチェアが使えなくなります。
チェアが使えなくなれば、チェアの稼働率が落ちて、次のアポイントが入っていれば、患者様の待ち時間が長くなります。

このような問題が必ず、発生するのでチェア上でのカウンセリングはおススメいたしません。

上記の問題から考えると、今回のケースでは都心部に医院があるため、なかなか、拡張の余地もないようです。
ですので、カウンセリングルームを個室ではなく、カウンセリングコーナーのような形で区画として、別途作ることができれば、それが良いのですが、それも難しいようです。

そのような場合は、カウンセリングルームをレントゲン室にしてしまうのです。
レントゲン室は完全なる個室ですし、カウンセリングルームとしての広さも確保されてます。

先ずは、レントゲン室をカウンセリングルーム兼用にして、今後、拡張の余地が出た段階で、カウンセリングルームを別途、作る形が望ましいかと思いますので、そのようにされてみてはいかがでしょうか?

回答者プロフィール

岩渕 龍正
岩渕 龍正
歯科医院地域一番実践会 代表
歯科医院の移転、リニューアルの際の図面作成には絶対の自信を持つ。
現在は、年間医業収入1億円以上の医院が3億円を目指すための仕組みづくり、組織作りに力を入れている。
歯科界での突出した実績は歯科業界以外からも注目を浴びている。
近年は夫婦で医院経営も家庭も成功させる「夫婦経営成功」にも力を入れている。

現在、申込受付中のセミナー