新規開業か医院の継承どうしたらいいか?

M&A、買収売却

この相談事例は約 4 分で読めます

相談内容

新規開業か医院の継承

自分の計画はこの1、2年で新規開業にむけて準備している段階で。昨年から開業地を探しているところです。その新規開業にむけて準備している段階で、今の勤務医の医院から継承のお話がありました。今の医院の売上の数字や体制は、とても魅力的のものです。
問題は
新規開業の悩み
1.自分が思い描く場所がなかなか見つからない
2.自分の診療所を持ちたいがどこかに「恐怖感」がある
(開業までにやれることをやるだけですが、たまに思う時がある)

継承の問題
1.医院が一階が診療所で二階が実家であることで、どういう形態で継承していくのか
(自分はやっぱり土地から名義を変えたい)

2.継承が明確にいつになるのか定かでない点
(院長の年齢が63歳であり、本人の希望する継承時期と自分が考えている継承にズレがある点)

3.継承が遅くなれば、もし自分や院長の考えが変わった時に、自分が新規開業をするとなると遅くなればなるほど年齢的に厳しくなる点
(院長の息子も歯科医師であり、話し合いの中では息子には継がせないと断言していますが 考えがかわってしまう可能性もある)

新規開業の解決策
1.分が思い描いている場所がみつかる
+ 新規開業の決心が固まる
- なかなか見つからないと焦る、継承のほうが現実的かと思ってくる

継承の解決策
1.継承の期間が決まる
+ 継承するしないにおいても、早く時期を決めてほしい。
継承の時期次第で開業で一本でいこうと絞れるし
- このまま院長とあいまいに時期が過ぎていけば、時間の無駄になる

自分が思い描いている土地がまだない
(妥協が必要なのか…)
さすがにこればかりはご縁だとおもっている

継承では、この件で院長と僕の関係性が気まずくなる
(継承の具体的な時期はもう少し待ってっといわれており、しつこく聞けない)
ただ、親族を交えて院長とお話をして継承の熱意は感じ取れた。
(ただ単に、長く勤めてほしいだけで引き留めているだけには思えなかった)

岩渕の回答

今回のケースでは、相談者の先生としては1年か遅くとも2年後には年齢的なこともあり、開業を希望されていました。
しかし、勤務先の院長先生としては、10年間ぐらいは診療していきたいというお考えでした。

今回のようなケースでは双方ともに、継承したい、継承してもらいたいと思ってはいるものの、あまりにも時期の開きが大きすぎて、話をまとめるのが難しいと思います。
2年後には医院の売却を完了してしまい、その後、8年間ぐらいは現院長に勤務医として残ってもらうのも1つの方法ではあります。

しかし、そのような形態は親子であっても、非常に難しいのに、元雇い主である院長先生が勤務医として残っても、到底、言うことを聞いてくれるとは思えません。
それによって、医院の統制が取れなくなり、双方がストレスを抱え続けるという結果になる可能性が高いと思われます。

ですので、今回のケースでは残念ながら、現勤務先の医院を継承するよりはご自分で開業することを選ばれるか、他の医院を継承する前提で勤務先を変えたほうが良いかと思います。
世の中には、子供への継承が難しいために、信頼できる先生がいるのであれば、かなり格安の条件でもいいので、医院を引き継ぎたいと考えている先生は実はかなり多いのです。

そのような医院を個人的に探すことは難しいですが、歯科医院地域一番実践会では、歯科医院M&Aコンサルティングを行っておりますので、医院を売却したい、医院を買収したいというご要望がありましたら、こちらからお問い合わせください。

回答者プロフィール

岩渕 龍正
岩渕 龍正
歯科医院地域一番実践会 代表
歯科医院の移転、リニューアルの際の図面作成には絶対の自信を持つ。
現在は、年間医業収入1億円以上の医院が3億円を目指すための仕組みづくり、組織作りに力を入れている。
歯科界での突出した実績は歯科業界以外からも注目を浴びている。
近年は夫婦で医院経営も家庭も成功させる「夫婦経営成功」にも力を入れている。

現在、申込受付中のセミナー