増患により、受付スタッフと診療室スタッフとのアポに対する考え方の相違が出てきた。

スタッフ教育

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相談内容

増患により、受付スタッフと診療室スタッフとのアポイントに対する考え方の相違が出てきた。

現在なかなかアポイントが取れなくなり、それに応じて急患が増えることにより、いつもバタバタしています。また新型コロナウィルス対策もあり、患者さんの入れ替え時にユニットの拭き上げ等時間がかかることもあり、以前よりバタバタするようになりました。受付サイドからは患者さんからの希望もありできるだけアポイントを入れたい、診療室サイドからは患者さんを待たせず、そしてしっかりと準備したいと意見が出るようになりました。

〇アポイントを制限する。
●プラス要素 患者さんをお待たせすることが減る。バタバタしない
●マイナス要素 収入の減少 アポイント間隔がもっと延びてしまう

アポイント間隔をこれ以上延ばすことが難しい
何とか、受付スタッフと診療室スタッフとの気持ちをつなげるにはどうしたらいいですか?

岩渕の回答

 

これも歯科医院ではよく起きる中のスタッフと受付スタッフとの対立問題ですね。
これで受付スタッフのやる気が無いと、単純にアポをセーブするようになり、新患数も減って、1日患者数も減るという循環になります。

なので、歯科医院では受付スタッフがやる気があるかどう、能力があるかどうかによって1ヵ月の新患数が20人ぐらい、1日患者数も10人以上変わることがあるのです。
かなり高い確率で歯科医院のアポは切られてますし、新患の急患は断れてしまっているのです。

もちろん、それは中のスタッフのやる気による部分も大きいです。
中のスタッフが早く帰りたいから、しんどいの嫌だからという理由で受付スタッフにプレッシャーをかけてアポを制限させることが良くあります。

しかし、それだけでなく、中のスタッフの負担が大きくなってるということもあります。
または、中のスタッフのやる気やスキルがそこまで高くないために、こなしきれないという問題もあります。

やる気やスキル不足に対応するには結局は人員を増やすしかなくそれに対応し続けていたら、人件費ばかりがかさんでしまうことになります。

これを回避するために良いと思われるのがクリンアップスタッフの採用です。

つまり、滅菌・消毒・片付け・洗い物専門のパートスタッフを採用するということです。
クリンアップスタッフがいてくれることで、今回のケースで問題になっているコロナ対策としての「患者さんの入れ替え時にユニットの拭き上げ等時間がかかる」問題を解消できる可能性が非常に高いです。

また、クリンアップスタッフの採用は資格も不要ですし、歯科経験も不要です。
中高年の方でも務まることは十分、あります。
なので、歯科助手や受付の採用よりも簡単にできる可能性も高いのです。

ですので、クリンアップスタッフをパートで2名ぐらい採用して週2-3日ぐらいで出勤してもらうようにすると、よりアポも入れられるし、スタッフの負担も減るし、バランスの良い解決策になるかと思いますので、検討されてみてください。

回答者プロフィール

岩渕 龍正
岩渕 龍正
歯科医院地域一番実践会 代表
歯科医院の移転、リニューアルの際の図面作成には絶対の自信を持つ。
現在は、年間医業収入1億円以上の医院が3億円を目指すための仕組みづくり、組織作りに力を入れている。
歯科界での突出した実績は歯科業界以外からも注目を浴びている。
近年は夫婦で医院経営も家庭も成功させる「夫婦経営成功」にも力を入れている。

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