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皆さん、こんにちは。歯科医院地域一番実践会 コンサルタントの菅原です。
突然ですが質問です。患者様に対して「メンテナンスの重要性」「保険と自費の違い」
などを伝えているけど、なかなか理解してらもらえない。
そんな事を感じたことはございませんか?
一生懸命言いたい事を伝えたつもりでも、あまり伝わっていないという事はよくあること。
伝えたい事を正確に伝えることは難しいものです。
「伝える」と「伝わる」の違いとは
あらためてですが、重要なのは「伝える」ではなく「伝わる」ことに意識を向けることが大切です。
今回はどのようにしたら伝えたい事が伝わるかを考えていければと思います。
そもそも「伝える」と「伝わる」の違いは何でしょうか。
「伝えるコミュニケーション」は、一方的に発信することで、発信先の相手の目線に立っていない場合もあります。あくまで発信する側の基準であり、相手の理解は関係ありません。
それに対して「伝わるコミュニケーション」は相手が理解しているかを考慮に入れたコミュニケーションとなります。伝わっているかどうかの基準が相手側となります。
伝える目的は相手に「伝わる」ことであるため、あらためて相手に「伝わる」ことを意識して「伝える」が重要となります。
では、どうすれば「伝わるコミュニケーション」ができるでしょうか。方法はいろいろとありますが、今回はVAKモデルの活用を共有いたします。
VAKモデルとは
人は五感で情報を認識します。その中でVAKモデルは
Visual:視覚
Auditory:聴覚
Kinesthetic:体感覚
の3つに分類したもので、それぞれのアルファベットの頭文字をとったものです。
3つのうち、どの感覚を主に使うかは人によって異なりますので、「伝わる」伝え方を検討する際は相手がどのタイプか見極めた上で、伝え方を意識すると「伝わる」コミュニケーションをとりやすくなります。
Vタイプは、図やイラストなどの視覚に訴えることで伝わりやすいタイプ。
Aタイプは、文字や言葉でしっかりと説明することで伝わりやすいタイプ。
Kタイプは、模型などに触れたり、舌で歯に触れてもらうことで伝わりやすいタイプ。
このように、相手のタイプに合わせたコミュニケーションをとることが有効です。。
まずは、どのタイプの患者様にも説明できる準備をしておくことが重要です。
補綴カウンセリングであれば、口腔内写真(V)、説明スライド(A)、模型(K)を活用し、患者様に伝わっているかどうかを、反応・表情を見ながら観察し、どのタイプかを見極めて伝え方を工夫しましょう。
最後に
あらためになりますが、一番大事な事は、「伝える」ことより、相手に「伝わっているか」に意識を向けることです。その視点でコミュニケーションをとるだけでも、相手に伝わる量が増えるようになると思いますので、是非意識してみてください。