Z世代スタッフとの接し方

スタッフ教育

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皆さん、こんにちは。歯科医院地域一番実践会 コンサルタントの菅原です。

クライアントからいただく相談は様々ですが、その中でも多い悩みの一つがスタッフマネジメントです。

・不平・不満・グチが多い。

・指示しても言うことをきかない。

など、マネジメントの悩みが絶えず、「こんなことなら開業しなければ良かった」と漏らす方もいるほどスタッフマネジメントは院長にとっては大きな悩みの医院もございます。

マネジメントの課題は以前よりありますが、特に昨今は新人のマネジメントが難しいというお話を伺います。その背景にあるのはZ世代です。今回はあらためてZ世代への理解を深めつつ、マネジメントへの活かし方を考えてみたいと思います。

 

Z世代とは

Z世代とは、1990年代後半~2012年頃に生まれた世代で、2023年現在の年齢は10代前半くらい~20代中盤の人が該当します。生まれた頃からSNSやスマホに触れてきている世代で、必要な情報をネット検索で調べることに慣れているため、自分で考えることが苦手な人もいます。終身雇用・年功序列といった価値観は無く、組織に頼らず、仕事よりもプライベート(自分)重視な傾向にもあります。

親や学校の先生から叱られた経験は少なく、我慢するという経験も少ないという特徴もあります。

 

そのようなZ世代を認識するポイントとして下記が挙げられます。

・自分らしさを大切にする。

・怒られること、我慢が苦手。

・考えることに不慣れ。

・ムダを嫌い、合理性・意味のあることを求める。

・自律性は低いが、素直で真面目。

 

Z世代の育て方・接し方のポイント

上記から、3つほどマネジメント上のポイントを挙げたいと思います。

①やり方を「教えてから」実践させる。

Z世代の人は、自ら考えることに不慣れです。いきなり仕事を任せたり、考えさせたりしても対応できず不安を感じさせてしまうこともあります。また、まだしっかりと教えていない段階で仕事を任せると失敗する可能性が高まり、それを指摘されることで極端にモチベーションを下げてしまうこともあるでしょう。最悪辞めてしまう可能性もあります。

まずはしっかり仕事を教え、できるようになったかテストを実施し合格したら業務を徐々に任せるようにしていきましょう。

忙しくて教える時間が無い場合は、あらかじめカリキュラム・マニュアルを作成し、一人でも勉強・練習できる環境を整えておくと良いと思います。

 

②一つひとつの仕事の「目的・意味」を伝える

Z世代の人は、ムダを嫌い合理性を求めるため、「仕事の目的(この業務は意味があるのか)」を重視する傾向にあります。一つひとつの業務を教える際は手順だけでなく、その業務を「何のためにやるか」という意味付けをすることで、業務の必要性・大切さを認識しモチベーション高く業務遂行していただけるようになります。

マニュアルがある(もしくは、これから作成する)ようでしたら、「作業の目的」も併せて記載しておくと良いでしょう。

③価値観を押し付けず、相手の価値観を「尊重・承認」する。

Z世代の人は、個人の考え・価値観を重視する傾向にあります。もちろん組織に入った以上は組織の考え・価値観に合わせてもらう必要がありますが、押し付けるような対応をすると拒否反応を起こす人もいると思います。多様性はある世代ですので、しっかりと説明し理解・納得いただくプロセスが重要です。

また、個別に医院とスタッフ個人の価値観をすり合わせていくことも有効となりますので、個人面談を実施することも良いと思います。

 

まとめ

Z世代の育ってきた環境、価値観が違います。「価値観が違うことが当たり前」と考えるようにし、その前提でコミュニケーションをとることで、より円滑にマネジメントできると思います。真面目で素直な側面もありますので、しっかりと対応することで、力強い仲間となってくれると思います。

とはいえ、やはりマネジメントが難しい場合は、外部のセミナーを活用する方法もあります。Z世代のスタッフの方に参加いただくものもあれば、マネジメントする先生に参加いただくセミナーもございます。

今回お伝えした内容が少しでも参考になりましたら幸いです。

投稿者プロフィール

菅原 秀樹
菅原 秀樹
東京都東大和市出身。大学卒業後、リクルートの求人広告代理店にて営業職として勤務。入社当初からのこだわりは、「顧客の期待に応える、、、」ではなく「顧客の期待を超える」仕事をすること。時には自分の成績にはならない事でも、お客様の採用支援のために何ができるかを考えて実践。結果として、リクルートの営業ソリューションコンテスト(お客様の課題に対しての、取組み、成果)にて代理店では初の年間大賞を受賞。また、リクルートだけでなく他求人媒体も含めた全国求人情報協会の年間大賞も受賞。

同社内で営業企画の立ち上げ、営業部全体の目標設定、営業推進、業績管理、マネジメントなどを実施。組織全体のPDCAをまわすべく幅広く業務に従事。マネージャーとして部下5人のマネージメントも経験。

その後、新たな成長を志し、マネジメントコンサルティング会社に転職し、新規事業(人材紹介事業)の立ち上げに参画。主にはキャリアアドバイザー業務を通じて、転職者の支援、事業の環境整備、部下のマネジメント業務を実施。

ビジネス人生が20年を超え、折り返しに近づいてきたため、今後のキャリアを模索。「より関わる人への貢献を身近に実感できる」という軸でキャリア形成したいと考えが強くなっている時に経営戦略研究所と出会い、クライアントに深く寄り添った仕事ができること、また、しっかり行動すればクライントに効果を感じていただける仕事であることに、強く惹かれ入社を決断。

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