患者シェアはどれくらい? 簡単にチェックできる!

院外マーケティング

このブログは約 5 分で読めます

こんにちは。こんにちは! 歯科医院地域一番実践会の五島です。

 

先日(2022年6月30日)に厚生労働省から「患者調査(確定値)」の発表がありました。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/10-20.html

ほうぼうで説明がされていると思いますが、簡単に振り返っておきます。調査日によってばらつきはあるものの、だいたい「ある1日の患者数」として使えます。

患者調査のまとめ

ここ10年くらい、歯科医院の患者数は1日135万人程度です(今回の発表では133万人)。これは国民のおよそ1%です。全国に歯科医院は68000軒ですから、1軒あたり1日平均はおよそ20人です。


「令和2年(2020)患者調査の概況」より

年代別だと、大人の場合、20代・30代が落ち込んで40代から10%台に戻ります。女性の第1子出産の平均年齢が31歳ですから、小学生くらいからいっしょに通院するんでしょうか(20代、30代は健康だから来院しにくい、というのもありそうです)。また70代までは外出できる足腰があるようです。

自分の医院の情報をあてはまる

せっかくなので、地元の情報もあてはめて考えてみましょう。まずは地元の患者数の把握から始めます。総務省が統計GISというのを無料で使えるようにしています。ちょっと操作に難がありますが、比較的簡単に地域の人口がわかって便利です。

まずは統計GISにアクセスしましょう。アクセスしたら下図の赤丸をクリックします。その後「ログインしないでGISを始める」をクリック。
https://www.e-stat.go.jp/gis

ログインして統計GISが起動したら、画面左上から検索したい場所を入力します。今回は実践会の住所にします。郵便番号でも指定ができます。

人口を調べたい場所を見つけられたら、画面右下の「統計地図作成」をクリック。その後「エリア作成」を選択します。

エリア作成画面では「新規グループに追加」→グループ名を適当に決める→「次へ」をクリック。その後、「円」→「フリー円」を選択してください。

画面左上に出てくるウィンドウでエリア名を適当に決めて、円を地図上に描きます。調べたい円の中心をクリックして、そのままマウスを動かして円の大きさを決めるだけです。最初は操作に慣れずきれいな円が描けないかもしれませんが、何度でもチャレンジできます。円が描けたら、左上のメニューで「登録」をクリック。

もう少しで終わりです。画面右下の「統計グラフ作成」を選択して、「国勢調査」→「2020年」→「5次メッシュ」→「人口および世帯」→「人口(総数)」を指標選択して「次へ」をクリックします。

先ほど作成したエリアを指定して、集計開始します。すると、画面左下に数字が出ます。今回は12000人くらいとわかりました。あとはこれに1%をかけて、1日あたりの患者数は120人と推計できます。

シェアはどれくらいなのか?

今回の場合、仮に1日あたりの来院は30人だったとします。この場合、1日の患者数のうち25%が自院に来ているということです。ランチェスター戦略(のクープマン目標値 ※この数値がそのまま歯科医院にあてはまるかはなんとも言えないです。あくまで参考値としてください。
)では、26.1%、19.3%、10.9%、6.8%が参考となる現実的な数値です。

今回の場合だと、1日患者数が31人、23人、13人、8人。最後の6.8%(1日あたり8人)は撤退を検討する段階です。来院圏が広いほど、潜在的な患者数は増えますが、ライバル医院も増えます。

潜在患者数を把握して、いま自分の医院にはどれくらいの患者が来ていて、将来的な目標値をどうするのか。ちょっと立ち止まった考えてみるのもいいと思います。

やっぱり立地って大事ですね。

投稿者プロフィール

五島 光
五島 光
元関西の進学塾の先生で中学受験・高校受験生を指導。わかりやすい授業で人気を博す。コンサルティングでは、スタッフ数名から数十名のところまで個性的で幅広い歯科医院とじっくり向き合う。クライアント数は社内一。
プロフィール紹介

現在、申込受付中のセミナー

タイトルとURLをコピーしました