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みなさん、こんにちは。歯科医院地域一番実践会 コンサルタントの岡本です。
最近、スタッフと面談していて非常に多い要望が
- 「うちの医院は髪色は自由にできないんですか?」
- 「ネイルはダメなんですか?」
というものです。
少し前なら「医療機関として~」といって一蹴していたようなこのような要望に関しては、今、前向きに検討する必要があります。
例えば、転職を考えているスタッフがA医院とB医院で迷っていて、A医院は髪色自由なら、A医院を選ぶ可能性が高いからです。
採用上の観点もそうですし、採用したあとに、辞めさせない、という観点も強化していく必要があります。身だしなみの多様性、と言われるように、
大手のスーパーマーケットやコーヒーチェーン、ホテルなど、多くの企業が髪色の自由化などを掲げ始め、マクドナルドでは、髪色自由化をテスト導入したところ、前年比3倍のスタッフ数を採用することができたそうです。
日本マクドナルドが店舗スタッフの髪色を自由化、テスト導入店では採用人数が約3倍に
日本マクドナルドが店舗スタッフの髪色を自由化、テスト導入店では採用人数が約3倍に(FASHIONSNAP) - Yahoo!ニュース日本マクドナルドが、多様な人材が活躍できる環境づくりの一環として、店舗アルバイトスタッフのアピアランスポリシーを改訂し、髪色を自由化したと発表した。
それでも医療だから、という気持ちももちろんわかります。
だからこそ、ただ緩和するのではなく、見た目がチャラチャラしてて、接遇も施術もイマイチだったら、あっというまに悪評が広がるだけ。見た目を緩和するからこそ、今まで以上に接遇サービスの向上、言葉遣いや治療技術を高める必要性を伝えて、スタッフのレベルアップとトレードオフするのです。
そして、緩和といってもルールをちゃんと決めておかないと、という声もありますが、私のクライアントでは、「院長が不快に感じたら改善してもらうので、これは大丈夫か?と思うものは、事前に相談してもらう」「なんであれはOKでこれはダメなのか?」といった声が聞こえてきた時点で、自由化は終わりにして明確なルールを設ける、といった少しあいまいな形にしています。
例えばスタッフが黒髪だけど、アフロヘアーにしてきたら、先生は許容しますか?もしくはNGをだしますか?何をもってダメ、と言うかは難しいので、あくまでも院長の主観で判断するようにしています。
数年前までは、当然のように医療機関にふさわしい身だしなみを求めていましたが、価値観を時代とともにアップデートしていかないと、置いてけぼりになってしまうかもしれません。
また、「医療機関なのにその髪色はなんだ!!」と言われる患者様もいるかもしれません。でも、これから医院が時代にあわせて変化をしていくたびに、「医療機関はこうあるべきだ」とクレームを言ってくる患者様を守るために、採用力が落ちて、スタッフ満足度も下がっていくことは避けたいものですね。
もちろん、医院としてのレベル、見た目にこだわり、それに勝る採用力をもっている医院もあると思いますし、そういう医院は無理に迎合する必要はないと思います。
ただ、それでも時代に併せて価値観をアップデートしていくことは必須です。がんばりましょう!