アポイントの取り方。増患につながる効率のいい取り方があるのか?

アポイントの取り方。増患につながる効率のいい取り方があるのか? 相談事例集

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相談内容

アポイントの取り方。増患につながる効率のいい取り方があるのか?
何回分か先取したほうがいいのか?1回1回、とるのがいいのか?

自己主張の強い患者さんの場合、何回かまとめて取ることがある。
来院回数も増え、他の患者さん(新患)が取りづらくなるのではないか?

特定の患者さんに偏ることなくアポイントが取れるように、医院でアポイントの取り方のルールを決める必要があるように思う。

受付は患者さんに強く言われるのを嫌がり、まとめてとるようになってしまう。
受付側とDr側に取り方についてギャップがあるのではないかと思う。

今はユニットが3台、2台を使っていて、1台は急患用にしている。
1日患者数は30人前後です。

院長である自分が1時間に4人のアポを入れ、P処置もC処置と並行して行っている。

歯科衛生士は常勤でいるが、実際には診療補助がほとんどとなっている。

岩渕の回答

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せっかく、ユニットが3台あって、歯科衛生士も常勤で1名いるのに、これはとてももったいないですね。

まずは、ユニットの使い方を変えたほうがいいかと思います。

院長:ユニット2台使用→1日30人診る
DH:ユニット1台使用→1日10人診る
TC:カウンセリングルーム使用

これをすることで1日患者数10人増患し、1日40人前後まで伸ばすことが可能となります。

さらに、カウンセリングの予約枠を作り、TCを育成していくことができれば、自費もさらに伸びる可能性が高いと思います。

意外と多いのが急患用にせっかくのユニットを空けているケースです。
確かに、このようにしていれば、急患をすぐに診ることができます。

しかし、このように急患をすぐに診れるようにして、わざわざユニット1台空けている医院の患者数がすごい増えているのかというと、そんなことはないというのが現実です。

院長先生の急患をすぐに診たいという気持ちは素晴らしいのですが、それは経営的にはあまり効果がないと言わざるを得ません。

それよりは、最初から急患用にしていたユニットにしっかりとアポを入れて、急患枠を1日に2枠ぐらい設けるのが得策だと思います。

午前の最後、午後の最後ぐらいに設けるのがいいかと思います。

また、今回の相談の中に、アポイントの先取りについての話がありました。
これまで、いくつかの私のクライアントでアポイントの先取りをしました。
しかし、結果は芳しいものではありませんでした。

というのは先取りをすることで、患者様としては「どうせ2回分、とってあるから」と油断して気軽にキャンセルしてしまうことが相次ぐのです。

ですので、アポイントの先取りについては自費の患者様であれば、治療内容によって●回まで先取りするというように決めて、先取りできるようにするのがいいかと思います。

そうしないと、大きな自費のケースですと、治療終了まで2年以上かかってしまうからです。それはつまり、医院にとっては入金時期が遅れることになり、非常にもったないことにもなります。

また、保険の患者様についても、先生が必要だと判断すれば、補綴の印象とセットは先取りするという場合もありますが、特に、そのようなことはしなくてもいいかと思います。

回答者プロフィール

岩渕 龍正
岩渕 龍正
歯科医院地域一番実践会 代表
歯科医院の移転、リニューアルの際の図面作成には絶対の自信を持つ。
現在は、年間医業収入1億円以上の医院が3億円を目指すための仕組みづくり、組織作りに力を入れている。
歯科界での突出した実績は歯科業界以外からも注目を浴びている。
近年は夫婦で医院経営も家庭も成功させる「夫婦経営成功」にも力を入れている。

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