歯科助手・受付スタッフが3年以内で辞めてしまうのはなぜか?

スタッフ教育

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皆様、こんにちは。

歯科医院地域一番実践会 コンサルタントの山本です。

今回は。

歯科助手・受付スタッフが3年以内で辞めてしまうのはなぜか?

という内容でお伝えしたいと思います。

私は現在、全国で25医院さんほどのクライアントを担当し、

毎月200人近いスタッフさんと面談を行っております。

面談の中でも様々な相談を受けることがあります。

その中でも歯科助手さん、受付スタッフさんからしばしばある相談が

「実は他の職種への転職を考えてて・・・」

という事です。

皆様の歯科医院でもそのような事はありませんでしょうか?

色々な経緯はあるものの、

やはり一度勤務してくれたスタッフさんですから、

出来る限り長期勤務してもらいたいという気持ちもあるかと思います。

今回はどうしたら歯科助手さんに長期勤務してもらえるか、

そして歯科助手と呼ばれる方々のキャリアアップ、キャリアプランをどのように構築するかという事をお伝えしていきたいと思います。

◆なぜ歯科助手は3年でやめるのか?

一般的に歯科助手さんや受付スタッフさんは長期雇用するのは難しいと言われております。

なぜならば、最大の理由は「目標」を作るのが難しいからです。

目標と言われても究極は「早く終わらせる」ということしかありません。

・片付け、準備を早く終わらせる

・お会計を早く終わらせる

・アシストワークを早くする

などなど・・

もちろん新人の頃は上記のようなことを目標とすることは大切ですが、

一般的には2-3年勤務すれば、ほとんどの業務は支障なくスムーズに行う事が出来るようになります。

そうなるとなかなか新しい目標を見出す事は難しいのです。

結果的にどうなるかと言うと、仕事を「作業」と感じるようになってしまいます。

患者様は違えど毎日の仕事がルーティンワークに感じ、

飽きてくるのです。

そうなると、「隣の芝生が青く見える現象」が起こり、

「私には事務職の方があってるのかも」

と違う業界に興味が湧いてしまい、結果退職。

という流れが出来上がってしまいます。

せっかく歯科助手、受付としてやっと一人前になってきた状況なのにやめてしまうのは、

院長としても困ってしまいますよね。

ではどうしたら歯科助手、受付スタッフが早期でやめない体制を作るのか?

あなたの歯科医院では歯科助手、受付スタッフのキャリアステップを構築出来ておりますでしょうか?

◆歯科助手、受付スタッフからのキャリアステップとは?

先ほどもお伝えしたように、助手業務や受付業務は作業的にとらわれる事で、

仕事に対する意欲に繋がりにくいのが一般的です。

つまりそれ以上のキャリアステップを構築する必要があります。

今の所、私が思うに2つのキャリアステップを構築することができるかと思います。

①トリートメントコーディネーター(TC)

言わずもがなですが、1つはやはりTCですね。

自分自身がカウンセリング、補綴コンサルを行う事で、

歯科治療に対する不安を抱いている患者様から信頼される

提案した自費補綴の契約が決まる

という事で、一定のやりがい、目標を掲げることが出来ます。

またそこから発展すると欠損コンサル、小児コンサル、矯正相談など

幅広い知識を身に付けることが出来るので、

様々な専門性を身に付けるTCとして育成することが出来るのです。

②エデュケーター

最近では小児矯正の中でもMRC矯正(マイオブレイス)を導入している歯科医院さんが非常に多くあるかと思います。

私のクライアント先でも数軒導入しております。

MRC矯正がどのようなものなのかというのはこのブログでは触れませんが、

その中でもアクティビティをレクチャーするエデュケーターという役職があります。

上記のようにTCを目指したくても、なかなかコミュニケーションスキルがそこまで・・・

というスタッフだったり、むしろ子どもと関わることが好きという女性スタッフも多いと思います。

そのようなスタッフにはエデュケーターとして活躍してもらうというのも1つの選択肢としてはあるかと思います。

私もこのMRC矯正を導入する場合、目的としては医業収入の向上ももちろんありますが、

むしろ歯科助手、受付スタッフの新たなキャリアステップとすることを目的として導入することも珍しくありません。

実際にこのエデュケーター業務をしているスタッフは非常にやりがいを感じているスタッフさんも多く、

彼女たちの大きなモチベーションに繋がっているかと思います。

もちろんMRC矯正に限らず、新たな診療科目の導入にあたっては、

院長先生の方針もあると思うので、

必ずしもオススメしているわけではありませんが、

女性スタッフの1つの活躍の場として考えてみるのも良いかと思われます。

投稿者プロフィール

山本 峻士
山本 峻士
高校時代に陸上競技のやり投げに出会い、インターハイ、国体に出場。大学では関東学生選手権で6位入賞。新卒で大手製薬会社でMRに従事。
入社2年目に1300人中TOP3に入る。その後、プルデンシャル生命保険に転職。初年度に社長賞に表彰される。
これまで習得した目標達成スキルと信頼関係構築スキルを軸に、成果を出している。
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