小さくても強い歯科医院の落とし穴

院内マーケティング

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みなさん、こんにちは、経営戦略研究所の横山光孝です。

日々、歯科医院さんにお伺いをして医院の活性化や課題への対応をしています。

私がお伺いをしている医院様では物件の構造上、ユニット増設が不可能でまた院長のお考えもあり移転や分院を経営することが経営政策に合致しない1医院さん以外はすべての医院様が数億円の医業収入になっています。

中にはお伺い時に1億円を目指していた医院さんで来年度に20億円にせまる医療法人もあります。

コンサルティング継続年数も長い医院様も多いので必然的に高い医業収入の医院様が非常に多くあります。

といっても高い医業収入だけを目指してきたと言うわけではありません。

高い医業収入が必ずしもよい医院とは限りませんが、強い医院でないと長期間の成長を継続することは出来ません。

ですから私は自分のお伺い先医院様に医業収入を高くしたり、規模を大きくすることだけを提案することはありません。

医院経営の足腰を鍛えてハードルや階段を登っていくと自然と規模や医業収入が上昇していく流れになります。

だからと言って、規模や売上が全てではないので院長によっては「小さくても強い歯科医院」を作りたいとおっしゃる院長もいらっしゃいます。

その際にはまず「強い医院」を作るために必要なことを院長と実践していきます。

強い医院にするためには、優秀なスタッフの採用、教育、成長、モチベーションアップが必要になります。

DH、受付スタッフ、TC、DA、各職種で優秀なスタッフを育成していきますので、新患が増える、キャンセルが減る、自費が増える、メンテナンスが増えるとなっていきます。

これらは医院数値としては医業収入も上がり、また付加価値も増えるので売上、利益ともに伸びていきます。この成果がスタッフのモチベーションアップにもつながり、定着率や結婚、出産後の復帰率の上昇にも顕著に反映をしてきます。

「強い歯科医院」になってきます。ここで「小さくても」というところが課題になります。

「小さい」限定のなかで歯科医院経営をしていくとなると、せっかく出産後に戻って来たいと願っているスタッフに対して、復帰して活躍してもらうフィールドを用意してあげることが出来ないケースが出てくるのです。

私の訪問先で本当に「強い歯科医院」は頑張って医院を良くしてくれたスタッフに継続して勤務をしてもらえる場を用意できる医院が多いと感じます。

育児復帰をしてくれたスタッフはお子さんが風邪をひいたり、熱を出したりすれば看病を優先しなければなりません。

また長期間勤務をしてくれたスタッフは親御さんの介護が必要になることも考えられます。

その際に、気持ちよくスタッフの生活を応援してあげることが出来る医院が本当に強い医院の一つの形であったりします。

そのためには一定の「規模」や「原資」が必要になります。

人材的にも経営的にも余裕が必要です。「余裕」が「強さ」とも言えます。

私は院長と3年、5年、10年後の経営戦略をお話する時には、このような側面も意識して打ち合わせをさせて頂いています。

投稿者プロフィール

横山 光孝
横山 光孝
弊社唯一の中小企業診断士資格保有者。
前職で飲食専門経営コンサルティングを経験。
8年間に渡り、競争激しい飲食業界の300企業以上の業績アップで培った経験を基に岩渕メゾットを効果的に展開中。
二人の子持ちで豊富な人生経験は社内一。
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