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こんにちは!
歯科医院地域一番実践会の萩原直樹です。
新型コロナウイルスが猛威を奮っています。
その中で経営の判断が大きく分かれると思います。
・緊急事態宣言が終わるまでは基本的には診療を行わない
・感染リスクを下げるために縮小診療を行う
・通常通り診療をするが最大限感染予防を実施する
今回は未曾有の事態となっておりますので上記のどれを選んだとしても経営判断になるかと思います。どれが正しい、どれが間違っていることもありません。
医院・スタッフ・患者様を守るという観点から【休診】にしている歯科医院もあります。
この環境下で考えるべきはキャッシュフローです。
キャッシュが潤沢にあり、医院を運営しなくてもそれぞれ守れるのであれば【休診】という判断も経営判断としては正しいとは思います。
今回の新型コロナウイルスは来月、再来月終わるような話では有りません。
おそらく早くても1年、長い場合には来年いっぱい新型コロナウイルスと共に生きていく必要があります。
緊急事態宣言が解除をされたとしてもコロナは日本中に存在をしていて、常に怯える状態は変わりません。
診療を縮小するにしても、休診するにしてもある程度の診療基準を決めておく必要があります。
その点を今回はお伝えしていきたいと思います。
診療基準設定
まずは診療基準の設定をしていきます。
緊急事態宣言解除後に診療をするのか。
診療をする場合には何台でどのようなスタッフ人数で行うかなどです。
例えばアポイントが
50名だった場合 ■人(DA■人・DH■人)で対応
40名だった場合 ●人(DA●人・DH●人)で対応
というように予約の人数に応じてシフトを設定することも有効です。
この場合は休むスタッフに関しても事前にシフトで決めておき、輪番で休んでいきます。
休んだ場合は休業手当(平均賃金の6割以上)を支給をしていきます。
また今のうちに上記のような体制でいつまで診療していくかも明示しておきます。
今回の新型コロナウイルスの診療においてスタッフが不安に思うことはどのように今後診療していくかがわからないことなのです。
もちろん新型コロナウイルスの感染状況により院長先生は診療判断をしないといけない部分もあり、すぐには決められないことだとは思います。
その中でも緊急事態宣言が延長したらその部分はやるのかやらないのか、もしくは5月6日までは休診にして5月7日以降は診療するなどと決めるべきです。
そして診療をする、しないだけでなく、どの人数までどういうシフトで診るのかを事前に基準を設定しておきます。
毎回状況を見ながら院長先生が判断しているとしても、スタッフからも見た場合に毎回意見がぶれていると思われることもあります。
先に基準設定をしておくことをおすすめします。
欠勤を決める基準
スタッフ全員の検温を毎日、行い、記録につけてますか。
これも今の状況では確実にルーティンワークにした方がよいです。
出勤前に自分の体温を測ってもらい、院長など管理者へのLINEで報告することです。
体温計の写真を送ってもらうようにされることをおススメします。
可能であれば、その体温を全員分、記録を付けておくようにした方がいいかと思います。
記録を残しておいた方が日々の変化を確認することができますし、
日々のチェック機能として、スタッフが万が一自分優位で遊ぶということもなくなります。
検温して、その報告をしてもらうことが大前提ですが、欠勤となる基準を決めて、スタッフに伝えておきましょう。
歯科医院地域一番実践会では、37度以上の発熱がある場合には欠勤としています。
また、ご家族に37.5度以上の発熱がある場合も欠勤としています。
従業員には労務を提供できる状態で仕事をする義務があります。
その体調管理ができてないわけですから、その際は無休で問題ないと労務専門の弁護士さんからも確認が取れています。
ただ、発熱が続いた場合、熱が下がってから1週間休ませるなどの労務を提供できる状態なのに休ませた場合は休業手当の支給が必要になります。
熱が下がったとしても、
【休業させる要件】
【休業の期間】
【休業手当の有無】
これらを明確にして、スタッフに伝えることが大事ですね!
今後の経営判断に関して聞きたいことがございましたらお気軽にご相談くださいね。
この時期だからこそできることをしっかりとリストアップして行っていきましょう!