【相談事例】長年勤務のDHが突然の退職!原因はチーフ?離職を防ぐ組織改革と時代の変化

スタッフ教育

この相談事例は約 7 分で読めます

相談内容

1. ご相談内容:ベテランDH2名の突然の退職と、チーフの対応による人手不足の危機

12月末に長年勤務してくれているDH2人より退職の話をされました。
全くそうなることを予想できませんでした。

人が足りなくなり経営自体が厳しい状況です。
もう一人2年目のDHが今後退職しないか不安です。

採用がうまくいかなければ土曜日が全く機能しなくなります。DH枠を減らし、乗り切るのか、どうすれば良いのか困っています。
今度、どう人材を確保していくか、再発防止のための相談をさせていただきたいです。

現在のチーフスタッフが怖いというのが退職理由でした。
それだけではなく、私自身の対応にも問題があったと思っております。

まずは現在いるスタッフを守るために、3月までに常勤DH2名から3名採用、土曜勤務可能なパートのDHも採用
原因であるチーフの対応の見直し
この問題を見つけられなかったので院長面談を毎月行う
コミュニケーションが足りていないので、もっとスタッフの願望に寄り添って行動していく

2名の退職は確定的で引き留めは難しいこと
限られた期間で採用ができるかが不安です。

岩渕の回答

2. 岩渕の回答:マーケティング優勢から「マネジメント・定着」の時代へ

これからの時代、ますます、このような問題が起きる医院が増えると思います。
2024年から時代は明確に変わりました。

経営とはマーケティングとマネジメントをしっかりやることだというのは20年以上前から私がお伝えしてきてることです。
2024年まではマーケティング優勢時代でした。
マーケティングをしっかりやっていれば、医院は伸びていきました。

一番、わかりやすいのが夜8時まで診療して、日曜診療もしてでも、患者数を伸ばしていくことが普通に行われていました。
別に悪いわけじゃありません。
しかし、そういう診療体系では以前から、人は定着しませんでした。

2-1. 2024年を境に明確に変わった歯科業界の採用・定着環境

しかし、それで人が辞めても、なんとか人を採用して補充することができていた時代だったのです。
それが2024年から明確に時代が変わりました。

人が辞めてしまったら、簡単には採用できない。
だからこそ、人が辞めない医院作りをしていかないと、今回の相談者さんのように医院が成り立たなくなってしまう。

経営的にダメージがあるとわかっていても、人が足りない状態で無理してアポを切らずに診療すれば、残ったスタッフに負担がかかりすぎて辞めてしまう。
そうなったらもっとアポを削らないといけなくなる。

2-2. 優秀だが人を辞めさせる「ブリリアント・ジャーク」の恐怖

今回のケースでは「チーフが怖い」ことで、長年勤務してくれていたDH2名が退職してしまったという内容です。
このような「自分に厳しいけど、他人にも厳しい」人を「ブリリアントジャーク」と呼ぶらしいです。

ネットで調べると、以下のように解説されていました。

ブリリアント・ジャーク(Brilliant Jerk)とは、仕事はできて非常に優秀だが、威圧的な言動や協調性の欠如によって周囲に悪影響を与える「嫌な奴」を指すビジネス用語です。優秀さ(Brilliant)と、嫌な人間(Jerk)を合わせた言葉で、米国のNetflixなどが排除する方針を示したことで有名になりました。

このようなブリリアント・ジャークが医院の中にいると、以前は「まあ、〇〇さんが言うことももっともだし、私たちが悪いんだからしょうがないよね」という感じで許されていたし、周りの人も耐えてくれてました。

2-3. スタッフの「耐性低下」と時代の変化に適応すべき理由

しかし、2024年から時代は大きく変わりました。
そういうブリリアント・ジャークのような人がいる医院では人がどんどん辞めていくようになってしまったのです。

周りがその人に耐えられずに、辞めてしまうようになったのです。
つまり、働く人の忍耐力が落ちてる、忍耐の許容範囲、上限値が下がり、嫌なことがあるとすぐに辞めてしまうと医院が感じるぐらいの許容度に変わったのです。

この変化に気づかずにいると、医院や院長としては今までと同じことをしているだけなのに、なぜか次第にスタッフが辞めていく、人が採用できない。採用しても、人が定着しない。
気づけば、医院がだんだん衰退傾向にある。
でも、何が原因なのか分からない。

悪いことをしている訳でもない。
正しいことを言ってるだけ。
ということになりかねないのです。

なので、こういうブリリアント・ジャークの人には、しっかりと上記のような時代の変化とあなた自身の行動がこのように時代にそぐわなくなってしまったことで問題になっている。もちろん、良かれと思って正しいことを言ってくれてるのはわかる。だけど、それだと人が辞めてしまい、医院の足を引っ張ることになるからそういう行動は止めるようにしてほしいと伝えていかないと変わりません。

2-4. まとめ:集患よりも「定着と人づくり」を最優先する時代

そういう人を放置すると、医院は確実に衰退していきます。
なぜなら、そういうストレスに耐えられる人しか残らないからです。

そして、そういうストレス耐性の強い人はどんどん減ってるので、医院のスタッフ数を増やせない、減っていくことになるからです。
患者さんを集めることよりも、スタッフを集めることのほうが優先される時代になったのです。

大切なのはその時代の転換点をしっかりと見極め、時代の変化に適応していくことなのです。

 

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