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皆さん、こんにちは。歯科医院地域一番実践会 地域一番化マスター 岩渕龍正です。
ニデックの不正会計が非常に大きく取り上げられています。
私は以前に武蔵野 小山さんの記事でも申し上げましたが、このように不正や不祥事のたびに、それまで持ち上げまくっていたメディアが本当に掌返しをして、急に叩き出す姿勢が本当におぞましくて、見てられません。
もちろん、不正会計そのものは非常に良くないことは間違いありません。
しかし、ニデック永守さんがこれまで日本電産から裸一貫で日本を代表する会社を作り上げたこと、その取組などが素晴らしいものであったことは間違いなく、そこに対するリスペクトを決して失ってはいけないと思います。
旧日本電産時代から不正会計は続いており、そのやり方が問題であったことは間違いありません。
では、永守さんのような圧倒的なリーダーシップを持たない人が会社を率いていたら、あのような日本を代表する会社に成長できたのでしょうか?
間違いなく、無理だと思います。
今やる、すぐやる、できるまでやる
このような姿勢を貫き、それを社員にも求めていく。
それがあったからこその成長なのです。
しかし、それが不正会計を産んだことは間違いありません。
会社の成長と共に、不正会計が行われていても、気づくのが難しくなったこともあったと思います。
社員の数が増えたり、時代が変化することで、戦闘力の高いメンバーが少なくなり、不正会計に頼らないと目標とする業績を達成できなかったことも大きかったのではないでしょうか。
会社が大きくなれば、人は採用しやすくなります。
しかし、起業家精神や、戦闘力が高いメンバーが増えるのかといえば、私自身の前職などの経験を元にすれば逆だと思います。
会社が大きくなるにつれて、安定志向の人が増え、その会社に寄りかかる、ぶら下がる、依存する人が増えていくのです。
そして、それを自分の力と勘違いして会社の名前で仕事する人が増えるのです。
更に、今のZ世代の人ほど、大きい会社、安定している会社を求め、やりがいとか自己成長はあまり求めないのです。
そのような会社の変化、時代の変化に永守さんが適応しきれなかった。
自分のポリシーをアレンジできず、それを今の時代にも押し通してしまったことが問題だったのではないでしょうか。
昭和の時代はオフィスでタバコを吸うのは当たり前でしたが、今の時代、ビル内でタバコを吸う事はほぼできません。
にもかかわらず、オフィス内でタバコを吸い続けたようなものなのではないでしょうか?
何が正しいかは時代とともに変わっていく。
しかし、その変化に年令を重ねると対応するのが難しくなり、会社が大きいと成功体験が巨大であるがために、自分の正しさを変えるのではなく、それを押し通そうとする。そこに時代から見ると、TooMuchが起き、問題が生じるのではないでしょうか?
これはニデックの永守さんだけではありません。
最近、歯科医院経営においても、TooMuch経営の弊害が起きてると思うのです。
例えば、私のクライアントで実際にあったケースなのですが、10年以上前から接遇の先生に医院に来てもらい、接遇研修を行っていました。
とても素晴らしいことです。
しかし、その医院では接遇の先生の指導の下、導入の際には医院が100坪以上もあるにも関わらず、待合室の患者様の下まで呼び出しに行って、お見送りも待合室を出るところまで一緒に歩いていってお見送りする。
素晴らしい。
しかし、今の時代にこれをやり続けられるのか?
私は難しいと思います。
なぜなら、これだけ人件費が上がっているのです。
以前は20万ぐらいで採用できた、DAさんが現在は27万とか採用する時代です。そのうち、30万になる日も来ると思います。
では、DAさんの給与が30万になったら、保険点数は10年前の1.5倍に上がるのか?
絶対にそうはなりません。
そうなったら、自費を増やすか、1日患者数を増やすしかありません。
保険点数があまり変わらず(多少は上がりますが)、自費を増やすのが難しければ、1日患者数を約1.5倍に増やさなければいけないのです。
同じスタッフ数で、ここまでの接遇をしていたら、1.5倍の患者数を診れるでしょうか?
不可能です。
となったら、今の時代にこの接遇はTooMuchになるのではないでしょうか?
以前は素晴らしい、やったほうが良かった取組が今の時代にはやり過ぎ、継続が難しい取組というのは実は、かなりあると思うのです。
その他にも、メンテを60分でやるという考えも同様です。
これからの時代、DHさんの給与が30万を超えるのも都心部では珍しくなくなりました。
このような時代、初任給が30万ですから、ベテランスタッフの給与を上げ続けることが実質不可能になってきます。
そうなると、給与を上げるためには定期昇給ではなく、歩合という形になるのはこれからの時代、必然だと思います。
では、1枠60分でメンテをしていったら、1日8人がMAXになり、それが1日1人のDHさんのMAXになってしまうのです。
1.5倍のKr数を診ないといけないのに、診れない。
それが足かせとなり、数年内に、メンテ60分は難しくなるというのがこれからの時代の流れだと私は思います。
つまり、メンテ60分はTooMuch経営だと思うのです。
実際に、メンテ60分の医院さんで歩合制を導入することになったら、DHさんもかなりやる気を出し、それまでメンテ60分に固執していた院長先生も、「スタッフがきちんと枠を埋めてくれるなら」ということで、メンテ60分をすぐに止めてました。
これから、そのような医院が増えてくると思います。
あなたの医院でも、10年以上前から歯科医院経営に力を入れている医院であればあるほど、TooMuch経営になってる可能性があると思いますので、是非、振り返ってみて、TooMuchな取組は良い取り組みであったとしても、見直したほうがいい時期に差し掛かっているかもしれません。











