”選ぶ”から”選ばれる”採用手法の確立へ

”選ぶ”から”選ばれる”採用手法の確立へ 労務・人事評価・採用

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皆さん、こんにちは。

経営戦略研究所コンサルタントの山下です。

今回は経営資源の1つである「ヒト」の中でも「採用」に関するテーマでお話をしたいと思います。

皆さんは、

「求人広告を出せば、いつでもスタッフは採用できる」「人材紹介に依頼すれば、採用は容易い」

そんな風にお考えではないでしょうか?

結論から申し上げると、そのお考えは捨てた方が良いかと思います。

なぜなら、現在の求人有効倍率は1.59倍

この数値を聞いてもあまりピンとこない方もいるかもしれませんが、

この数値は74年1月(1.64倍)以来、43年11カ月ぶりの高水準の数値を維持しています。

つまり、現在の採用市場は、完全なる売り手市場圧倒的な求職者有利の状況となっており、殆どの医院や企業が採用に苦しんでいます。

しかし、その中でも、採用の勝ち組として、大きな発展を遂げる医院や企業があるのも事実です。

ではなぜ採用勝ち組となれたのか?

その共通点は“選ぶ”から“選ばれる”という採用マインドの変化とそれに伴う採用フローを確立できたことにあります。

私は前職リクルートという会社で人材コンサルティングの業務に携わっており、主に大手企業と呼ばれるクライアントを担当しておりました。

大手企業と聞くと、何もしなくても応募が集まり、いつでも採用できるといったイメージを持たれるかもしれませんが、決してそんなことはありません。大手企業であっても、常に採用に悩まされています。

そのような採用に苦しむ企業から数多くのご相談を頂いておりましたが、私が一貫してお伝えしていたことは、「柔軟性」です。具体的に言うと、現在の採用マーケットの動向、求職者の思考性を捉え、そのニーズを満たすための採用手法をいかに確立できるかが重要になります。

皆さんはこのような面接をしていませんか?

「今回、当院に応募された理由をお話ください」

「当院で活かせるスキルや経験をお話ください」

「当院でどんなキャリアを描きたいですか?」

このような面接で欲しい人材を採用できるのでしょうか?

一昔前であれば、このような面接で良かったように思いますが、

完全なる売り手市場と呼ばれる現在のマーケットでは通用しません。

皆さんが欲しい人材は、他の医院でも欲しい人材です。

つまり、他の医院と比べた時に、それでも皆さんの医院に行きたいと思われるような動機形成が必要になります。

「本日はお忙しい中、当院にお越し頂き、ありがとうございます。●●さんのお話を伺う前に、ぜひ当院のことをより詳しく知っていただきたいので、10分少々私から医院紹介をさせて頂いても宜しいでしょうか。それから●●さんのお話を聞かせてくださいね」

冒頭に上記のような話をするだけでも、医院の印象度は大きく変わるのではないでしょうか?

このような一工夫をいかに加えられるかが、採用勝ち組医院を創りあげる最初の一歩になります。

・応募があった時の対応はフロー化されているか

・面接があることをスタッフ全員に共有できているか

・面接者の情報を頭に叩き込んでいるか

・おもてなしの準備ができているか

・医院のプレゼン資料を用意できているか

・質問内容を予め用意しているか

・面接後のフォロー方法は決まっているか

・合否連絡期限を定めているか

・合否連絡方法を決まっているのか

上記はあくまでも一例です。

いくらでも工夫できる点はあります。

ぜひ一度これまでの採用方法を見直してみてください。工夫できる点が必ず見つかるはずです。

選ぶではなく、求職者の方から選ばれる医院へ。

採用勝ち組医院としての最初の一歩を踏み出しましょう。

投稿者プロフィール

山下 淳平
山下 淳平
大学を卒業後、アパレルメーカーに入社。入社後、1年6ヶ月で当時最年少となる店舗運営・責任者に抜擢。
その後、第二のキャリアのリクルートではクライアントのキャリア採用における人事コンサルティング業務を担当。主に東証一部上場の国内大手メーカーや世界トップの消費財メーカー、スーパーゼネコン等をメインクライアントとして、年間約200件以上のプロジェクトを推進。在籍時は、MVP・準MVP・新人賞・イノベーション賞等、部内にある全ての賞を受賞。
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