歯科助手の採用がしやすくなる!?新型コロナウイルスの影響も

労務・人事評価・採用

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みなさん、こんにちは。経営戦略研究所コンサルタントの岡本です。

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COVID-19の猛威が社会に大きな影響を与えており、連日ニュースになっていますね。

歯科医院でもマスク不足だけでなく、キャンセルが増えていたり、スタッフが「熱があるんですけど、休んだ方がいいですか?」と聞いてきたらどう対応すればよいのか?その時の給与はどうすれば良いのか??など今までにない混乱が生まれ始めているようです。

(この件は本題ではないのですが、政府としては労使でよく話し合って決めてね、という程度にとどめており、判断は各企業でしてくださいね、とスッキリしない対応です)(参照リンク:厚生労働省

で、本題ですが、昔は求人を出せば応募が山ほどあった歯科助手が、ここ数年は全然来なくなっていた医院は多いのではないでしょうか?

採用難易度を示す指標の一つに「有効求人倍率」というものがあります。

これは、例えば世の中に求人を出している会社が2社、求職者が1人なら、(A÷B)で有効求人倍率は「2倍」と計算し、一人の求職者に対して、何件の求人があるか?で算出されるもので、この数字が高ければ高いほど、採用が難しくなる(一人の求職者を多数の企業で奪い合う状況)、という事です。

この有効求人倍率が2020年1月に久しぶりに大きく下がり、「1.49」となりました。

100人の求職者に対して、149社が募集を出している、という事ですね。

大した事なさそうに聞こえますが、実数で見ると約259万件の求人に対して約174万人の求職者しかいないので、求職者全員が1社ずつ応募したとしても、85万件の求人には1件も応募がない、という事です。

ちなみに、この1.49は「日本全体」を合わせた数字なので地域によってばらつきがあります。東京だと「1.96倍」ですし、隣の神奈川は「1.08倍」です。

 

少し話がそれてしまいますが、歯科衛生士の有効求人倍率は「約20倍」です。一人の衛生士を20件の歯科医院で取り合っている状況なので、他の医院に負けない魅力を作る必要がある、というわけですね。

 

またまた話を戻して、「1.4倍台」に下がった求人倍率ですが、1.4倍台になったのは、平成29年5月以来とのことです。

ちなみに1か月前は1.57倍、1年前の平成31年1月は、全国で1.63倍でした。

 

ではなぜ下がったのか?実はこの数字は2020年1月の数字なので、まだCOVID-19の影響はほとんど出ていません。単純に、ハローワークのシステムが変わり、今までと求人の出し方などが変わったことで、めんどくさいから後回しでいいや、と敬遠した企業が多かったのではないかとみられています。

 

ただ、2月以降の数字で見ると、COVID-19の影響が強くでてきますので、サービス業や観光業、製造業などを中心に、新規採用、という流れではなくなってくることは容易に想像がつきます。という事は、今後さらに求人を出す企業は減り、逆に会社の倒産などによって求職者が増えて、求人倍率がどんどん下がってくる可能性が高いというわけです。不況になると歯科助手の応募が増える仕組みは上記のとおりですね。

 

という事で、今後歯科助手の採用は流れが変わってくると思います。ですので、人手が足らずに応募が来たら猫の手採用を繰り返したあげく、マイナススタッフだらけになってしまったけど、辞められると診療が回らない…と嘆いてた先生に、医院を立て直すチャンスがやってきます。

ただ、人が多く辞める医院にはそれなりの理由があります。もちろんスタッフ側の問題もありますが、医院側にも労働条件だったり、院長が激怒型とか、求めるレベルが高すぎて誰もついていけない、とか、そういった諸所の問題をクリアしないと、採用できてもまた辞めていってしまうので、根本的な原因は何か?という点にしっかりと目を向けておきましょう。

とはいってもどうやって進めればいいのかわからない、、、自分だけではできない、、という先生はぜひ実践会までお問い合わせください。各種コンサルティングの他、枠があればコンサルタントによる無料経営相談(枠があれば)をご案内できるかもしれません!あまり良いニュースが少ない中でも、プラス発想でチャンスに変えていきましょう。

投稿者プロフィール

岡本 雅史
岡本 雅史
早稲田大学ラグビー部では13年ぶりの大学日本一に貢献。前職の大手求人広告会社在籍中はチーフとして全社MVPを受賞。
その後、会計保守コンサルタントに転職し、大手企業を担当。
大柄な身体に似合わない高いPCスキルと営業で培った実行力と共感力で成果を出している。
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