危機意識の欠如が危機を生む

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皆さん、こんにちは。歯科医院地域一番実践会 地域一番化マスター 岩渕龍正です。

 

今回の安倍元総理の銃撃事件は非常に痛ましい事件で、心よりご冥福をお祈りいたします。
この平和ボケした日本では、あのような事件を防ぐことはできなかったのだと思います。

もちろん、演説をした場所、警護体制など、様々な問題があったことは事実だと思います。
しかし、それ以前に「日本には銃を持ってる人間などいない」「日本で元総理を銃撃するはずがない」という危機意識の欠如が大きかったのではないでしょうか。

肝心の危機意識の要であるはずの警察組織、公安の危機意識が足りないのであれば、防げるはずがありません。
そして、元総理や周辺にも、その危機意識が足りなかったのではないでしょうか。

アメリカでいえば、現職の大統領や元大統領が銃撃され、死亡するというのは民主主義への挑戦であり、絶対に許してはいけないことだというのは誰もが分かることだと思います。
しかし、それを単なる一個人が計画し、簡単に実行し、完遂できてしまうような危機意識しか国家や警察組織が持ってないということを証明してしまったわけです。

もはや、日本は安全ではないのです。
銃が規制されてるとはいえ、個人が簡単に銃を製造できる時代になってしまったのです。

日本では、このような事件が起きると、これまでより更に規制を強化して、絶対に銃を所持できないようにしようと考えることが多いのですが、それはほとんど意味を成さないと思います。
個人でちょっとネットで情報を調べれば、ホームセンターで購入できるものを組合せて銃を作ることが出来るし、3Dプリンターで簡単に銃を製造することもできます。

銃を持ってる人がいる前提で考えることが大事なのではないでしょうか。

というのは日本の治安に関しての話ですが、全ての文明は危機意識の欠如によって崩壊してきました。
今の日本には危機意識が完全に欠如しています。

それは日本という国家だけでなく、歯科医院でも同様です。
多くの安全神話のようなものを信じて成り立ってることが非常に多いのです。
その前提が崩れた時に、大きな危機がいきなり、目の前に現れるのです。

例えば、歯科医院の院長の大半は「うちのスタッフに限って、残業代未払い請求をしてくるはずがない。そんなスタッフは今までいなかったし、今のスタッフにそんな人はいない」と思っています。
その流れでいえば、「うちのスタッフにお金や備品を盗むようなスタッフはいない。そんなスタッフは今までいなかったし、今のスタッフにそんな人はいない」と思っています。
その他にも、「うちの勤務Drにはうちの医院の近くで開業するようなDrはいない。そんなDrは今までいなかったし、今のDrにそんな人はいない」と思っています。
まだまだ、他にもたくさんあります。

今まではいなかったかもしれないし、今の人にはいないのかもしれません。
しかし、それはたまたまであり、これからもそうだとは限らないのです。
そして、今いる人でも、辞める時になって、辞めてからそういう風に激変することはいくらでもあるし、そういうケースをたくさん見てきました。

なので、歯科医院の中でも、個人の良識や常識、能力やモチベーションに依存した状態というのは非常に危険で、その前提がちょっと崩れただけでも、医院は危機に瀕してしまうのです。
それでいうと歯科医院の場合、常に院長が健康で全力で治療ができる状態を前提に全てが成り立っています。
その前提が崩れたとしても、大丈夫な医院を作らなければ、いつ医院が崩壊してもおかしくないということを今回の事件から学ぶことが大事なのではないでしょうか。

投稿者プロフィール

岩渕 龍正
岩渕 龍正
歯科医院の移転、リニューアルの際の図面作成には絶対の自信を持つ。
現在は、年間医業収入1億円以上の医院が3億円を目指すための仕組みづくり、組織作りに力を入れている。
歯科界での突出した実績は歯科業界以外からも注目を浴びている。
近年は夫婦で医院経営も家庭も成功させる「夫婦成功」にも力を入れている。
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