2022年までに起こるWEBマーケティングの変化 ~Googleが発表したCookie廃止の影響~

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みなさんこんにちは!経営戦略研究所の茶川です。

本日は別の話題を話そうと思っていたのですが、つい先日、1/14にGoogleから「Chrome での 3rd Party Cookie サポートを段階的に廃止する」というアナウンスが出されました。

Building a more private web: A path towards making third party cookies obsolete
In August, we announced a new initiative (known as Privacy Sandbox) to develop a set of open standards to fundamentally enhance privacy on...

非常にタイムリーな話題ですので、本日はCookie(クッキー)についての解説と、現在予想されているWEBマーケティングへの影響について解説をしていきます。

Cookieとは何か?

まずは、そもそもCookieとは何かについて解説をしていきます。

Cookieは、ホームページを閲覧したユーザーの情報を一時的に保存する仕組み、またはそのデータの事を指します。例えば、何か買い物をしようと思ってAmazonを訪問した場合、訪問履歴や閲覧履歴、ログイン情報などが端末上やサーバー上に保存されます。こうしたCookieを保持しておくことで、次回同じサイトに訪問をした際、ログイン情報を再入力する手間が省けたり、お勧め情報を閲覧する事が可能になります。

よく混同されてしまう用語に「キャッシュ」があります。キャッシュは、HPを構成するファイル(htmlファイル、画像、動画など)を保存する技術や、ファイルそのものの総称で、キャッシュを保持しておくことで、次回のHPの読み込み速度が向上する働きがあります。自身の個人情報を保存するのがCookie、訪問したHPの情報を保存するのがキャッシュと、両者には明確な違いがあります。

Cookieという仕組みは非常に便利で、PPC広告におけるターゲティングにも使われる、たいへん重要な技術です。しかし一方で、閲覧履歴という個人情報が外部に漏れる事から、長くプライバシーの問題が指摘されてきました。実際、欧州ではCookieの取り扱いは非常に厳格で、いち早くGDPR(General Data Protection Regulation)という保護規制を採択しています。この動きはその後アメリカも追従しており、日本も議論が進んでいると言われています。また、Apple社もサードパーティCookieを排除する技術を2017年にSafariに実装しています。このように、官民関係なく、Cookie排除の動きは着実に進行してきた背景があります。

Googleの発表について

今回の発表についてですが、正確には「サードパーティCookieを2022年までに段階的に廃止する」という内容であり、Cookieという仕組みそのものが完全になくなる訳ではありません。

サードパーティCookieとは、あるHPを訪問した際に第三者のサイトがCookieを埋め込み、その後、リマーケティング広告として活用するための技術です。あるサイトを訪問したら、その後に同じサイトのバナー広告が何度も目にした。このような経験は、多くの人にあるかと思います。こうした、いわゆるリタゲ広告はサードパーティCookieという技術により実現をしています。

一方で、ファーストパーティCookieという技術もあり、これはYoutubeやAmazonなど、HP運営者自身でCookieを保存し、閲覧履歴や購入履歴などからお勧めを提案してくれる際に使用されます。こちらもApple社を中心に、緩やかに規制の動きは進みつつあるものの、完全に排除する方針は今のところ見て取れません。

今後の影響について

今後の影響については、ここまで読んで頂ければわかる通り、2022年までに現行のリマーケティング広告は段階的に使えなくなる事が予想されています。もちろん、新しい技術が開発される可能性は考えられますが、Cookieと異なるアプローチで、かつCookieの問題点を克服しつつ、現在ほどの精度を保つ事は非常に困難であると思われています。AppleやMozillaに比べ、Googleの対応が遅れていたのも、広告ビジネスを主力とするが故に、その影響を考えての判断だったのではないでしょうか。

ユーザー視点から見れば、しつこいリマーケティング広告から開放されるというメリットと、有効な提案が受け取れなくなるデメリットの両方が考えられます。しかしながら、WEBマーケティングの観点では、有効な広告手段が1つ失われる事から、極めて大きなデメリットを被る形になります。

今すぐという話ではありませんが、場合によっては広告の運用方針を転換する必要が出てくると思います。リマーケティング広告を主力にされている場合は、少しずつで良いので、異なる広告運用を開始していく事をお勧めします。

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投稿者プロフィール

茶川 智仁
茶川 智仁
広島県福山市出身。岡山大学を卒業後、大阪大学大学院へ進学し、統計学やデータマイニングに関わる研究に従事。修了後、新卒で(株)ワークスアプリケーションズに入社。

入社後、会計管理システムの導入コンサルティング部門に配属され、金融資産管理・資金管理システム専門の導入コンサルタントとなる。入社後5年間で、20社以上の大手企業のシステム導入プロジェクトに参加し、成功に導く。入社6年目に、社内で実験的に行われていたジョブローテーション制度を活用し、開発部門へと異動。コンサルタント時代に培った業務知識と現場感覚を基にした、ユーザービリティを意識した機能開発が評価され、数億円の受注に繋がる機能案件の開発などに携わる。

ワークスアプリケーションズの先輩であった岡本雅史を通じ、経営戦略研究所の存在を知る。岩渕龍正の考えに共鳴し、より身近なお客様に対して問題解決する場を求め、転職を決意。前職の開発者時代に培ったシステム知識やプログラミング能力を活かし、WEBマーケティング全般の仕事に携わる。

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