採用難の今だからこそ、求人の○○を見直し!

労務・人事評価・採用

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皆さん、こんにちは!

歯科医院地域一番実践会 コンサルタントの今泉です。

最近、クライアントの先生方より「昔は求人を出すと沢山応募がきたのに、今は全然応募がなくて困っている…」というお話を良くいただきます。

皆さまの医院は如何でしょうか?
採用についてお困りではありませんか?

高齢社会、物価高の影響か、東京都では歯科助手で28万円の求人も出始めています。皆さんの地域の求人募集も今後より厳しくなっていくことが予想されそうですよね。

そこで今回は求人を見直すポイントについてお伝えさせて頂きます!
今までと同じ内容の求人から「あるポイント」を変え、より良い方を早期採用していきましょう!

求人で重要視されているのは、、、ズバリ『給与』!

早速ですが、皆さんは求人サイトに掲載されている求人の項目の中で、何が重要視されていると思いますか?

パーソルキャリア株式会社が2019年に行ったアンケートの結果では、以下の項目が重要視されているとの事でした。

【求人で重要視されている項目】

・第一位:給与

・第二位:仕事内容

・第三位:勤務地

・第四位:雇用形態

・第五位:休日・休暇

※調査概要
転職に関するアンケート調査
実施期間:2019年11月22日~25日
サンプル数:319人
対象:20代・30代のdoda会員
調査手法: Webアンケート調査

 

上記のデータはdodaとういう総合求人サイトでのアンケートですので、歯科業界専門のものではありません。

ですが、歯科業界の転職者の傾向も上記の内容から大きく外れていることはないように思います。

つまり、採用難の今だからこそ、見直すべきは『給与』。給与を上げることが応募者増に効果的であると言えそうです。

 

「そんな事は分かっている」、「給与を上げたら人件費が上がる」、「求人の給与を上げたら既存スタッフの給与も上げなければいけなくなって大変、、」そんな声が聞こえてきそうです。。

そこで今回は応募増の為に給与を上げる方法の一つをご紹介致します。

それは、『給与を上げる代わりに賞与を下げる』方法です。

月給を上げて求人の見栄えを良くし、代わりに賞与を下げる。

例えば、月給25万円、夏季賞与1ヶ月、冬季賞与2ヶ月(年収375万円)の衛生士求人があったとします。

この条件で2ヶ月だしても全く反応がない。スカウトを送っても辞退連絡しかこない。。

それであれば、月給を+3万円アップさせ、その代わり冬季賞与を1ヶ月にした、

月給28万円、夏季賞与1ヶ月、冬季賞与1ヶ月(年収392万円)で求人出しをしていきましょう。

求人の賞与については、「賞与あり」のみの記載で問題ありません。

 

要は、これまでの条件で応募を増やそうと月給を28万円にしてしまうと、月給28万円に夏季賞与1ヶ月、冬季賞与2ヶ月の年収420万円(+45万円)になってしまいますが、これを月給は28万円に上げるものの冬季賞与を1ヶ月に下げることで、年収を392万円(+17万円)まで抑えることができます。

 

現在求職者は給与を重要視しており、ジョブメドレーやグッピーなどの求人サイトで「給与検索」をして求人を探します。

つまり、どんなに求人の写真が綺麗だったり文章や福利厚生が充実していても、例えば月給28万円以上で給与検索されてしまうと、25万円の求人は一切見られることがなく、求職者からすると存在しない求人になってしまいます。

ですので求人を見つけてもらう為にも、月給を上げることは非常に重要です。

特に月給25万円と月給28万円では見栄えが全然違います!

25万円のままで応募がないよりも、月給を上げ賞与を下げて年間+17万円でより良い方を早く採用するのは一つ戦略としてアリではないでしょうか?

この求人出しをする場合、月給の高い求人を既存スタッフが見てトラブルになる可能性がありますので、既存スタッフの給与も改定時期になったら上げ、その代わり賞与を下げる、ただ年収ベースでは上がるという事を伝えることが必要になります。

 

今回の内容は採用難だからこその、求人内容を見直す方法の一例になります。

求職者は『給与』を重要視しています。

ですので経営者としてはいつでもスタッフの給与を上げる選択が取れるよう、医業収入を上げる、自費収入を増やすことが今後も重要になります。

最後に

今回は「求人の見直しポイント」として「給与」をテーマにお伝えしました。

ぜひ今回の内容を参考にして頂き、医院にマッチした方を早期採用できるよう採用強化に取り組んでいきましょう。

投稿者プロフィール

今泉潤一
今泉潤一
茨城県行方市出身。大学を卒業後、人材会社にて派遣・紹介業務に従事。困難に挫けず粘り強く仕事をしていった結果、最年少で課長職となり年間最優秀賞を受賞。人材会社という様々な業界、業種のクライアント様とお付き合いさせて頂く環境に身を置いた事で、自分の視点だけでなく、スタッフさんの視点やクライアントの視点など、複数の視点から物事を捉える事の重要性を学ぶ。

その後、美容医療業界に特化したコンサルティング会社に転職。全国の美容外科、美容皮膚科、AGA系クリニックをクライアントに、人事採用のプレイングマネージャーとして、受付スタッフやナース、ドクター、また本部スタッフの新卒・中途採用の計画立案、媒体選定、原稿作成、スカウト等のダイレクトリクルーティングから面接調整、面接対応、フォロー面談、入社後の契約書類作成・送付まで全てを担当。全国で年間500名超の採用活動を行ないながら、入社後の評価や教育実務も担当。グループ子会社の部長職も歴任。

そんな中コロナ禍となり、全国で自分が採用した方々の退職が続く。退職を防ぐ手段も権限も持てない中、自身の業務や今後について見つめ直していた所、経営戦略研究所の存在を知る。
岩渕や先輩コンサルタントの話を聞き、理念や環境、業務内容に強く共感し、入社を決意する。

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