強い組織にする為に重要な幹部体制を機能させるには?

スタッフ教育

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皆さん、こんにちは!

歯科医院地域一番実践会 コンサルタントの五十嵐です。

今回は、「強い組織にする為に重要な幹部体制を機能させるには?」についてお話していこうと思います。

2024年も始まって早くも2月に入っていますが、物価高騰や人件費の引き上げなど、経営としてはどんどん難しい時代になってきています。大手企業でも早期退職を募るなどの動きもあり、厳しい1年になると予想されます。

歯科業界としても例外ではなく、今後はいかに自費を上げ、利益を確保しつつも人材獲得や育成に如何に投下できるかが問われる時代になってきます。今後確実に人材不足、特にいい人材の獲得難易度があがっていきます。

採用力を上げるためには、待遇改善だけでなく、医院全体であらゆる取組を行っていく必要があります。それらを実現できる為には、幹部スタッフを中心とした組織化とそれらを機能させるための教育の仕組み、評価制度が必要なのです。

幹部体制 機能していますか?

年間医業収入1億が珍しかった以前と比べ、クライアントの歯科医院様でも、2億、3億規模の歯科医院が増えてきています。比例して、コンサル開始当初から幹部体制が既に構築できている院も増えてきている印象です。

一方で、幹部育成に課題がある院は少なくありません。

 

・院長と信頼関係が築けていない

・他スタッフとの信頼関係が築けていない

・マネジメントスキルが低い

・あり方などのヒューマンスキルに課題がある

などがあります。

 

幹部については誰を配置するかが最も大事なポイントになります。

院長の考え方に共感し、信頼関係が取れていることが絶対条件ですが、マネジメントに適正があるのか?他スタッフから信頼が得られる為の程度の実績があるかということが重要です。

 

選定理由が「勤続年数が長いから」「院長がなんとなくお願いしやすいから」といったものだと、当然機能しません。

組織図に落としてみる

定期的にコンサルティングに入らせて頂く場合、ある程度のスタッフ数がいる院では、まず全体のバランスを整理するため、各スタッフを組織図に落とした上で、各スタッフ間の相性・力関係・個人の特徴などをみていきます。その上で幹部スタッフとして機能できる適正な人選につなげていくのです。

 

また、選んだスタッフが幹部スタッフとしての適正があるが、年次が低い・実績がないなど、すぐには幹部に配置できないケースもあると思います。その場合には、新人の育成担当やプロジェクトリーダーなど、役割を持たせることで実績を上げてもらい、中長期的に幹部として機能できるような下地を作る流れを組みます。

 

現時点で幹部が活躍できている院であっても、現役幹部が産休・急な退職などがあった場合に備えていくことも大事です。その為には、次の幹部候補を選定・育成していくことが求められます。その際にも、さきほどと同様に次の候補者選定と実績を作ってもらうような流れを仕立てるといったことをやっていく必要があります。

あり方教育がもっとも重要

幹部で適正があったとしても、しっかりとした仕事感を持っていることが大事です。ここがブレると、院内に向けて間違ったメッセージをしてしまったり、それによるマネジメントの悪化を招きます。

あり方の醸成については、共通の本を読むなどの読書を通じて共通言語を増やす、共通のセミナーや研修にいき、共通体験を増やすなどが有効です。

院内であり方教育が難しい場合、実践会のスーパースタッフ育成塾に参加する流れを組むことも有効です。外部セミナーで刺激を与える・他院の幹部スタッフと触れ合ってもらうことで考え方やスキルを学んでもらえる流れを組むことが可能です。幹部になるスタッフには必ず共通の教育プログラムを組み、共通の考え方を持ってもらうことが有効なのです。

スーパースタッフ育成塾
https://www.consuldent.jp/seminor/superstaff.html

 

幹部がいることで、人事評価制度が機能する

一定規模以上の組織の場合、定着には適正に評価ができる人事評価制度が必要です。人を動かすためには、一定の行動を評価するという工程が必ず必要になります。これがないと、「がんばっても評価されない」「成長感を感じない」といった理由で、頑張るスタッフから離れていきます。逆に言うと頑張らないスタッフにとって居心地の良い環境にもなってしまう為、成果もどんどん出なくなります。

 

そうならない為にも、人事評価制度の導入、適正に機能させる為の条件として幹部スタッフが必要になるのです。幹部がいない中で評価制度を組んだケースでは、多くの場合、院長対スタッフといった敵対する構図になってしまい、不満増幅装置が完成されてしまいます。

 

これら詳細については、人事評価制度セミナーでお伝えをしています。導入を検討されている場合には、検討ください。

 

人事評価制度構築セミナー

https://www.consuldent.jp/seminor/jinji.html

最後に

これからの厳しい時代、しっかりと組織化を進め、色々な取組ができる強い組織になるためにも、幹部体制の構築が最も重要なポイントになります。すでに幹部スタッフが在籍している院でも、より精度をあげ、中長期的に備えていくことが重要です。まずは出来るところから1つずつ進めていきましょう。

このブログを読まれて、なにから初めて良いかわからない・経営者としても院としてもレベルをあげていきたいと思われた方には、経営塾ベーシックコースも検討ください。

同じ悩みを持たれた院長先生やスタッフが参加され、数々の実績につなげられています。

 

経営塾ベーシックコース

https://www.consuldent.jp/jissen/basic2024.html

投稿者プロフィール

五十嵐康浩
五十嵐康浩
福島県会津若松市出身
「もっと世の中に影響力のある人間になりたい!」、「厳しい環境に身を置いて急激に成長したい!」という思いから、リクルートへ入社。個人事業主~大手上場企業など、幅広い領域で人材を通じ、顧客の業績にコミット。自身の営業成績としては、最も売上目標の高いSクラス部門で、最優秀営業賞を獲得。合わせて2年連続のグランドスラム(通期目標)を達成する。

そんな後、リクルート時代の先輩経由で岡本と出会い、経営戦略研究所のことを知る。岩渕、渡邊とも直接話を聞く中で、自社の売上を追うのではなく、クライアントの幸せのために全力でコミットするという会社の考え方に強く共感。医院の経営に深いところまで関わり、全力で支援しながら自分を磨き上げたいと考え、入社を決意する。

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