本当にあった怖い話 ~ある日急にHPが見れなくなる?~

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みなさん、こんにちは。歯科医院地域一番実践会WEBコンサルタントの茶川です。

今回は、夏という事で少し怖い話をご紹介します。

それは、ある日急に何の前触れも無く、ホームページが見れなくなる事です。

私は仕事柄こうした局面にたびたび遭遇します。

その中には、無事に解決ができた物がある一方で、手の施しようが無く、新規にホームページを作り直すしかなったケースなど、様々なバリエーションがあります。

今回は、そうした事例とその原因・対策について、解説をしていこうと思います。

①ウイルスによる攻撃

さて、いきなりガチで怖いケースの紹介になりますが、ホームページが表示されなくなる理由で最も恐ろしいのがこれです。

ウイルスによる攻撃にはいくつかパターンがあるのですが、その目的も様々です。

海外のECサイトに強制転送させようとするケースや、大量のメールを送信する際の発射台として利用するケース、あるいは単純にサーバーの乗っ取りを目的とするケースなどもあります。

この対策についてですが、最も肝要なのは、日ごろから準備をしておく事につきます。

具体的には、以下の対策が有効です。

  • サーチコンソールなど、監視ツールを設定しておく
  • サーバーのバックアップオプションに加入する
  • WPのセキュリティプラグインを導入する
  • WPとPHPを最新のバージョンにしておく(可能であれば)

では、実際にウイルスに感染してしまい、そして有効なバックアップも手元にない場合はどうすれば良いでしょうか?

このケースでは、

  1. ホームページを新しく作り直す
  2. プロに駆除を依頼する

のいずれかの対策を取る事になります。

前者については、ウイルスは基本的に、サーバーに不正ファイルを仕込まれる事が原因となるため、それらのファイルをそっくりそのまま入れ替えてしまう、という方策です。

その際、サーバーのログイン情報も変える事が重要です。

時間と費用がかかってしまうデメリットこそあるものの、ほぼ確実に駆除する事が可能となります。

後者の駆除については、サーバー内の不正ファイルを一つ一つ駆除していく方法になります。

しかしながら、これは対応する側にとってもかなりの負担となり、かつ100%成功する訳でもありません。

ちなみに私も何度か作業経験がありますが、数百のファイルを目視で確認する必要があるうえ、作業を間違えるとホームページが復旧できなくなるリスクもあるので、地味ですがかなりストレスのかかる作業でした。

なお、成功率は6~7割といったところです。

そのため、こうした駆除を引き受けてくれる業者は数が限られ、そして値段も割高なケースが殆どです。

なので、新しくホームページを作り直した方が費用対効果が高いケースもあります。

②サーバーの仕様変更

これは、医院でサーバー管理をされているケースで発生した事象です。

具体的には、以下が原因で発生するものです。

  • PHPの強制バージョン変更
  • 物理サーバーの入れ替えに伴う接続情報の変更

サーバー会社が管理しているサーバーは、定期的にアップデートされるのですが、作業内容によってはホームページに影響が出る場合もあり、それに該当してしまったパターンです。

ここで重要なのは、こうした作業が発生する際は、必ず事前にサーバー会社から連絡があり、対処を行う事が可能である点です。

ですが、こうした知見のある人間がこのメールを受信していれば良いのですが、医院さんでサーバー管理をしている場合、こうした連絡は見過ごされがちです。

医院さんでサーバーの契約を結ぶ場合、こうしたリスクがある事も認識しておきましょう。

③サーバーやドメインの有効期限が切れる

ホームページが表示されなくなる理由で、最も多いのがこれです。

こちらも、医院さんでサーバーやドメインの管理をしている場合に起こります。

よくあるパターン(流れ)は、以下の通りです。

  1. サーバー/ドメインの更新を自動更新、かつクレジットカード払いにする
  2. クレジットカードの有効期限が切れる
  3. サーバー会社 or ドメイン会社から警告メールが来るが、気が付かない
  4. サーバー/ドメインの更新がされないまま、有効期限が切れる

ちなみに、有効期限が切れた後もすぐに連絡をして入金を行えば、だいたいの場合は復旧する事が可能です。

ただし、ペナルティという事で少し多めに請求されるケースもあるので、この点は注意をしておきましょう。

おわりに

ホームページが急に見れなくなる理由はいくつかありますが、だいたいこの3つが原因かと思います。

いずれも、事前の準備をしっかりしておくことや、サーバー/ドメイン会社からの連絡に注意をしておく事で、そのリスクをかなり低減させる事ができます。

特に、医院や個人でサーバー管理をする場合、こうしたリスクを把握したうえで対応されるようにしましょう。

そうしないと、思わぬところで機会損失を生む可能性があります。

投稿者プロフィール

茶川 智仁
茶川 智仁
広島県福山市出身。岡山大学を卒業後、大阪大学大学院へ進学し、統計学やデータマイニングに関わる研究に従事。修了後、大手ERPパッケージ会社に入社。経営戦略研究所では、WEBマーケティング全般の仕事に携わる。

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