WEB広告でキーワードをどのように選定するべきか?

院外マーケティング

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みなさん、こんにちは!

経営戦略研究所WEBコンサルタントの茶川です。

今回は、PPC広告を設定されている医院様向けに、検索キーワードの設定において気をつけるべきポイントをご紹介します。

キーワード選定の重要性

PPC広告を設定するにあたって、どんなキーワードを設定するか吟味する事は非常に重要です。

現在では、広告の人工知能が発達した事から、ある程度適当に決めていても、そこそこの成果を出すことは難しくありません。

ですが、だからと言って本当に適当な設定をしてしまうと、来ターゲットとしていないユーザーに対してもヒットしてしまう可能性が高まります。

そこでクリックをされてしまうと、後に何も続かない、無駄なコストが発生してしまうのです。

※広告の無駄を防ぐ方法については、こちらのブログも参照ください

現在の平均クリック単価は、地域によってバラバラですが、だいたい平均して200円前後かと思います。

という事は、1日1,000円で広告をかけている医院さんの場合、1日にクリックされる件数はたった5件ほど、という事になるのです。

広告の精度を高めるためにも、無駄は極力削ぎ落とす必要があります。

 

また、キーワードを選定する事は、人工知能が適切にターゲティングをするための手助けにもなります。

ターゲティングの精度が高まれば広告の効果は高くなるのは勿論ですが、実は平均クリック単価を減少させる効果も見込めるようになります。

なので、小児矯正を狙っている場合は、「こども」や「小児」などのキーワードをたくさん盛り込む事が重要なのです。

やってしまいがちなミス

さて、ここからは医院が広告設定を行った時に、やってしまいがちなミスについて説明します。

それはズバリ、キーワードに専門用語のみを設定をしてしまう事です。

ここで注意して頂きたいのは、専門用語をキーワードに設定する事自体は問題ありません。

私が言いたいのは、専門用語ばかりを設定してしまう事です。

それはなぜかと言うと、歯科医院で当たり前の事が、一般人にとって当たり前ではないという事がしばしばあるからです。

この例としては、「訪問診療」が挙げられるでしょう。

はっきり言ってしまうと、歯医者に通っていない人にとって、「訪問診療」という言葉は聞き馴染みが無く、存在すら知らないケースが殆どです。

そのため、「訪問診療」という言葉を積極的にキーワードに設定していても、期待しているほどの効果は得られない可能性が高いです。

では、こうした人達に対して適切に広告展開をするには、どうすればよいのでしょうか?

ターゲットユーザーを絞り込む

その答えは、そのサービスを潜在的に欲している人が、どんな人でどんな問題を抱えているかを、しっかり吟味する事が大切になります。

より端的に言うと、具体的なターゲットユーザーを想定し、そのユーザーが何に困っていて、その結果どんな行動を取るかを、仮説立てて行く事です。

先ほどの訪問診療を例にしましょう。

一例として、以下のような人を想定してみます。

・寝たきりで介護が必要な親が居る専業主婦
・家族構成は、上記の親以外に夫と子どもが2人
・最近、親が歯のグラつきを気にし始め、食事にあれこれ口出しするようになった
・外出するには夫の補助が無いと難しく、子どもも小さいので、通院はハードルが高いと考えている
・訪問診療の存在を知らない

さて、この女性が訪問診療というサービスにたどり着くまでに、いったいどういったプロセスを辿るでしょうか?

具体的には、以下の観点で見ていくと良いでしょう。

1.どんなキーワードで検索を行うか?
2.その結果、どんな情報を得るか?
3.その結果、どんな行動をするか?

ここまで深堀りしていくと、色々な仮説が立てられると思います。

例えば、検索するキーワードについては「歯医者 寝たきり」だったり、「むし歯治療 在宅」、「歯科 家に居ながら」などといったキーワードが見えて来ると思います。

こうした検索を通じて、この女性は初めて訪問診療の存在を知る事となります。

そしてそこからどのように行動していくか、、、については長くなるので、いったんこの話はここまでにしましょう。

取り急ぎ、当初の目的であったキーワードについては、いくつか得られる事ができました。

今回は寝たきりの親が居る女性を例にしましたが、このターゲットの人物像や悩み事を変更していく事で、また違ったキーワード候補が得られると思います。

この点は、ご自身の患者さんも思い浮かべながら、色々と検証をしてみて頂ければと思います。

 

さて、今回私が上で実践した手法ですが、これはWEBマーケティング用語で「ペルソナ」と言います。

この考え方は、SEOやブログ、院内マーケティングなど様々な方面に応用が効きますので、興味がありましたらぜひご自身でも調べてみてください。

おわりに

最後に少し補足をしておきます。

先でも述べましたが、専門用語のみを設定する事が問題であり、専門用語をキーワード設定する事自体は何ら問題はありません。

なぜなら、先ほど例に挙げた女性が「訪問診療」の存在を知った後、「歯医者 訪問診療 近隣」などのキーワードで、再び検索をする可能性が考えられるからです。

こうした潜在患者さんを確実にキャッチするためにも、関連するキーワードは広めに設定をしておく事をオススメします。

投稿者プロフィール

茶川 智仁
茶川 智仁
広島県福山市出身。岡山大学を卒業後、大阪大学大学院へ進学し、統計学やデータマイニングに関わる研究に従事。修了後、大手ERPパッケージ会社に入社。経営戦略研究所では、WEBマーケティング全般の仕事に携わる。

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