採用は院長の決断力に影響される

労務・人事評価・採用

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経営戦略研究所 コンサルタントの山ノ内です。
今日は“採用”に関するテーマでお伝えしたいと思います。

私は人口の減少問題に直面している地方の医院さんから、人口がどんどん増えている中心都市の医院さんまで、様々な医院さんに20数件ほどお伺いしています。

その中には、
地方でも採用で成功している医院もあれば、都市で苦戦している医院さんもあります。

理由は様々です。
「立地」、「待遇」、「院長とスタッフの関係性」、「学校の先生からNG出た」、「悪い噂が浸透している」などなど

私たちも多くの医院に訪問し、採用成功をしている医院さんの共通項をある程度把握しています。それを医院に合う形でカスタマイズして、提案したり、一緒に取り組んだりします。

なので、素直で決断力のある先生は、採用に成功します。

成功事例

ここで1つ成功事例を共有します。採用に苦戦していた中部地方の医院さんがおりました。診療は19:00最終受付、中心都市からも車で30分ほど離れている、しかも週6診療でスタッフは週休2日なので余剰に人員が必要、そんな状況でした。

 

根本的な解決が必要ということで、院長先生と相談した結果、下記のような“決断”をしてくれました。

 

・午後の診療時間を1時間繰り上げ

・中心都市から離れていたので、給与のベースアップ

・診療も週6日から週5日に変更し、必要な人数体制を減らす

 

その結果、
求職者が増え、その中で、良い人材を選択できるようになりました。良い人材が選択できれば、おのずと、医院も良くなります。業績は下がるどころか、むしろ上がっています。

成功に至らないケースの共通項

上記のような成功事例もあれば、なかなか成功に至らないケースがあります。

成功に至らないケースの多くに「院長の決断力」が絡んでいます。

“決めることができない”

決めることができないので、当たり前ですが、実践もできません。

  • 診療時間の短縮または、午後診療の繰上げ
  • 厚生年金の導入
  • 週休の変更(週1.5→週2)
  • 給与や昇給改善
  • Dr採用なら、繋がり採用の模索
  • ハード面の先行投資(医療機器関連)

提案の中には目先の医業収入が下がる可能性があったり、目先の利益が減ったり、既存のスタッフや患者さんの理解に労力が必要なものだったり、様々な事前準備が必要なものだったりするので、判断に迷い、躊躇する理由もわかります。

ですが、
ネックとなる本質を改善しないかぎり、採用力を上げることが難しい場合もあります。

決断は力

経営者にとって、「決断」は大事な仕事です。決断することで、実践力が高まります。

緻密なシミュレーション、入念な準備も必要な場合もありますが、採用で悩んでいる先生がおられましたら、“決断”をして、その時間・労力を惜しまず、採用成功へと繋げて頂けたらと思います!

私達、経営戦略研究所のコンサルタントは採用に関する取り組みもサポートしています。お困りのことがあれば、ご相談ください。

投稿者プロフィール

山ノ内 友哉
山ノ内 友哉
管理栄養士過程の大学を卒業。男性では少ない管理栄養士の資格を取得し、栄養学と関連の深い大手食品会社系列の製薬品会社に営業職として入社する。
前職の在籍期間は約8年間、700床以上の基幹病院にて医師・コメディカルを巻き込んだ 疾患教室の立ち上げ支援で医療従事者間の信頼関係構築の基礎を習得。その後、東京都内の私立大学病院を担当。そこで、自社製品の「現状」と「あるべき姿」を明確化し、そのギャップを埋める活動を週間単位で落とし、新製品で約95%のシェアを確立する。課題解決の原則を実践し、自らに落とし込む。その評価を受け、最も影響力のある東京大学医学部附属病院を担当。
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