開発から学ぶ。時代の潮流に乗り遅れない歯科経営とは

成功哲学・成功法則

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皆さん、こんにちは!
歯科医院地域一番実践会の井ノ上です。

ソフトウェア開発の中では、アジャイル開発と呼ばれる開発手法が主流になりつつあるのはご存知でしょうか?

前職で、私はこのアジャイル開発の推進を行っていました。開発分野に限らず、一般的な考え方として理解できますので、今回ご紹介します。

ソフト開発において、従来は、ウォーターフォール開発と呼ばれるものが主流でした。名前の通り滝の水が上から下に落ちるように、開発の工程が「設計→開発→テスト」と決められた工程を順番に完了させていくというものでした。

このウォーターフォール開発の欠点としては、形になるもの(動くもの)が最終段階にならないと見えてこないということです。そのため、最後のテストまで進んで、設計のミスが発覚した場合に、再び、最初の設計に戻り、さらに開発、テストをやり直すという、手戻りによるかなりのコストがかかることでした。

一方でアジャイル開発というと、いきなり動くものとしてプロトタイプを作成して、動かしていく中で、フィードバックを得ながら、完成度を高めていく手法になります。

最近でいうと、スマホのアプリやゲームの開発は、このアジャイル開発がほとんどになっています。バグが多く、このレベルでよく公開したな!?と思えるようなアプリも、ベータ版に近いものをリリースしては、ユーザの声を拾いながら、ニーズに合わせて改修していくことで、変化の激しい近年のビジネスシーンに合わせることができます。

このアジャイル的な考えは、開発シーンに限らず、歯科医院での取り組みなど、多くの場面で生かせると考えています。実際に、海外ではアジャイルを教育に取り入れている事例もあります。

完成度を気にせず、まずは取り組みを始めてみる。やり始めてから、軌道修正いく。ということを念頭におくことが、新しい取り組みを始める上で大切なマインドになります。

歯科医院でのGoogleのリスティング広告もそうです。まずは、キーワード設定、広告文章の作成など、暫定でも良いのでとりあえずやってみる。そして、実際のユーザの反応を見ながら、キーワードを変えてみたり、文章も修正していきながら、広告の品質を高めていくことが重要になります。

求人サイトの求人票においても、最近は求職者の反応が明確に分かるようになっています。例えば、グッピーでは、アクセス状況にて求人票の表示数や閲覧者数が確認できるので、求職者の反応がダイレクトに分かります。反応を見ながら、求人票の内容を変えて、数値が高まるように最適化していく過程をとることができます。

このように、歯科医院を経営する上では、患者様や求職者、そしてスタッフなど、多くの方の反応を見ることができます。患者様の声を一切聞かず、院長自身のエゴで診療をしているだけの医院は、間違いなく淘汰されてしまいます。求職者の意見を聞かず、院長の好みだけでスタッフを求めていても、採用は難しいでしょう。

アジャイル開発のように、時代の潮流に乗り遅れないためには、ユーザの声に耳を傾け、それを医院に取り込む仕組みが確立できているかではないでしょうか。

投稿者プロフィール

井ノ上 貴之
井ノ上 貴之
鹿児島県出身。鹿児島大学を卒業後、大学院に進学、ディープラーニングに関わる研究に従事。修了後、富士通(株)に新卒で入社。
代表の岩渕とは趣味のバスケットボールを通じて親交があり、経営戦略研究所の理念・ビジョンに感銘を受け、入社に至る。

IT業界で培った知識・経験を生かし、医院を地域一番へと導く。

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