マネジメントの悩みを抱える院長先生へ -マネジメントの7つのステップ-⑦採用

歯科医院経営ブログ

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皆さんこんにちは!

今まで、マネジメント状態を改善するための
ステップをお伝えしてまいりました。

もちろんステップの順番どおりに全て進む
わけではございません。

何度も同じステップに戻ってしまったり、
状況によってはステップを超えて取り組む必要が
ある場合もございます。

しかし、多くの場合このステップを
ふむことで解決できる可能性は
飛躍的に高まります。

最後のステップは【採用】です

採用はスタートとも考えることができますが、
あえて最後のステップにさせて頂いたのには
理由があります。

それは、どれだけ優秀な人材を採用しても、
今までのステップが中途半端な状態の場合、
うまくいかないことも多いためです。

マネジメント状態が悪いと、
「何でうちの医院はやる気がないスタッフばかりなんだ
他の医院のスタッフはあんなにやる気があるのに。」

というように、
うまくいかない理由をスタッフ”だけ”に
求めてしまうケースがよくあります。

中には、そうであることも確かにございます。

一方で
「入社した時はやる気があったのに」
「いいと思ったからこそ採用したのに」
というように実は入社後に悪い状態に
なってしまっていることも非常に多いのです。

その原因はどこにあるのでしょうか?

それは医院ごとによって異なります。
・労務面が整備されていない
・職場内の人間関係を良好にする環境整備が出来ていない
・目標の共有や役割の分担などのチームワークが醸成されていない
・幹部を育成するためのコミュニケーションを取れていない
・医院の情報共有の場が十分に設計されていない
・育成のための環境が整えられていない

これらの原因こそが、院長先生や医院が抱える、
本質的な”弱み”や”課題”なのです。

それらを解決しないまま、人材だけ変えたとしても、
また同じような問題が、姿や形を変えて何度も
先生の前に試練として現れ続けることになります。

しかし、
これまでのステップを着実に進めていくことで、
院長先生と既存スタッフとの関係性は少しずつ改善していきます。

その関係性を土台に、風土や体制が築かれます。

そして、良い人材が採用できた時、
マネジメント状態は劇的に改善します。

もちろん、ステップの途中でも
採用活動は常に行なっていくことに
なりますので、しばらくは採用をしても
辞めてしまうということを繰り返すこともございます。

そのような状況になってしまう場合は
かなり問題が根深いか、
もしくは先生が気付けていないということも
あるかもしれません。

その場合は、
ステップ①から順番に見直して頂くことを
オススメいたします。

いい人材の採用の威力はバツグン!

良い人材が採用できますと、
「今までのことは一体何だったのか」
と思えてくるほど問題が解決していきます。

では、そのような人材は良い医院を作っていけば、
採用できるのでしょうか?

残念ながらそれでは十分ではありません。

先生の医院にとっての良い人材を採用するためには、
その人材が求める環境や”強み”があることを
(まだ、ない場合はつくっていきたいという思いを)
伝えていくことが大切です。

先生の医院に入ることで、
どのような”良いこと”がその人にあるのか
ということが非常に重要なのです。

求人広告はラブレターのようなものと言われていますが、
条件だけを伝える求人情報で出会った関係は言ってみれば、
お金だけの関係で付き合うようなものです。

待遇面で良いところがあれば、
そちらに簡単にうつってしまうでしょう。

大事なことは、
下記のような点をしっかりと
伝えることです。

・どのような医院にしていきたいか
・治療は何にこだわっていきたいのか
・患者様にとってどのような歯科医院でありたいのか
・そのためにどのようなスタッフを求めているのか
・そのスタッフとはどのような関係を築いていきたいのか

このようなことを、伝えていくことで、
その思いに共感した方の採用につなげることが出来ます。

問題は、伝えたい相手が
どこにいるのかがわからないということです。

もちろん、紹介や患者様として来てくださっている
ファンの方は一番の採用候補となります。

しかし、候補となる母数は限られています。
そのため、採用情報は出来る限りたくさん、
様々な場所に出していくということが
非常に重要です。

採用の文章を考えたり、
掲載のための登録作業は
とても労力がかかります。

そのため
「それだけの労力をかける必要があるのか?」
と思われる先生もいると思います。

しかし、私の経験では良い人材が
採用出来た時の威力を考えますと、
必ず取り組んでいただいたほうが
良いと断言できます。

よく、採用の失敗は育成では挽回できないと
セミナーなどでお伝えしておりますが、
本当にその通りなのです。

今後の歯科医院経営は良い人材の採用にかかっている

同じ経験年数、同じような経歴、同じ学歴でも
こんなに違うのかと感じることがあります。

もちろん、人はいつでも成長することができると信じていますし、
人によって成長の定義は変わっても良いと私は思います。

しかし、医療という現場において、
先生の医院の少数精鋭に加わってもらえるスタッフは
出来る限り先生の医院にとっての良い人材で
あってほしいと思います。

その確率を少しでもあげるための取組を
今からスタートされることをオススメ致します。

先生の医院がこれまでのステップを進めることで、
良い人材と出会い大きく飛躍されることを
心から願っております!

投稿者プロフィール

渡邉 健二
渡邉 健二
早稲田大学卒業後、大手求人広告会社に新卒入社。
8年間の在籍中に2000社を超えるクライアントを担当。採用のノウハウを学ぶ。
社内ではセールスとマネジメントの異なる分野でMVPを受賞。また、育成したメンバーから全社MVPを輩出。人の強みを活かす育成・プロジェクト運営を軸に、成果を出している。
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