更なる成長のカギは医院の経営数値の把握と共有

スタッフ教育

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スタッフの人数が10人以上を超えて、

更に組織や人が成長していくためには、

医院の経営数値を共有できるかどうかという点が

非常に大きいと感じています。

 

それは以下のような難しさが出てくるからです。

・人数が増えてくることで、物理的にスタッフ1人に費やせる時間が不足する

・患者数が増えてくることで以前は把握できていた患者様の状況が把握できなくなる

・代診のドクターの方や、衛生士に任せる範囲が増えてくることで院長先生が知らないことが増える

 

このように、スタッフとユニットが見渡せていた時期が過ぎ、

医院が発展していくにつれて徐々に医院の状態が把握しづらくなってきます。

 

そして、任せることが出来ずに院長先生が業務を抱え込みすぎてしまったり、

たまたま目にしたスタッフの言動に対してイライラしてしまったりと、

マネジメント状態が悪化していく芽が次々に出てきてしまいます。

 

私の経験上医院の経営数値を把握して全体に共有することで、

多くの問題が解決することが出来ると考えています。

 

まず、経営数値を把握していくことで今の医院のコンディションの良し悪しがわかります。

医院の医業収入や自費率、キャンセル率、紹介患者数といった

経営数値は全て医院の行っている治療や取組に対する評価の表れです。

 

もちろん数値が全てではないのですが、悪い対応をしていれば数値に表れてきます。

逆に数値が良ければ、それは患者様に対する対応が評価されているということに

なると思います。

 

院長先生が忙しい合間にたまたま目にする情報よりも、

多くの状況を捉えることが出来るようになります。

 

また、スタッフにとっても医院の数値を知ることで、

自分たちの頑張りがどのように患者様に評価されているのかを

知ることが出来ます。

 

数値が悪くなっていると知れば、具体的な取組も考えることのきっかけになりますし、

患者様と多く接点を持ってくれているため、一緒に原因を考えてくれることにも繋がります。

 

逆に、スタッフが医院の経営数値を全く知らない状態というのは、

家の経済状況を全く知らない子供と同じです。

 

そのような状態では、医院のためを考えた動きはなかなか出来ません。

 

そして、医院の経営数値の把握と共有をしていく中で、

個人毎の対応患者数や医業収入、自費金額なども集計し共有していくことで、

更に意識をあげることが出来ます。

 

しかし、この個人毎の数値の共有は非常に難易度が高い取組になります。

その時のマネジメント状態や、医院の状況によって進め方やメッセージの仕方などを

しっかりと設計していく必要がありますので慎重に進めることをオススメ致します。

 

まずは、医院の経営数値を集計し共有が出来るような全体MTGの場を定期的に作り、

数値を毎月確認して、全体で状況を把握することで一体となって医院のより良い状態に

向けた取り組みが出来る環境を整えていくことが、更なる成長へと繋がっていくと思います。

 

 

投稿者プロフィール

渡邉 健二
渡邉 健二
早稲田大学卒業後、大手求人広告会社に新卒入社。
8年間の在籍中に2000社を超えるクライアントを担当。採用のノウハウを学ぶ。
社内ではセールスとマネジメントの異なる分野でMVPを受賞。また、育成したメンバーから全社MVPを輩出。人の強みを活かす育成・プロジェクト運営を軸に、成果を出している。
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