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医院経営を着実に継続していくためには、診療の生産性を向上させていくことは必須になっています。
なぜならば今後、診療時間短縮をしながらも週休3日、賞与年3回の待遇にし、加えてスタッフ月給を30万、40万、50万と上昇させていくことの必要性が予想されるからです。
実際に歯科衛生士のネットの求人サイトをみるとこのような勤務条件がどんどん増えています。
就職や転職を希望して、求人サイトを検索するまでの転職欲を感じていない歯科衛生士にもインスタグラム広告を通じて、高給、高待遇を全面に押し出して転職欲を喚起するコンテンツが増加しています。
みなさん、こんにちは、経営戦略研究所の横山光孝です。
日々、歯科医院さんにお伺いをして医院の活性化や経営課題への対応をしています。
また最近、弊社へのコンサルティング依頼が大変に多くなっています。
お伺い当時に1億を目指したいと言っていた医院や1億の医業収入など信じられないと言っていた院長たちが今、どんどん8億、10億、15億と業績を上げています。
最近は開業3年目で3億を達成する医院などが多数出てきて、経営対応のスピード化や業績アップの迅速化が顕著になっています。
開業3年で3億、開業5年で5億など徐々にスタンダードになってきていると感じます。
まさに最近は歯科医院の5億経営は当たり前に多くの院長が実現をされていますし、私のお伺い先では10億、15億を達成する医院が本当に増えています。
並行して医業収入の大きな医院様からのご依頼が顕著に増えています。
先日も15億を目指したいとのコンサルティング依頼や既に15億を超えている医院様から30億を超えるためのコンサルティング依頼などが大変に多くなっています。
いつもお話をさせて頂いている通り、数値が全てではありません。
また規模が大きければいいということでもありません。
このように医業収入を圧倒的に上げている医院の診療における取り組みは保険にも自費に対しても徹底しています。
以前、ブログで以下のお話をしています。
『多くの医院では業績を上げる際に自費治療の強化をしていくのではないでしょうか。
自費補綴、インプラント、矯正、インビザライン、全顎的治療、マイオブレース、マイクロ根治、ダイレクトボンディング、ホワイトニングなどの治療を強化していくための取り組みなどです。
そのためのカウンセリングの仕組み化やTCの育成を進めている医院は多いのではないでしょうか。
その状態は数値で言えば自費率という数値で判断をしていることが多いと思います。
医業収入に対する自費治療費の割合です。
並行して保険治療ではSPTの取り組み、そのためを含めた、か強診などでメンテナンスを強化していくという取り組みが今までの流れです
現在は口腔機能関連の取り組みを進めていくことが強い医院の取り組みの主流になっています。
口腔機能管理はご存知の通り、口腔機能発達不全症、口腔機能低下症とありこの2つに加えてハイリスクなどの各種の保険を算定しています。
強い医院は自費治療とともに保険で決められた算定はきちんと算定をしているのです。』
ここ最近、数値管理をしていて顕著に見ることが出来る傾向は、自費金額が高い医院や自費率、自費診療率の高い医院の方が保険算定もしっかりと実行しているということです。
私のお伺いをしている医院で自費治療を上げている医院さんは、月間で8000万、1億の自費金額を上げている医院が多くなってきています。
その要因は自費アップへの取り組みとその仕組化を徹底的に実施しているということです。
初診受入、急患対応、初診カウンセリング、検査、診断、応急措置、治療計画、患者様への説明、中断防止、キャンセル防止、セカンドカウンセリング、補綴カウンセリング、セットカウンセリング、フォローカウンセリングなど一連の診療フローの仕組化とその確実な実行がなされて、初めて成果につながります。
特にセカンドカウンセリングの初診時、実施やセットカウンセリング、フォローカウンセリングの確実な実施が大きな成果につながっているところです。
このような流れを徹底的に仕組化、確実な実行をしているから、8000万、1億の自費を実現してるのです。
一方、保険算定においては、各種の手続きや取り組みが必要になります。
最近では糖尿病をはじめとしたハイリスク加算、総医、医管といった医科歯科連携、医療情報提供といった患者様への確認、医科の医師との情報共有などの手続き、バイタル計測が必要になります。
並行して口腔機能関連の検査、診断、リハ、管理などの一連の取り組みです。
これらの取り組みを通常の診療を実施しながら、漏れなく確実に実施するには仕組化と実行力が求められます。
自費治療が多い医院は、この仕組化や実行力があるので保険算定でも取り組みをすると確実に成果につながっています。
その確実さと迅速さ故に数値にもスピーディに反映されます。
・1診療あたりの点数
・1枚あたりの点数
・1日の保険点数
・月間の保険点数
・訪問診療の点数
・口腔機能関連、口腔機能発達不全症への取り組みからの紹介患者様の増加
・医科歯科連携、口腔機能関連など医療体制への信頼からの自費治療のアップ
など自費治療が多い医院であれば、あるほど本当に波及的に成果にあらわれています。
保険算定強化への取り組みで、自費率が40%に至っていない場合は仕組化や行動プロセスに課題がないかを検討しながら医院の取り組みを進めていくことで数値が大きく変化します。
ぜひ、一度現在の取り組みの基盤を再評価してみてはいかがでしょうか。