院内の共通言語を増やす重要性

歯科医院経営ブログ

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皆さんこんにちは!
経営戦略研究所の渡邊です。

本日は院内で共通言語を増やしていくことの
重要性をお伝えしていきたいと思います。

価値観が多様化しているからこそ、
この共通言語が組織にあるかないかという視点は
とても重要になってきております。

価値観は多様化しても良いのですが、
会社が大切にしなくてはいけない
価値観は守らなくてはいけませんし、
ある程度統一されていないと何かを
する度に問題が発生してしまいます。

その時にこの共通言語が
重要になってきます。

私が在籍していた前職のリクルートでは
いわゆるリクルート用語という呼び方で
共通言語がたくさんございました。

例えば、
「圧倒的な当事者意識」という言葉があり、
自責で捉えなさいという意味です。

この言葉があることで、
周りの環境のせいにしようとする考え方を抑えて、
それぞれ自分の出来ることに集中させる効果があります。

この共通言語を作っていくことで、
価値観が多様化している今でも、
マネジメントがしやすくなるのです。

では、どのように浸透させていけば良いのか、
そのポイントをお伝えしたいと思います。

ポイント1  院内の研修で伝える

医院の大切にしている価値観や
院長先生が良く使われる言葉は
院内の研修で伝えておけると良いと
思います。

三つ子の魂百までと言いますが、
まさに初期の段階でしっかりと伝えて
おくことで浸透していく確率は高まります。

ポイント2  クレドにしていく

そのような大切にしてほしい内容は
クレドにまとめて、整理しておけると
良いと思います。

そのようにして、みんなが守るべき行動規範
として確認が出来る状態にしておくことが
ポイントです。

ポイント3  共有していく

院内でその基準にあった良い言動があった場合に、
それを共有していくことで、
その言葉が浸透していきます。

共有をする際には、その言葉やクレドに沿った
人のストーリーをのせて共有していくことが大切なのです。

誰か偉い人が言っていたということでは
伝わりません。

院内新聞やメールなど、
共有方法は様々だと思いますが、
院内で共有していけると良いです。

ポイント4  評価制度と連動させる

定性評価と連動させることで、
医院が求める言動をした人が評価され、
報酬として差がつくという
仕組みを作ることがポイントです。

それによって良い言動を医院内で
増やしていく事ができます。

ポイント5  医院で楽しいを共有する

共通言語は何も仕事だけに限らず、
旅行中の楽しい共通体験を思い出として共有することで
組織をつなぐ共通言語となります。

「あの時のAさんの嬉しそうな顔が忘れられないよねー」
「普段は見れないけど◯◯をしている時のAさんって子どものようだよねー」

このような楽しい時間を共有する中で生まれる
共通体験からくる共感は先々まで語り継がれるなど
共通言語となっていきます。

また実践会にもありますが、部活動などを医院内でつくり
そのような場を意図的につくっていくこともおすすめです。

組織の成果には、縦・横・ななめのコミュニケーションが
いかに円滑に行うことが出来るかという観点が重要だと考えております。

そのため、下記の垣根を超えて
共通体現、共通言語を作ることが出来る
楽しい場の創出は欠かせないと思います。
縦・・・上限関係
横・・・同僚
ななめ・・・他部門(DR・DH・DA・受付・事務)

ポイント6 同じセミナーに参加する

医院のメンバーが同じセミナーに
参加し続けていくことで、
共通言語が組織に培われていきます。

ある程度の年次になったら
参加するセミナーなどを
決めておけると良いです。

これは技術系のセミナーで考えて頂けると
わかりやすいと思いますが、
バラバラのセミナーで学んできたことを
院内で共有することは容易ではありません。

 

ポイント7 リーダーが体現する

最後に医院の共通言語を浸透させるうえで、
リーダーが体現するということが
何より大切になってきます。

例えば圧倒的当事者意識という言葉が大切と
言っても、リーダーが他の
人のせいにばかりしていたら
その言葉が組織に浸透することはありません。

また、チームワークが大切と言いながら、
チームメンバーに対してひどい言葉を
投げかけていたりする場合も同様です。

最後に

価値観が多様化している時代においては、
批判の意識も高まっており、今まで以上に
人望や倫理観が必要になってくると考えております。

もちろん人はみな聖人君子にはなれないかもしれません。
ただ社会人として当たり前のことを当たり前にするということを
気をつけることは出来ると思うのです。

あいさつをする
状況に合った言葉遣いをする
イライラを人にぶつけない

このような態度が周りに伝わってしまうと、
どれだけキレイな共通言語を用意しても
浸透することはないでしょう。

以上、価値観が多様化している今だからこそ、
組織に共通言語を持つ重要性と、浸透させていく
上でのポイントをお伝えさせて頂きました。

皆さんの医院のマネジメントに活かして頂けると
嬉しいです。

投稿者プロフィール

渡邉 健二
渡邉 健二
早稲田大学卒業後、大手求人広告会社に新卒入社。
8年間の在籍中に2000社を超えるクライアントを担当。採用のノウハウを学ぶ。
社内ではセールスとマネジメントの異なる分野でMVPを受賞。また、育成したメンバーから全社MVPを輩出。人の強みを活かす育成・プロジェクト運営を軸に、成果を出している。
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