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皆さん、こんにちは!
歯科医院地域一番実践会の井ノ上です。
今回はタイトルの通り、インスタグラム広告とその有効性について記事にしてみました。
もはや歯科医院経営において、インスタグラムを始めとするSNSを活用することはスタンダードになってきています。元々の情報発信の媒体としてはホームページやポータルサイトなどでした。昭和初期まで遡れば、新聞や地域情報誌、タウンページなどの紙媒体だったのかもしれまん。
このように情報発信の媒体が時代の流れやテクノロジーの進化と共に変化しています。情報発信の媒体が変わっていることは、それに伴って広告媒体も変わっているということです。
新聞広告や情報誌への掲載だった広告が、ホームページの広告、つまりはテキストベースのリスティング広告が主流になっていたのが近年でした。
この広告の主戦場がリスティング広告からSNSへと間違いなく移っています。

私のクライアントでも、新患が以前に比べて減ってきていると悩みを抱えているケースがあります。対策として新たにホームページを作り変えた方が良いのか、Googleのリスティング広告を出しているが効果が不透明といった状況です。インスタグラムの広告を打った方が良いのかと相談を受けます。
たしかに新患数というは医院経営にとっても重要な指標の1つになります。新患数が減ってくると、経営的にも不安定になりますし、院長先生の精神衛生上もあまり良くありません。
ただ、新患が減っているからと理由もわからず、闇雲にインスタグラム広告などに対策を打てばいいものでもありません。問題となっている要因を見極めて、その問題に対して的確に施策を打つことが大切です。
話は少しインスタグラム広告から逸れますが、問題を見極める上で、そもそも新規の患者さんの来院経路を集計しているかがポイントです。新患は大きく、紹介ありと紹介なしとで区別できるので、現在の新患の割合がどれくらいなのか把握できていることが経営上は望ましいです。日々の来院経路をしっかりと取っていると、どの項目で新患が減っているのか明確に分かります。ホームページか、ポータルサイトか、看板か、紹介なのか、まずは問題箇所を特定し、根本的な解決につなげていきたいところです。
もし、紹介ありと紹介なしと大きく分けた時に、傾向として紹介なしの新患が減っていることであれば、それはWEBマーケティングの対策が必要ということになります。
そこで始めて、ホームページを変えた方が良いのか、インスタグラムの広告を出した方が良いのかと考える段階に移ります。
私の個人的な見解として、ホームページの刷新は時間と労力、費用もかなりかかりますので、最後の手段として取ることが多いです。
それよりも、今はGoogle口コミやWEB広告周りをチェックすることの方が大切だと感じています。特にGoogle口コミは良くも悪くも新患に大きな影響を与える要因になるので、まずは口コミの評価内容、件数を見て、改善していくことをおすすめします。
評価としては、4.5以上、件数も最低でも100件はあった方が良いと思います。Google口コミ、またGoogleビジネスプロフィールの対策については、他のブログ記事でも参考としてありますので、そちらをご覧ください。
では、本題のWEB広告の1つインスタグラム広告について説明します。
インスタ広告は目的次第ですが、新患対策として即効性があるわけではありません。イメージとしては、看板広告のようなものなので、医院のブランディング、認知度を高める施策になるので、効果がでるまでは一定の期間が必要になります。
ただ、費用については、単価が比較的低いのが特徴です。だいたい月に数万円の広告費用で3万以上の方にリーチすることができます。リーチというのは、広告を最低1回見た方の数になります。また、インプレッションというのは、広告が表示された回数になります。
簡単に言うと、リーチは「何人に届いたか」、インプレッションは「何回表示されたか」を表す指標です。

こちらは、とあるクライアントの広告結果になります。
1ヶ月の消化金額が約3万円に対して、3万以上のリーチを獲得することができています。3万人に届けることができていると言えるわけですね。これは他の広告媒体ではここまでリーチを伸ばすことは難しいと思います。そういった意味で、インスタグラムはより多くの方に広告を届ける媒体としては有効に活用できそうです。
ただ、インスタ広告を出す上でGoogleのリスティング広告との大きな違いは、画像もしくは動画コンテンツを用意いないといけないことじゃないでしょうか。
リスティング広告は、文章として広告を出すので、テキストを用意するだけで良かったんですが、インスタグラムは何かしらの画像を作成しないといけません。それがネックになっていると思います。
ですが、今はそういった画像を作成する便利なサービスがたくさんあります。広告に合ったテンプレートもごろごろあるので、イチから作る必要がない点では歯科医院でもインスタ広告を出す導入障壁は非常に下がっていると感じます。
画像を作成するデザインなどは、院長先生よりもむしろスタッフの方がよっぽど感性が高いですし、インスタ広告を届ける患者さんの存在にも近いので、スタッフに任せるというのがおすすめです。

例えば、有名どころのコンテンツ制作サービス、Canvaでインスタ広告の画像を作成する場合。Canvaのトップページの検索画面で、「インスタグラム 広告」と検索をかけると、おすすめの広告のテンプレートが色々と出てきますので、それらを参考にして、あとは画像を変えるなり、広告の文章、キャッチコピーを変えることで、簡単に歯科医院向けの広告として転用できます。
インスタグラムの広告は、一般歯科として医院の認知度を高める方法や、特定の診療科目、インプラント、マウスピース矯正、ダイレクトボンディングなどの自由診療の患者さんに訴求するために、あとは求人広告としても活用が見込めます。
今のSNS時代を乗り切るためには、常に変化を察知するアンテナの高さとそれに順応する院内の体制が必要になります。インスタグラム広告にとっても闇雲に取り入れるというより、その広告の特性を見極めて、医院の課題に合わせて活用していくことが大切になります。











