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皆さん、こんにちは!
歯科医院地域一番実践会の五十嵐です。
2024年も残り2か月となりました。
年始に立てた医院の目標に対して、進捗はいかがでしょうか?
今年は絶好調!というケースもあれば、何をやってもうまくいかないという結果もあると思います。
どういった結果であっても、しっかり振り返りをし、成果や課題を明らかにしていく方が重要です。次につながる年末にしていきたいですね。
私のクライアントでは、このタイミングから今年の振り返りや来年の方向性などを話合っています。それと合わせて、来年度への準備として組織全体のコンディションを上げていくため、
チームビルディングにも取り組んでいます。
チームビルディングの重要性
具体的には、院内でおこなうミーティングの他、
院外に出ての研修や社員旅行も兼ねたキックオフ、運動会を企画し盛り上がるなど、
様々な取組を行っています。しかもこれは全て業務時間内でおこなっています。
つまり、診療時間を切って行っています。
(※社員旅行はミーティング時間のみ労働時間です)
このブログを読まれている方の中には、
以下のような感想をお持ちの方も少なくないかもしれません。
仕事で運動会…??
いまどき社員旅行なんてやるの…??
診療切ってお金払ってやるなんて、考えられない!
ですが、組織としてのレベルを上げるため、
チームワークを高め、診療効率を上げるためにはとても必要な取組なのです。
何より、実践会でも毎年必ず実施しています。
歯科医院に問わず、企業や組織が競争力を維持し、
持続的に成長するために欠かせない要素の一つが、チームビルディングです。
厳しい時代だからこそ必要
特に、この数年だけを振り返ってもAI 活用、DXを活用しての無人化、
あらゆるもののデジタル化など歯科業界を取り巻くは絶えず変化しています。
今後もより速いスピードで技術革新が進み、予測できないような環境に突入していきます。
経営者だけでなく、スタッフ一人ひとりの力を合わせて、同じ目標に向かって
組織全体で考えて動ける体制をとっていけるかが、今後生き残る組織の条件になってきます。
その中で、チームビルディングは、
組織の基盤となる信頼関係やコミュニケーションの向上を目的としており、
強い組織になるための重要な取組です。
チームビルディングが組織にもたらすメリット
1.深い信頼関係を築く
チームビルディングを行うことで、スタッフ同士の理解が深まり、
自然と信頼関係が築かれます。
信頼がある環境では、心からサポートし合う文化が生まれ、
困難な状況の中でも安心して取り組むことができます。
支え合う風土が出来ることで、一人一人のストレスが軽減され、業務の効率も各段に上がります。
2.コミュニケーションの向上
チームビルディングでは、メンバー間のコミュニケーションが促進されるため、
衝撃や衝突が減少します。オープンなコミュニケーションができることで、
指摘が必要なことであっても、お互いに素直に受け入れる姿勢ができ、
問題解決の速度も上がります。相手の意見に耳を傾けるや姿勢ができることで、
マイナスなフィードバックを受け入れることができ、より成熟したチームが形成されるのです。
3.モチベーションとエンゲージメントの向上
効果的なチームビルディングは、スタッフ間のモチベーションとエンゲージメント
(組織への関与度)を向上させる効果があります。
自分が担っている仕事が評価されていると感じられる環境では、
個人のパフォーマンスが向上し、さらにメンバー間の相互尊重が生まれ、
組織の目標達成に向けた取り組みが積極的に行われるようになります。
効果的なチームビルディングの方法
ここまで、チームビルディングの効果については、知って頂けたかと思います。
では、具体的に何をしたらよいのか?
チームビルディングを効果的に行うためには、以下のような条件下で実施することが重要です。
逆に言うと、この条件に1つでも当てはまっていれば、どのようなものでもいいのです。
1.明確な目標設定
チームメンバー全員が同じ方向に進むためには、明確な目標設定が必要です。
目標が具体的で測定可能なものであることにより、
各メンバーが自分の役割を理解しやすくなります。
チームに分かれて競うようなスポーツ、ちょっとしたミニゲームのようなものでもOKです。
2.定期的なコミュニケーションや自己開示
チームが効果的に機能するためには、何かについて遠慮なく議論したり、
常に情報共有がされている状態が理想です。これを実現するためにも、
コミュニケーションの頻度を増やすことは重要です。
お互いの理解を深める為にも、より詳しい自己紹介やこれまでの人生観を伝えるなどは効果的です。
3.フィードバック 文化を育む
建設的なフィードバックは、個々の成長を促進し、
チーム全体のパフォーマンス向上に寄与します。
フィードバックが浸透した組織では、メンバーが自分の業務を振り返り、
改善点を見つける機会を増やすことができます。
ゲームなどをした後の振り返りやお互いにアドバイスをする機会などをつくることが重要です。
4.チーム内の役割と責任を明確にする
メンバーが自分の役割と責任を認識していることが、チームビルディングにおいて重要です。
役割が明確であるほど、メンバー間の協力がスムーズに行われるようになります。
スポーツなどはポジションや役割などがわかりやすくて効果的です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。毎日の診療でより多くの患者様を受け入れる、
医業収入をあげることも重要ですが、より組織を強くするためのチームビルディングに取組み、
全体のコミュニケーション量をあげ、組織力をあげていくことも重要です。
もちろん、優先順位や院のコンディションによっては、
取り組める状況ではないチームもあると思います。
その中でも、重要性を認識頂きながら、ぜひチャレンジしてもらえたらと思います。