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実践会ブログを御覧の皆さん、
こんにち(ばん)は。歯科医院地域一番実践会の染谷です。
前回のブログが、一見なめてそうで、
実は「大谷翔平 歯医者」で1ページ目にいたりします。
ボリュームとしては少ないかもしれませんが、話題のキーワードに乗っかることってすごく重要だったりします。
たとえば、つい先日、
「20年で倍増…増える若年層の「舌がん」 現代人特有の “狭い歯並び” が引き金に? 口内炎との決定的な違いとは」というニュースがありました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac212670ce03871d2a23b9b64de0f34c5772661c
ヤフーのトピックスでも上位にあったのですが、それを機に
「歯並び 舌癌」で検索ヒットするべく、クライアント数医院でブログを書きました。
現在トップ3にクライアント2医院が入っています。(2026年1月28日現在)
即効性というのは重要で、後々何が資産になるかがわからないものです。
即効性という意味でとても重要になる話題を本日はしていきたいと思います。
歯科医院の経営で、目に見えて「利益を逸している穴」がどこかと言えば、それは キャンセル枠・空き枠 です。
診療ユニットやスタッフは稼働できるのに、予約が入っていない。
これは「売上が発生しない」のに「固定費は発生し続ける」状態です。

逆に言えば、キャンセル枠・空き枠を戦略的に減らせば、広告費を大きく増やさなくても、院内の稼働率だけで収益体質を改善できます。
空いていたら、即効性のある対策をしなければ、ずるずるといっちゃいますよ、という話。
キャンセル枠・空き枠が歯科医院経営に与えるインパクト(損失の正体)
キャンセル枠・空き枠が怖い理由は、「その時間の売上がゼロになる」だけではありません。
歯科医院は固定費の比率が高く、スタッフ人件費、家賃などは予約が入っていなくても発生します。つまり空き枠は、限界利益(追加で得られる利益)を丸ごと失う ことに近い構造なんです。
例えば、30分枠で平均売上が仮に5000円だとして、1日4枠空くと2万円、月20日で40万円の機会損失になります。
しかも空きが多発すると、スタッフの手待ちが増え、院内の緊張感が落ち(実はすぐに対処しないといけない理由がここにあります)、患者対応の質にも影響します。
結果として紹介や再来院にもじわじわ響き(私がうかがっている医院だと機能的品質で説明してるやつですね)、さらに空き枠が増える負のループに入りやすい。
一方、ここが改善できると強いです。
新患獲得は多くの医院ではまだまだ広告に頼っていることが多く、広告費がかかりますが、空き枠対策は「院内の運用改善」で成果が出ることが多い。
歯科医院経営において、キャンセル枠・空き枠は「集患」より先にテコ入れすべき最重要テーマになり得ます。
まずは「空き枠=ただの空き時間」ではなく、「固定費を吸い続ける穴」と捉え直すことが第一歩です。
空き枠の原因は「患者側」ではなく「医院の仕組み」で決まる
空き枠の原因を「患者が悪い」「最近の人はドタキャンが多い」と捉えると、改善はまず進みません。
キャンセル枠・空き枠は医院側の設計で大きく変わることも多いです。
例えば、予約リマインドが前日しかない医院と、3日前・前日・当日朝に状況に応じて連絡が変わる医院では、当日キャンセル率が変わります。
キャンセルポリシーが曖昧だと、患者は「また取り直せばいい」と思い、逆に丁寧で納得感のある説明があると無断キャンセルが減ります。
さらに重要なのは「予約の取り方」です。
治療計画が患者に腹落ちしていない、通院のゴールが不明確、次回の内容が曖昧、といった設計はキャンセルの温床になります。
マインドとしては空き枠は「現場運用の結果」と捉えることが重要です。
受付、衛生士、ドクターの連携、説明の質、予約ルール、リマインド体制、枠設計。
これらが噛み合うと、広告を増やさなくても自然に埋まっていきます。
つまり、原因は患者ではなく「仕組み」。
ここを押さえると対策の打ち手が一気に増えます。
ちなみに、私がうかがっているいくつかの医院さんでは、以下のように患者さんに治療計画を共有し、何パーセント治療が進んでいるのかが確認でき、都度画像も送付できるようにしていいたりします。

まず整えるべき指標:稼働率・キャンセル率・リカバリー率(数字がないと改善できないと知る!)
キャンセル枠・空き枠対策は、感覚でやると失敗します。歯科医院経営として最低限見たいのは、次の3つです。
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稼働率:提供可能枠(ユニット×時間)に対して実際に埋まった割合。午前・午後・曜日別に出すと「穴が出る場所」が見えます。
実際に「午後の前半が…」という医院さんでも水曜日は意外と埋まっていて、ほかの曜日が埋まっていなかったりします。 -
キャンセル率:予約数に対するキャンセル件数。可能なら「前日まで」「当日」「無断」に分けます。無断キャンセルは特に要注意で、ルール・説明・リマインドの欠陥が出やすい。
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リカバリー率:空いた枠が最終的に埋まった割合。ここが低い医院は、即時対応のフォローが弱い、仕組みが整っていないです。ストランザさんのapotool&box(大文字と小文字の違いとかあるかもですが、ストランザさん怒らないでください…)だと確かこの数字もインテリジェンスか何かで取れたと思います。
数字を取るメリットは、受付やスタッフに「納得感のある目標」示せることです。
「空きを減らそう」ではなく、「リカバリー率を今月〇%上げよう!」「無断キャンセルを月◯件減らそう」と言える。歯科医院の経営改善は、結局「現場が動ける指標」を持てるかで勝負が決まることも多いです。
空き枠を埋める即効策:当日〜3日以内に効く運用(今日からできる)
まずはふるーいやり方で、どの医院でもできる方法をお伝えします。
キャンセル枠・空き枠を埋める即効策は、「連絡」ではなく “リストと優先順位” です。おすすめは次の運用セットです。
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待機(キャンセル待ち)リストの整備:
来院頻度が高いメンテ患者、治療中の患者さんでキャンセル待ち登録する人、検診希望者などをカテゴリ分けし、「最短で来られる人」をすぐ引ける状態にします。
紙でもスプレッドシートでもOKですが、連絡をしてくれるであろう受付が迷わない形が重要です。 -
連絡の順番を固定:
例えば①当日来院可能な近隣層
→ ②時間自由度が高い層
→ ③メンテ前倒し可(SPT3か月だけど2MでもOK)層、のようにルール化します。
これで属人化が減り、埋まる確率が上がります。 -
文面は“お願い”より“メリット提示”:
例)「本日◯時にキャンセル枠が出ました。普段予約取りにくくてごめんちゃい。検診・クリーニングの早期受診も可能です。」など、患者側のメリットを前面に。 -
電話だけに依存しない:
電話に出ない時代なので、SMS・LINE・メールなど複数チャネルを用意し、「返答が早い手段」で回すのが現実的です。
これらをやると、リカバリー率が一気に改善する医院が多いです。
ポイントは、キャンセル枠・空き枠を「偶然埋まればラッキー」にせず、「埋めるための作業が最短で回る導線」にすること。
歯科医院経営の現場では、この導線があるかないかで月の利益が変わります。

再発防止策:キャンセルを“起こさない”予約設計とルール(説明・同意・習慣化)
即効策で埋めても、発生源が同じなら空き枠は減りません。再発防止の核は「予約設計」です。キャンセルが起きやすいのは、患者が次回の価値を感じていない時です。だから、次回予約の時点で以下を徹底します。
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次回の目的を一言で言える状態にする:「次は左下の詰め物を仕上げます」「歯周病の数値を改善するための再評価です」など、患者の頭に残る言い方にする。
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所要時間と通院回数の見通し:ゴールが見えない治療は中断されやすい。見通しがあるだけで通院継続率が上がります。
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キャンセル規定は“罰”ではなく“お願いの理由”で:無断キャンセルが多い医院ほど、規定が弱いか伝え方が強すぎる傾向があります。「他の患者さんの治療機会が失われる」「緊急の方を入れられない」など、理由を丁寧に。
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予約間隔を空けすぎない:2〜4週間先が当たり前になると、忘れ・予定変更が増えます。可能な範囲で間隔を短く設計し、リマインドも合わせて最適化します。
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“次回予約を取る人”の責任を明確化:ドクターが取るのか、衛生士が取るのか、受付が最終確認するのか。ここが曖昧だと、伝達ミスでキャンセルが増えます。
歯科医院経営としては、キャンセル枠・空き枠を「受付の頑張り」で解決しないことが重要です。発生させない仕組みを作るほど、スタッフの負荷が下がり、患者満足も上がり、結果として埋まり続けます。
仕組み化の最終形:LINE半自動化で「埋め続ける」医院へ(属人化を卒業)
最後はナウい仕組み化です。
空き枠を毎回人力で埋めると、忙しい日は回らず、結局「穴は仕方ない」に戻ります。
おすすめは、段階的に次の形へ寄せることです。
とにかく
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LINE公式で“空き枠通知”を受け取れる設計:患者が希望する曜日・時間帯・メニュー(検診/クリーニング/治療)を選び、該当者にだけ配信できると反応率が上がります。全体一斉配信はブロックを招くので注意。
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キャンセル発生→待機リストへ簡単に自動通知:院内で「キャンセルが出た瞬間に、該当者へ自動で通知」までできると、当日穴率は別物になります。
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効果測定の自動化:通知数、クリック数、埋まった件数を毎月見える化する。
ここまで来るとキャンセル枠・空き枠は「たまに起きるが、すぐ埋まる」状態になります。
さらに、患者側も「空きが出たら行ける」「前倒しできて助かる」と感じ(おそらく)、医院の利便性が価値になります。
空き枠対策は「集患」ではなく、最終的には「サービス設計」なんじゃないかなと個人的には思っています。
まとめ
キャンセル枠・空き枠は、歯科医院経営の利益を静かに削る最大の穴、言ってみれば経営の歯周病です。(我ながらめっちゃ良いワーディングでびっくりしていま!)
対策は「患者のモラル」ではなく、「医院の仕組み」で決まることも多いです。
「キャンセル枠、空き枠 歯科医院 経営」で調べても、アポシステム変えないと無理そう…とかな状況です。
だけど、今後さらに重要になるのは明らかです。人件費が上がり、採用が難しくなるほど、院内の稼働率改善は強力な経営戦略になります。
そんなときこれ「APOCOMPLETE」









