「診療報酬改定」予習不足の先生へ

院内マーケティング

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皆さんこんにちは。
経営戦略研究所の前田です。

 

さて、ついに4月を迎え新たな診療報酬での算定が始まりました。
先生方にお話をうかがっていると、4月に向けてしっかりと備えていた先生と、「まぁどうにかなるだろう」とあまり準備をしてこなかった先生に、二極化しているような印象を受けます。

準備万端の先生方にとっては、全く問題はないとは思いますが、そうではない先生にとっては「あれぇ?おかしいな~」という状況かもしれません。
特に、予防に力をいれている医院では、理解の乏しい状態ですと大きく減算になる可能性があります。

今回は、「診療報酬改定の予習を全くしてこなかった」先生方に向けて、SPT関連の要点をお伝えしていきます。
もう予習済みの先生方は、ここでそっとブログを閉じていただいて大丈夫です!

SPTはどう変わったのか?

と言いましても、SPTに関しての変更点はとてもシンプルです。
・まずSPT2が廃止され、「SPT(歯周病安定期治療)」に統一されています。
・そして、「か強診」においては、「か強診加算」として120点が加算されるようになっています。
・また、いままでSPT1とSPT2では包括される診療行為が異なっていたため、すこしわかりづらいものでしたが、その包括部分が統一されています。
SPT2に包括されていた「歯周病検査」「口腔内カラー写真撮影」が包括から外れ、SPTと併算定が可能となっています。

と、大きくはこれくらいです。

医院で考えることは?

算定においてはシンプルになりましたが、医院運営、診療の流れからすると大きな影響があります。

【継続的な管理を行うに当たっては、必要に応じて歯周病検査を行い症状が安定していることを確認する。】と青本にあるように、2回目以降のSPT算定においては検査は必須ではありません。

いままでのSPT2には、歯周病検査は包括されていましたので、今後は忘れずに実体通り算定をしていく必要があります。

加えて、「エナメル質初期う蝕管理加算」や新たに追加された「初期の根面う蝕に罹患している患者」様へのフッ化物歯面塗布処置、年齢の幅が広がった「口腔機能管理」関連、対象となる医療機関の見直しが行われた「総合医療管理加算」など、を算定する医院も増えてくるかと思います。

そのような側面から、リコールでの処置の内容やアポイントの時間を再考される医院もあるのではないでしょうか?

そして実施に向けては、患者様への伝え方、スタッフさんのトレーニング、器具・機器の購入などなど、十分な準備と医院への落とし込みが必要となります。

さて、先生方はどこまで進んでいますでしょうか?

これからどうするのか、を決める。

冒頭でもお伝えしましたが、すでに新たな診療報酬に対応している先生と、全く対応できていない先生で二極化しています。

対応できていない先生は、次の改定まで「変化をせず」このままいくのか、「変化を恐れず」動き出すのか。
決めるのは、今日かもしれません。

か強診に関する過去のブログ

☞「まだ諦めない!か強診!」https://www.consuldent.jp/blog/14847/
☞「非会員でも諦めない!か強診!」https://www.consuldent.jp/blog/14982/

投稿者プロフィール

前田雄太郎
前田雄太郎
福井県出身。東京の足立区育ち。
大学を卒業後、健康食品メーカーに入社。入社後3年後に、取締役に就任。百貨店の健康食品売り場の運営のすべてを任され、採用、スタッフ教育・育成、販売促進など、多くの経験を積む。マニュアルづくりなどの仕組み化に成功し、3年間で店舗数を倍増させる。
その後、「営業力」を磨くために、製薬メーカーの営業として勤務。社員数1000名以上の成績上位20名が受賞する優秀社員賞を受賞。その後、「人を育てる、教育の仕事がしたい」という想いから、研修部門へ異動。そこで、再び優秀社員賞を受賞し、海外研修に参加。多くの人と関わりその成長に触れ、研修を自身の天職と感じていた中、医療経営の勉強を通し、経営戦略研究所と出会う。ホームページのインタビューや面接での岩渕や萩原の話を聞く中で「この会社で多くの人の幸せに貢献したい」と強く感じる。経営者の経験、営業の経験、研修の経験と、様々な経験をしたからこそ、長期的・大局的な視点から提案することができる。これまでの経験を活かし、全員が日々成長し、イキイキ働ける医院づくりに挑む。

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