開業後、1ヶ月目に行う3つのこととは?

新規開業

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こんにちは!

歯科医院地域一番実践会の乙川です。

私は歯科医院地域一番実践会で新規開業のコンサルティングを担当しています。

 

今回のブログテーマは、「開業後、最初の1ヶ月間に行っていきたい3つのこと」ついてお伝えさせていただきます。

 

よく無事に開業を迎えた先生たちから下記のような質問をいただくことが多いです。

 

「開業初月は何を目標にしたら良いですか?」

「新患の対応だけで何も手を付けられません」

「何から優先的に行うべきですか?」

 

なぜこのような質問が多いのでしょうか?

 

上記の質問をされる先生達は、もしかすると開業することを目標にしていたのかもしれません。

確かに「開業できれば、あとはなんとかなるだろう」と思っている先生も多いと思います。

また、一般的な開業をお手伝いしている業者やディーラーさんにとって、新規開業は会社としてもかなりの売上になりますので、開業のお手伝いをしたいと考えている会社は多いです。しかしながら、先生方が開業後にうまくいってもいかなくてもあまり関係ありません。開業後のことはすべて先生次第なのです。

 

「そんなことを言われても初めての開業なのでわからない」

 

と思う先生方も多いと思いますが、開業したらよーいどん!小規模、大規模医院関係なく、患者さんに医院を選んでいただくことが必要なのです。

 

そのためにも、今回は歯科医院経営で生き残っていくために、開業初月に目標にすべき3つの点についてお伝えさせていただきます。

 

【新患数】

新患数は医院経営の入口で、開業当初の先生方において医院経営で最も重視すべき点です。チェア3,4台でスタートする先生方であれば。初月の新患予約数100人を目標にします。そのためにも、新患数を確保するためのマーケティング活動を行う必要があります。特に開業時にしかできない内覧会は、大きな成果を生む可能性がありますが、全てを内覧会頼みにしてはいけません。内覧会は開業時の必殺技のようなものなので、継続的に新患を獲得するための取組を実施していく必要があるからです。このブログをお読みいただいていて「内覧会で思うような集患が出来なかった」という先生も、悲観的になる必要はありません。新患を獲得していくためには、その地域で上位になるようなHPのSEO対策は必須です。また、医業連携や歯科以外の業界と協働している医院さんなどもあり、自由な発想でマーケティング活動を行っています。一度何か対策をしたから新患数を確保できるというようなものはなく、様々な取組を継続的に行っていくことで、徐々に効果が出始めますので、今行っていること、もしくは今後行うことについては継続して取り組んでいきましょう。

 

【院内オペレーション確立】

「内覧会で100人以上の予約が取れたよ」と得意げに話される先生もよくいらっしゃいますが、新患数は多ければ多いほど良いということでもありません。

なぜ新患数が多すぎてもいけないのでしょうか?

開業当初は、いくら開業前に入念に研修を行ったとしても、実際の患者さんを終日治療することはほとんどしていないので、院内オペレーションが確立しておらず、なんとなく医院の雰囲気がバタバタします。

そして、残念ながら患者さんにとっては、それが医院の実力なんだと捉えられてしまいます。

すると、

「あそこの医院はあまり落ち着かない」

「ちゃんと診てもらえなかった」

「なんとなく先生の雰囲気がピリついている」

というように思われてしまいます。

一度そのようなイメージがつけば、それ以降二度と来院されることはなく、悪い口コミにつながりかねません。

今後の歯科医師人生は長いです。最初に焦ってスタートするのではなく、まずは医院全体として院内オペレーションをしっかり整えることが出来る無理のないアポイントを設定し、徐々に1日来院数を増やしていく方が、結果として良い方向になります。

 

スタッフマネジメント】

医院様のコンサルティングを行う際に、

「自発的に行動できるスタッフを採用していきたい」という意見を伺うことは多いです。

しかしながら、最初からそのような仕事観を持っているスタッフさんはほとんどいません。

潜在的にそのような能力を持っていたとしても、その能力を引き出すためには、医院としての関与が必須なのです。これまで勤務医として、しっかり医業収入を上げ、スタッフさんとも仲良くやってきたから大丈夫と考えている先生方が多いですが、勤務医の立場と院長の立場ではこれまでの環境とは真逆になります。いくら先生方が、これまで上手くやってきたとしても、開業後はスタッフから見れば院長なのです。スタッフさんから気軽に相談することは難しいです。コミュニケーションミスを起こさないためにも、定期的に面談やミーティングを設けてコミュニケーションを取る機会を設ける必要があります。そのような機会を設けないとなかなかコミュニケーションを取る場はなくなります。開業当初は、院長先生だけでなく、スタッフにも多くの負担がかかりますので、長期的に勤務してもらうためにも、フォローしていきましょう。

 

歯科医院地域一番実践会では新規開業をご検討されている先生無料経営相談を行っています。

日取りに限りがありますので、ご希望の方は早めにご連絡されることをおすすめします。

 

投稿者プロフィール

乙川 和弘
乙川 和弘
千葉県出身。大学を卒業後、リクルート系列会社に新卒で入社。
リクルート時代、先輩だった渡邊との出会いをきっかけに経営戦略研究所の事を知る。歯科業界において、より高い専門性を深める大切さに気付き転職を決意。

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