新規開業の準備期間について

成功哲学・成功法則

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こんにちは!

歯科医院地域一番実践会の乙川です。

私は既存医院のコンサルティングと合わせて、新規開業のコンサルティングを担当しています。

弊社では、新規開業の先生向けに無料経営相談を行なっていますが、開業を検討している先生から質問されることで多いのがこの質問です。

 

「開業するには、いつから準備したら良いですか?」

 

一つお伝えできることとしては、開業して成功されている先生方の共通点は、学生時代から明確に開業すると決めていて、開業後のイメージを持ち続けていたという方が多いです。

そのためにも、できることはどんどん準備をしていった方が良いです。

 

私の前職時代のお客様で、このような先生がいらっしゃいました。

 

その先生は、20代後半で開業をするための準備をしている段階で、チェアの作り方が一般的な歯科医院とは異なりかなり特徴的だったため、先輩のDRに相談をしても、

「この内装は辞めたほうが良いんじゃないか」と反対されることが多かったのです。

しかし、先生は周囲の反対を押し切り、そのまま開業を迎え、蓋を明けてみれば、反対していた先輩方の医業収入を、あっという間に追い越し、法人化もして、さらに増築。最寄り駅から徒歩数十分の圧倒的車社会の郊外にも関わらず、開業から1年で医業収入1億円を達成されていました。多くの先生方はその話を聞いて、唖然とされていたのを覚えています。

 

私は、そんな圧倒的な成果を出している先生に質問したことがありました。

 

「先生は、周囲の先生たちから反対を受けていたにも関わらず、なぜそんなに自信を持ってどんどん先に進むことが出来るんですか?」

 

すると、このような返答が返ってきました。

「乙川さん、ぼくは両親ともに歯科と全く関係のない仕事をしているので、歯科医師として絶対に自分でやっていく必要がありました。歯学部なので、当然、周囲の同級生は親御さんが歯科医院をしている人が多かったので、歯科との関わりの歴史を彼等と比較すると、自分のこれまでの人生で、すでに出遅れていると思っていました。だから彼等に追いつくためには、自分には開業するしかないと思っていました。学生時代から自分なりにどんな病院を作れば成功できるかを考えてきたので、開業したのは1年前くらいですが、頭の中では開業歴10年目くらいですよね。」

 

私は先生からの言葉を聞いて、開業に対しての覚悟が違うなと感じました。

 

一方で、こちらの先生とは真逆で良い物件が出てきたからと、3ヶ月以内の突貫工事で開業することになった先生もいらっしゃいますが、開業して3ヶ月以内に全員退職を経験し、開業から5年が経ちますが、右往左往しながら医院経営をされています。

 

もしも選択ができるとしたら先生方はどちらが宜しいでしょうか?

 

私なら前者の先生になりたいと思います。

 

「そんなこと言われてももう卒業しているから戻れない」

と思う先生もいらっしゃると思いますが、逆に、この事実を知った今の方がチャンスだと思います。

 

勤務医という立場であれば、同級生の医院や勉強会で知り合った先生の医院に見学に行くことができるので、様々なケーススタディを学ぶことができますし、自分だったらこうしたいなという姿をイメージすることができます。すでに開業している先生の医院を見学できるというのは、とても得るものが大きいと思います。

 

実際に見学をして、院長先生のこれまでの苦労したこと、それをどのようにして乗り越えられたのか。他院との差別化のために自院でこだわっていること、などの体験談を聞けるのは、先生方しかできません。色々な話を聞く中で、自分はどのような医院を創っていきたいのかが分かってくると思います。

例えば、

・市街地で開業するのか、郊外で開業するのか。

・テナントにするのか、戸建てにするのか。

・医院の規模はチェアを10台以上置くような大規模な医院経営をしていきたいのか。

・分院を複数展開していくような法人を創っていきたいのか。

・小規模でありながら利益追求していけるような効率的な医院経営を行なっていきたいのか。

など、これだけでも方向性が変わってきます。その辺りが決まってきたら、目指していきたい医院を見つけ、また見学させていただくようにするとだんだん具体的になっていきます。

 

歯科医院は全国に約6万8千軒ありますが、医院のスタイルは十医院十色です。

できるだけ多くの医院を見学することで、先生が目指していきたい方向性が明確になると思います。

理想、モデルとなる医院探しは、今からすぐに始められるので、頑張っていきましょう。

投稿者プロフィール

乙川 和弘
乙川 和弘
千葉県出身。大学を卒業後、リクルート系列会社に新卒で入社。
リクルート時代、先輩だった渡邊との出会いをきっかけに経営戦略研究所の事を知る。歯科業界において、より高い専門性を深める大切さに気付き転職を決意。

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