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歯科医院経営の未来を創る『ピットインタイム』とは何か?

こんにちは。経営戦略研究所のコンサルタント、高橋譲太郎です。本日は歯科医院経営における、“ピットインタイム”の重要性についてお話したいと思います。

 

最初のブログで書きましたように、私は実践会のコンサルタントと美容室の経営、二つの仕事をしております。院長先生と同じ経営者ですから、経営者としてのお悩みも良く分かります。例えば、業績が上がらない、求人に困っている、スタッフマネジメントに苦労している、仕組化ができない…など、経営していると悩みは尽きませんよね。課題が無い、悩みが無いという院長先生・経営者はおそらくいないと思います。私自身も同じように、沢山の悩みがあります。その中で、経営者としてどのように経営課題に向き合っていくかが問われるのです。

 

しかしながら、経営課題を解決するためにどのようなことをやっていけば良いか分からない、ということがあります。このような状態だと、現状打破するための方法が明確になっていないため、先に進むことができず、状況が好転しないということがあります。この状態を打破していくためにも、歯科医院における経営戦略を考えていく必要があるのです。

 

経営戦略という言葉を使いましたが、まずはこの言葉の意味を考えていきたいと思います。経営戦略。経営における戦略ですね。「戦略」という言葉を辞書で引くと、戦いにおける総合的な準備・計画・運用の方策とあります。すなわち経営における準備・計画・運用の方策を練る必要があるということですね。

 

リッツカールトンの日本支社の元社長の高野登氏のセミナーに参加した時、『戦略』についてこのようにおっしゃっていました。「“戦略”とは、“戦いを略する”と書きます。すなわち、戦わないでも良い状態を作るという意味があるのです。戦わないでも良い状態を作るためには、しっかりとした準備が大切なのです」この言葉を聞いたときに、私は思いました。経営者(院長先生)がより良い会社(歯科医院)を創るためには、戦略をしっかりと考えて実行していかなくてはいけない。そのための計画を練る時間がそもそも必要なのだ。と思ったのです。

 

そうです。「仕事は段取りが8割」と言いますね。仕事の事前準備や計画、段取りをしっかりと組んで、万全な状態を作っておくことが必要なのです。そしてその計画を練るための時間が重要なのです。ですから、時間をしっかりと確保して、事業計画を考える時間があることが、結果的に良い経営につながるのです。

 

けれども、経営者は忙しいのです。本当に時間が無いですよね。お気持ち、良く分かります。しかし、敢えて目の前にある仕事から離れ、歯科医院の経営計画を考える時間を取った方が良いのです。その時間のことを、私は【ピットイン・タイム】と呼んでいます。…ピットインタイムとはなかなか聞き慣れない言葉ですね。では、ピットインという言葉はご存じでしょうか?

 

皆さんはF1はご覧になりますか?そう、車のレースのF1です。『モータースポーツのカテゴリの1つであり、その世界選手権を指す場合もある。その略称としてF1(エフ・ワン)と呼ぶ。』とウィキペディアにありました。最高速度は時速350Kmを超えるものであり、とても迫力がありますね。サーキットを走ることもあれば、街中をコースにする場合もあります。このF1は1/1000秒を争うモータースポーツですが、ドライバーの能力やマシンの性能だけで勝負が決まる訳ではないそうです。ピットイン戦略が勝負を分けることも少なくないのです。

 

ピットインとは、レース中にタイヤ交換や燃料補給、傷んだパーツの交換や調整を行い、マシンを万全な状態にする作業のことです。このピットインをいつ行うか、レースの状況を判断してチーム監督などが決めます。そしてドライバーに無線で指示を出して、ピットインを行うのです。このピットインによって、レースの順位が前後していくということは良くあるそうです。

 

僅か数秒の作業ではありますが、それによって順位が変わってしまうのです。それであれば、そもそもピットインをしないで走り続けた方が良いのでは?と思ってしまいますよね。しかし、速く走り続けるには、やはりタイヤ交換や燃料補給、傷んだパーツの交換や調整を行わないと、タイヤの摩耗によって車がスピンしてしまったり、燃料切れで止まってしまいます。速いスピードで走ろうと思えば思うほど、ピットインが必要なのです。

 

経営でも同じです。将来のことをしっかりと考え、実行するためには、戦略が必要です。そして、戦略を考えるための時間を確保することが重要なのです。それがピットインタイムです。しかし忙しいときほど、敢えて時間を取るという選択ができないものなのです。忙しいときに手を止める、足を止めるということは非常に勇気がいるものです。しかしながらそのままの状態でいくと、結果的に目の前の事だけに忙殺されてしまいます。結局第一領域にしか対処できず、五里霧中状態に陥ってしまうのです。

 

そうではなく、無理やりにでも時間を取って将来の歯科医院経営のことを考えるべきなのです。第二領域である、院内の仕組み化、教育カリキュラム作り、評価制度の構築、年間計画作り、理念やクレドの策定などについて考えてみるのが良いです。このピットインタイムを取るときにお勧めなのは、グレードの高いホテルのティーラウンジを利用することです。街中のカフェなどでも良いですが、少し騒がしいことがあります。できるだけ静かで良質な環境を選んでピットインタイムを取ってみましょう。

 

ホテルのティーラウンジでコーヒーを頼むと1杯1500円くらいすることもありますが、お代わりできることも多いです。美味しいコーヒーを飲みながら、落ち着いた空間でじっくりと時間をかけて未来計画を立てるのです。本当に上質な時間となり、自分自身の考えていることもクリアにイメージできるようになります。そして、そこで浮かんできたアイディアを経営計画に反映させていくのです。

 

私は自分の仕事の整理をしたり、美容室の経営計画を練るときなどには、必ずこのようにピットインタイムを取るようにしています。忙しい中で本当に良い時間となります。最初はピットインタイムを取ることが時間的にもったいないと思っていたのですが、今ではピットインタイムが無いことの方が不安になるほどです。スタッフとの面談や毎月のミーティングなどもピットインタイムと言えるでしょう。ぜひ、皆さんも歯科医院の経営を良くするために、未来を創るピットインタイムを取ってくださいね。良質なピットインタイムは、最高の未来を創る第一歩です。

 

次回もまた、歯科医院経営におけるマル秘情報をお届けしたいと思います。
それでは、また次のブログでお会いしましょう!

経営戦略研究所 歯科医院地域一番アドバイザー
高橋譲太郎

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